名もなき毒 の商品レビュー
杉村三郎シリーズ第二弾。誰かに続き引きこまれて読了。世の中には毒が溢れているのだな。誰かでも毒は出てくるが、さらに今作では連続毒殺事件とトラブルメーカーとの関わり。第三弾早く読みたい。
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連続毒殺事件とトラブルメーカーの部下。どちらの加害者にも共通する「毒」とは。テーマが重く、大風呂敷を広げたが畳めず仕舞い。ただただ無力感に苛まれる。義父のコメントに最も説得力あり。
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「誰か」に続き、杉村三郎シリーズを読んだ。カフェのマスターが言うように、関係ないのに杉村氏が事件を呼び込んでくるようだ。理不尽な境遇を受け止めてきたが、とうとう犯罪を犯してしまう人間、理不尽な環境を受けいれられず人の性にする人間、どちらも名も知れぬ毒をまくのだけれど、どちらが害が...
「誰か」に続き、杉村三郎シリーズを読んだ。カフェのマスターが言うように、関係ないのに杉村氏が事件を呼び込んでくるようだ。理不尽な境遇を受け止めてきたが、とうとう犯罪を犯してしまう人間、理不尽な環境を受けいれられず人の性にする人間、どちらも名も知れぬ毒をまくのだけれど、どちらが害があるか?途中、起こって欲しくない出来事が起きる伏線を感じ、読み進むことに躊躇したが、そこは小説、最後は無事に収まる。人生の理不尽な状況どう受け止めたらいいのだろう
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ドラマが始まる前にと、久々に宮部みゆきを読んでみた。 毒を使った連続殺人を解く中で、人間の生み出す毒について描いている。それぞれの中にある正義の基準の違いを、犯罪者や犯罪被害者、事件を調べている主人公や記者など違う立場の人物のセリフや描写で表現している。人間は生きている限り毒を生...
ドラマが始まる前にと、久々に宮部みゆきを読んでみた。 毒を使った連続殺人を解く中で、人間の生み出す毒について描いている。それぞれの中にある正義の基準の違いを、犯罪者や犯罪被害者、事件を調べている主人公や記者など違う立場の人物のセリフや描写で表現している。人間は生きている限り毒を生み続ける。それがたとえ自分の中で揺るぎない自信を持っている正義に従って生きて行動していたとしても。だから自分の正義が絶対と思ってはいけないし、自分も毒を生み続けてることを忘れてはいけないなと思った。事件自体もとてもリアルに感じた。最近多発している商品に針を入れるという犯罪を連想させた。 この話はシリーズの2作目らしいので、1作目もぜひ読んでみたいと思った。
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全然関わりのない事件がお人好しの杉村三郎の周りに絡まっていく。毒はどこにでもあるんだね。シリーズ物とは知らずに読み始めたので前の事件と後の事件が読みたくなった。
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#読了。杉村三郎シリーズ第2弾。財閥企業オーナーの娘婿、杉村三郎は解雇したアルバイトの対応窓口になる。彼女のクレーマーぶりと、巷で起こった毒殺事件に首をつっこむことになるが。。。久しぶりの宮部さん作品。安定感はさすがだが、あちこちの毒をきれいに盛り込みすぎのような。
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犯人を推理する面白さを味わいながら、人間の繊細な心の動きを感じることができる。 普段から我々が感じている言葉にできないような感情でさえ、いとも簡単に文章にして表現できるのはさすがだと思う。共感できることがたくさんあった。
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面白かった!泣いた!主人公の語り口の少しコミカルな雰囲気が苦手だったけど、すごく面白いって聞いて我慢して読み続けた。ちょうど半分くらいから「我慢してよかった!」って思った。もしかしたら、宮部みゆき読んだの初めてかもしれない。さすがだな。天才だな。他も読まなくちゃ。 時々くどいなぁ...
面白かった!泣いた!主人公の語り口の少しコミカルな雰囲気が苦手だったけど、すごく面白いって聞いて我慢して読み続けた。ちょうど半分くらいから「我慢してよかった!」って思った。もしかしたら、宮部みゆき読んだの初めてかもしれない。さすがだな。天才だな。他も読まなくちゃ。 時々くどいなぁと思う説明があるんだけど連載ものだったらしいから仕方ないのかな。 後付けの最終章は必要だったのかな?外立くんのことが気になって一気に読み進めちゃったけど、その前までのなんとも言えない後味をしっかり噛み締めてからにすればよかった。最終章読んでる間に感動が覚めてしまって、もったいないことをしちゃった。
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宮部みゆきは何を題材にしても読みやすくて面白い。 物語にもぐいぐい引き込まれる。 でも、「毒」を描いている割には、自分には少し物足りない。 また特定の人間の「毒」を、後半で「人間の持つ毒」とはっきりと言い換えているのも、そこまで親切に言わなくても……と感じてしまった。 もう1点、...
宮部みゆきは何を題材にしても読みやすくて面白い。 物語にもぐいぐい引き込まれる。 でも、「毒」を描いている割には、自分には少し物足りない。 また特定の人間の「毒」を、後半で「人間の持つ毒」とはっきりと言い換えているのも、そこまで親切に言わなくても……と感じてしまった。 もう1点、主人公がどこまでも傍観者的な立場(私生活も煮え切らない)なのも、このシリーズ?の特徴なのだろうけど、探偵物語としては少し残念。 今後少しずつ変わっていくのかもしれないが。
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「誰か」の続編。杉村三郎がバイトとして雇った厄介な女の対応に追われる。その女の事を調べるために探偵の所へ行きそこで会った高校生の祖父が連続毒物殺人事件に巻き込まれ死亡した事を知る。
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