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名もなき毒 の商品レビュー

3.9

425件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    203

  3. 3つ

    108

  4. 2つ

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2023/09/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「模倣犯」以来の宮部みゆき作品。 タイトルにある通り色々な意味での「毒」が全編に漂っている感じでしたが、主人公の人の好さもあるのか、ボリューム感ある割に思ったよりさらっと読めたし、終わり方もまあまあでした。 これがシリーズ物だというのは他の人のコメントで初めて知った。。。そのうち読んでもいいかな。

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2013/08/25

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、トラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村は、振り回される。折しも街では、連続毒殺事件が注目を集めていた。人の心に巣食う毒を圧倒的筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。杉村三郎シリーズ第二弾。   

Posted byブクログ

2013/08/19

意外なことに、初投稿となった宮部みゆき作品。 読んだことないことないはずなんだけど…どこいった?笑 ドラマにもなっているので、面白いはずだと読みましたが… ん~ 意外と普通。 面白くないことはないんだけど…なんだろう。 いまいち設定が甘いと云うか、練りこみが浅い感を受けました。...

意外なことに、初投稿となった宮部みゆき作品。 読んだことないことないはずなんだけど…どこいった?笑 ドラマにもなっているので、面白いはずだと読みましたが… ん~ 意外と普通。 面白くないことはないんだけど…なんだろう。 いまいち設定が甘いと云うか、練りこみが浅い感を受けました。 問題を抱えた派遣社員のトラブルと、青酸カリ毒殺事件の犯人捜しの2件が同時進行で進んでいくのですが、むしろ、主人公を取り巻いたそれらの事件を1つ1つの別の話にして、もっと奥深く描いてくれたほうが楽しめたような気がします。 人を死に至らしめる青酸カリと云う名の “毒” と、人が放つ見えない名もなき “毒”  この二つを表現するために、必要な設定だったのでしょうが、なんとなく不完全燃焼はいなめないものとなりました。 そうそう…シックハウス症候群、土壌汚染など、悪意はないけど人に毒を放ってしまう “毒” もあって、毒の幅が広すぎるのもまとまりがない印象をうけた原因かもしれません。 幸いなことに私の近くに、原田いずみはいませんが…世の中には原因他人説で、周りに毒を吐いている人はたくさんいます。 それはもう関わってしまったら、自分ではどうしようもないことで、事故みたいなものだと思う。 そういう意味では『明日は我が身』で、興味深い題材ではありますが、毒殺事件と並走するので、せっかくの人が放つ毒が曖昧になってしまってます。 心理的には、毒殺事件より名もなき毒のほうがドキドキ感があって、だからこそ本も「名もなき毒」なのでしょうが、そこが軽く終わってしまったのが少し残念でした。

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2013/08/19

ドラマの原作なので読んでみた。「誰か」はドラマを見てしまったので、これからの「名もなき毒」を。。。 読みやすいいい本です。最後は少し説明がくどいような気がしないでもないけど。

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2013/08/11

私も毒を持っているだろうけど、 周りの人が触れて蝕まれることのないようにしなくちゃと思った。 その毒に自らが飲み込まれることがないようにとも願う。 ドラマ化に際し、杉村三郎を小泉孝太郎さんにと作者の強い希望があったそうで、 読み進める程に宮部みゆきさんの仰る通りです!とおもいまし...

私も毒を持っているだろうけど、 周りの人が触れて蝕まれることのないようにしなくちゃと思った。 その毒に自らが飲み込まれることがないようにとも願う。 ドラマ化に際し、杉村三郎を小泉孝太郎さんにと作者の強い希望があったそうで、 読み進める程に宮部みゆきさんの仰る通りです!とおもいました。

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2013/08/08

秀逸。土壌汚染と人格汚染を比較して人間の恐ろしさを浮き上がらせた秀作。土壌のように過去からの連鎖による汚染、それをザルである測定方法で汚染度を調べる。その方法に疑義を唱えるほどバカ正直で真面目な人間がそれにより毒におかせれ犯罪を犯す。人間の危うさと社会の平衡感覚を改めて気付かされ...

秀逸。土壌汚染と人格汚染を比較して人間の恐ろしさを浮き上がらせた秀作。土壌のように過去からの連鎖による汚染、それをザルである測定方法で汚染度を調べる。その方法に疑義を唱えるほどバカ正直で真面目な人間がそれにより毒におかせれ犯罪を犯す。人間の危うさと社会の平衡感覚を改めて気付かされたのと、そのバランスが崩れてきていることへの警鐘の作品。特に、匿名性の高いネットによる負の効果も炙りだしている。 とにかく、バランス。正義も程々に。

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2013/08/08

前作の『誰か』よりも、こちらのほうが、面白かったです! 息をするように、悪意ある言葉を吐く。良心が痛むことなく本人には、人を傷つけるという自覚なし。他人の痛みに、共感出来ない人って、本当にいますよね。リアリティーがあって、読んでてぞぉーーーとしました。

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2013/08/05

初めての宮部みゆき作品。 ドラマは見てませんが面白いというコメントが多く、気になっていました。 杉村三郎シリーズの2作目なんですね。 人間の心の中にある毒、それにシックハウスと土壌汚染という毒がテーマです。普通の人でも誰もが毒を抱えている。その毒を他人にぶつけて攻撃するのか、自分...

初めての宮部みゆき作品。 ドラマは見てませんが面白いというコメントが多く、気になっていました。 杉村三郎シリーズの2作目なんですね。 人間の心の中にある毒、それにシックハウスと土壌汚染という毒がテーマです。普通の人でも誰もが毒を抱えている。その毒を他人にぶつけて攻撃するのか、自分の中に押し込めても、けっか自分自身を蝕んでしまうことも。 600ページの長編ですが、あっという間に読めました。

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2013/08/04

『誰か』があまり…と思ったのであえて読まなかったのだけど ドラマがはじまり見だしたらドラマはよかった。 でもそれは「誰か」を読んでたからドラマで端折ってある部分もわかり ドラマで描かれない部分もわかり面白かったので 『名もなき毒』もこの物語がはじまるまでには読んでみようと読んだ。...

『誰か』があまり…と思ったのであえて読まなかったのだけど ドラマがはじまり見だしたらドラマはよかった。 でもそれは「誰か」を読んでたからドラマで端折ってある部分もわかり ドラマで描かれない部分もわかり面白かったので 『名もなき毒』もこの物語がはじまるまでには読んでみようと読んだ。 結果、「誰か」よりは面白くて集中して読めた。

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2013/08/04

確かにこういう毒ってあると思う。空気汚染とか土壌汚染も怖いけど、もっと身近で、どこにでもある人間の悪意。嫉妬やちょっとした嫌悪などは誰でも持っている。普通の人はその毒を日々浄化して対人関係を円滑にしているわけだけれど、浄化しきれない毒を盛られたらどうする?!って話ですよ。 大人だ...

確かにこういう毒ってあると思う。空気汚染とか土壌汚染も怖いけど、もっと身近で、どこにでもある人間の悪意。嫉妬やちょっとした嫌悪などは誰でも持っている。普通の人はその毒を日々浄化して対人関係を円滑にしているわけだけれど、浄化しきれない毒を盛られたらどうする?!って話ですよ。 大人だって作中のような猛毒を持った人に会ったら、人間恐怖症になるよな~(笑) 自分の中で怒りをどんどん膨らませていく人物が実にリアルで、宮部さんはすごい!と思いましたね。

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