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名もなき毒 の商品レビュー

3.9

424件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

    203

  3. 3つ

    108

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

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2015/03/02

ドラマ化きっかけで読んだ作品。 でも前に読んだことがあるような・・・? 名もなき毒。理不尽な悪意が現代社会に蔓延しているような気がする。 頻繁に眼にするようになってしまった恐ろしい事件、痛ましい事件を見聞きするたびに、”社会”という見えない箱が少しずつ歪みきしむのを聴こえないけれ...

ドラマ化きっかけで読んだ作品。 でも前に読んだことがあるような・・・? 名もなき毒。理不尽な悪意が現代社会に蔓延しているような気がする。 頻繁に眼にするようになってしまった恐ろしい事件、痛ましい事件を見聞きするたびに、”社会”という見えない箱が少しずつ歪みきしむのを聴こえないけれど、感じるような気がする時が、ある。

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2015/02/27

前作は読んだことなかったが「杉村三郎」シリーズ第二段。逆玉サラリーマンで社内報担当の主人公が毒入り飲料水事件に絡んでいく話。流石宮部氏、しっかり安定感の面白さで楽しく読む。 同時平行していた「以前の部下からの逆恨み」の線もこりゃ繋がらないだろと思っていたが、フムフム。 多少ご都...

前作は読んだことなかったが「杉村三郎」シリーズ第二段。逆玉サラリーマンで社内報担当の主人公が毒入り飲料水事件に絡んでいく話。流石宮部氏、しっかり安定感の面白さで楽しく読む。 同時平行していた「以前の部下からの逆恨み」の線もこりゃ繋がらないだろと思っていたが、フムフム。 多少ご都合主義なところはあるものの、なるほど「名もなき毒」だな感。主人公に対してこの種の毒って有るよなと思ったり、犯人の毒に対してのやりきれなさ。あまり意識することは少ないが、確かに存在する毒、気を付けていても回避が難しいものの怖さを再認識する。

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2015/02/16

誰が犯人かを捜す話ではなく、人間の悪や罪をテーマにした作品。 読みやすいが、驚きは少ない。だだし、深く考えさせられる。 「禁忌の権力(人の命を左右する権力)の前では誰でも無力だ。」

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2015/02/11

2015.2.11 読了 青酸カリ混入無差別殺人事件と今田コンツェルンのバイトを解雇された原田さんとのトラブルが同時進行して最後に同時に解決。 主人公夫婦のその後はどうなるのかなあ〜?

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2015/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

杉村三郎シリーズ第二弾。 アルバイトで雇った女性のまき散らす“名もなき毒”に、三郎や広報室のメンバーのみならず、妻の菜穂子や娘の桃子、義父の会長まで巻き込まれていく。 第三弾の『ペテロの葬列』での、杉村家の行く末を何となく聞いているとそのための布石は既に打たれているように感じた。 原田いずみのキャラ設定はかなり極端だけれども、これに近い人は世の中に結構いると思う。

Posted byブクログ

2015/01/19

コンビニの飲み物に毒を仕込む。 特定の相手に向けられた悪意ではなく、犯人の心をむしばむ毒の苦しみに耐えきれず、もがくとその振り回した拳が誰かに当たる。 毒は誰の意思を語ることもなく、その場に染み込み、広がっていく。

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2015/01/17

怖かった。どんなに誠意を尽くしても、伝わらない人がいることが。いつかは、分かり合えるって思うのは、まちがっているのかもと思わされる話だった。

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2015/01/13

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、トラブルメーカーだった。 解雇された彼女の連絡窓口となった杉村は、振り回される。 折しも街では、連続毒殺事件が注目を集めていた。 人の心に巣食う毒を圧倒的筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。杉村三郎シリーズ第二弾。

Posted byブクログ

2015/01/03

無差別連続毒殺事件と、元アルバイトの執拗な嫌がらせが絡んで、人間の持つ毒が見えてくる。こんな毒を持っている人がいるのだろうかと怖くなった。

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2014/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

宮部みゆきさんの杉村シリーズ第二弾!! だいぶ前に一度読んでいるのですが、杉村シリーズ3巻目であるペテロの葬列をドラマ放送していて、もう一度読みたくなって、手に取りました。 「名もなき毒」…。最初は想像もできませんでしたが、読み進めていくうちに納得しました。さすが宮部みゆきさんだなと思いました!もちろん謎解きも主体なのですが、それにまつわる登場人物の人間的描写がとてもうまく、読んでいて引き込まれていくような気がしました。 世の中の人々には、毒がある人がいる。 生まれもって持っている毒、人と関わり傷付け合い、悲しみ、世の中と触れ合ったことによって生まれる毒…。そのような名もつけられない毒…。タイトルに内容の意味が込められていると感じました。 この本で、とてもインパクトのある登場人物、原田いずみ。 彼女は、確かに異常で、ここではかなり過剰にかかれていますが、ここまで発展しなくても、現代社会では十分起こりうることなのではないかと思うところもありました。私達がよく言う「普通」。私もよく使いますが、定義を求められても、答えることはできないと思います。普通は普通じゃないかと思ってしまいます。 古屋さんの事件は、長く伏線を張ってきた割に、最後あっけなく終わってしまったかなと感じました。でも、犯人が想像もできなかった予想外の人物だったので、面白かったです。 宮部みゆきさんの作品は、とても考えさせられるものが多く、ミステリーあり、現代社会への問いかけ、人間的描写を含め、読み手を引き込ませるものがあります。 1巻目の誰か、3巻目のペテロの葬列も読み進めたいと思います。

Posted byブクログ