名もなき毒 の商品レビュー
TVドラマ化済。今回はドラマ見てからの本という珍しい流れ。 そして、どうやら順番間違えてますね。『誰か』から読まないといかんよね。 ドラマの後半部分ですか。 人間に入ってくる「毒」を考えさせられる。
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たわいない日常を書きながら、次第に事件に関わり、巻き込まれてしまう、というプロットや描写は巧みですね。でも本作は、ストーリーありきの故か、主人公が他人様の出来事に好奇心丸出しで深入りし、“普通”でいい人に思えません。都合のいい進行と感情移入できない主人公のため、「名もなき毒」とは...
たわいない日常を書きながら、次第に事件に関わり、巻き込まれてしまう、というプロットや描写は巧みですね。でも本作は、ストーリーありきの故か、主人公が他人様の出来事に好奇心丸出しで深入りし、“普通”でいい人に思えません。都合のいい進行と感情移入できない主人公のため、「名もなき毒」とは彼のことじゃない?と思いつつ、若干苛立ち気味に読んでしまいました。
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人間の闇の部分をしたたかに表現している名著。また読みたくなる。ただ、事件の関連性がわかりにくなるので、気合入れて読まないと、理解しがたいとおもう。
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楽園を思い出させる、似た雰囲気があると思った。 内容は宮部さんらしい。 温かく優しさに溢れる人達が多い作品。 色々な事件が起こるので繋がりはないような感じがするが、 誰にでも何にでも毒がある、ということなのかな、と納得。
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なんか変だなあ、前の事件とか、繰り返しの説明がある と思ったら、「誰か」の続編なんですねー。 しかも新聞連載だったのか。 ドラマでラストのほうだけ見てただけに、ある意味ドキドキだった。 わけわからないけどあぁそういうことかーって補完できた。 原田さんはいわゆるボーダーとか人格障害なんでしょうね。 知り合いにも似た人が居て、怖いとは思わないけれど、憐れだなあって。 でもわからないでもない気がするのさ。 自分が認められない時とか理不尽さとか、うまく言葉にできないけれど。 毒殺事件はあんまり納得のいく動機じゃないなって思った。 無差別殺人って実際そういうものか。 でも怖いね、実際起こってもおかしくないもの。 それこそ模倣犯が出そうだなって思った。
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毒殺事件の犯人が、登場してすぐにわかってしまった… けれど、やっぱり安定してすらすら読める作家さん。 犯人もだけど、原田いずみの存在が哀しく、 子育て中の身として、色々考えさせられました。 事件に巻き込まれた杉村家の(というか夫婦間の)溝が どうなるのか、次作の『ペテロの葬列』で描かれるのか? 気になっています。
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「誰か」の続編。人の心の中にある毒がじわっと滲んで出てくる。でも北見さんのような人もいる世の中も捨てたものではない。「道楽でも、人助けならいいじゃないか。」14.6.13
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様々な感情や行動を『毒』と表現したことに、妙に納得してしまった。 ミステリーではあるが、関わる人たちとの関係が人間的で現実的。 読んでいて共感しやすかった。
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読む前に、少しだけ皆さんのレビューや星数を見た所、あまり良い評価じゃなかったので、期待しないで読んだのが正解でした。 非常に 楽しく読めました。 26/6/6
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ボリュームあり。犯人は意外なかんじだったけど、題名からもそれっぽさはあった。中盤の展開がよく、けっこうはまりながら読めた。終盤は(時間的なもの?)もあって空いてしまったかんあり。「誰か」「火車」「スナーク狩り」に続く宮部作品でした。氏の作品は(書評でもあったが)目立たないけど、「誰かを傷つけている」っていう部分を現していると思う。
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