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名もなき毒 の商品レビュー

3.9

424件のお客様レビュー

  1. 5つ

    76

  2. 4つ

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  3. 3つ

    108

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2020/03/22

シリーズものだと知らずに読みましたが、違和感なく読めました。 原田がとても痛々しく、嫉妬に対しての怒りが凄まじかった。誰かを妬ましく思う気持ちは分かるがそれほどに怒りを感じエネルギーを使うとは。色々な事件が繋がり犯人まで辿り着くのが面白かった^ ^

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2020/03/11

読み出すと止まりません。 一言ではレビュー出来ないけれど…現実味がありすぎてぞっとする場面が多かったと同時に、人間の暖かさ、「許す」という暖かさを感じる場面も多かった。 「人間のみが持っている毒」という言葉は怖かったけれど、そんな人間だから出来る?事もある…例えば元コンビ...

読み出すと止まりません。 一言ではレビュー出来ないけれど…現実味がありすぎてぞっとする場面が多かったと同時に、人間の暖かさ、「許す」という暖かさを感じる場面も多かった。 「人間のみが持っている毒」という言葉は怖かったけれど、そんな人間だから出来る?事もある…例えば元コンビニ店員の彼が活躍する場面とか。 沢山考えさせられる一冊です。

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2020/03/08

人間を犯す毒とは渇き 原田いずみには全く共感できず怒りしか覚えなかったけれど、一瞬だけ気持ちがわかってしまった。 人にはあって自分にないものへの妬み。 苦労もせず幸せそうな人たちへの怒り、、 渇きを埋めるために人を不幸に貶める。 それでも満たされず怒りに満ちて生きていく。 人は人...

人間を犯す毒とは渇き 原田いずみには全く共感できず怒りしか覚えなかったけれど、一瞬だけ気持ちがわかってしまった。 人にはあって自分にないものへの妬み。 苦労もせず幸せそうな人たちへの怒り、、 渇きを埋めるために人を不幸に貶める。 それでも満たされず怒りに満ちて生きていく。 人は人、自分は自分 そう簡単に割り切れないから苦しい

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2020/03/06

他人の幸せを許せない、わからないこともない気がするけど、 自分がそれを壊して良いとは思わない。 それはずるいのではなく、うらやましいのやつ。

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2020/03/03

軽いタッチで書いてる割には重たい。しかし止まらなくなる。しかも後を引く。 このシリーズを読んでいると、常識とはこういう事だ、まっとうな人間とはこういうものだ、と教えられてる気がする。いかに普段自分勝手な犯罪者の本ばかり読んでいたかだ窺える。 今回は事件の渦中に巻き込まれてしま...

軽いタッチで書いてる割には重たい。しかし止まらなくなる。しかも後を引く。 このシリーズを読んでいると、常識とはこういう事だ、まっとうな人間とはこういうものだ、と教えられてる気がする。いかに普段自分勝手な犯罪者の本ばかり読んでいたかだ窺える。 今回は事件の渦中に巻き込まれてしまったけど、奥さんの菜穂子さんの洞察力や夫を思いやる姿が好きだ。

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2019/12/22

世間という名の『名もなき毒』に犯されたふたりが、物質的な『名もなき毒』を使い、罪に手を染める。 私たちが住んでるこの世の中は、『名もなき毒』が数多く潜んでいる。 その『名もなき毒』をやり過ごせるか、侵されてしまうか。 『名もなき毒』によって、私たちの人生は分かれてしまう。

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2019/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分厚いし、男性視点で読みにくいと思っていたのですが、先が気になりだしてからは一気に読めました。 表面上は解決していますが、気持ちの上ではまだ解決していない部分もあり、よかったね、とはなれませんでした。

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2019/08/17

前作ではひき逃げ事件の解決に巻き込まれてしまった杉村三郎。妻子を愛し、義父には頭が上がらず、誠実に仕事をこなす人の良いサラリーマンだ。 今回、彼が巻き込まれる事件は青酸カリによる無差別殺人事件だが、その前に現れるのは理由のない悪意のかたまりを持つ女、原田いずみ。杉村のような常識...

前作ではひき逃げ事件の解決に巻き込まれてしまった杉村三郎。妻子を愛し、義父には頭が上がらず、誠実に仕事をこなす人の良いサラリーマンだ。 今回、彼が巻き込まれる事件は青酸カリによる無差別殺人事件だが、その前に現れるのは理由のない悪意のかたまりを持つ女、原田いずみ。杉村のような常識人には全く理解のできない破滅的行動を人生で何度も繰り返してきたモンスターだ。 一昔前なら架空の小説といえど、こんな人間の創作には無理がある。が、モンスターと呼ばれる近隣住民や学生の親、消費者が話題になるこの時代、彼女のような人間は決して非現実的ではない。 本作品では、タイトルでもある「毒」の様々なタイプが描かれる。殺人に使われる毒、シックハウス症候群の素になる毒、土壌汚染の毒。これら、いつの間にか人間の体内に入り込み、体を病ませてしまうのが毒。その意味では、自分こそが正義と思い込み、他人を不快にさせてしまう原田いずみという人間の存在も毒だろう。 そんな強烈なキャラクター原田いずみと、連続殺人事件がどうつながっていくのかを期待して読んでいたんだけど、意外なオチ。結局、杉村とその家族に毒が入り込んだところで、次巻へ。

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2019/08/16

前作の「誰か」より、もっと深い闇に触れる作品でした。シックハウスや土壌汚染などは目に見える毒、原田いずみや外立くんのように人が持つ毒は見えない毒なのかなと感じた。イジメもまた然り。ただ原田いずみの場合は、生まれ持った毒で、外立くんの場合は育った環境が彼を蝕んでいったのだと思う。な...

前作の「誰か」より、もっと深い闇に触れる作品でした。シックハウスや土壌汚染などは目に見える毒、原田いずみや外立くんのように人が持つ毒は見えない毒なのかなと感じた。イジメもまた然り。ただ原田いずみの場合は、生まれ持った毒で、外立くんの場合は育った環境が彼を蝕んでいったのだと思う。なので、原田いずみには最後まで憎たらしい感情しか持てなかったが外立くんには同情してしまう自分がいた。 本作を読んで杉村三郎シリーズの大きなテーマが人の毒なのではないかと思った。恐らく今後も杉村三郎は、毒と向き合いながらどうすれば解毒できるのかを模索して行くような気がする。その過程で、今回最も猛毒を持った原田いずみをという人物は、常に杉村三郎の前に立ちはだかる毒になると思う。 現実でも、最近の異常な犯罪を見ると、充分にリアリティのある作品だと感じました。

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2019/08/01

杉村三郎シリーズ第二弾、青酸カリ毒殺事件とトラブルメーカーとの対応。 青酸カリ、シックハウスや土壌汚染をもたらす毒物、そして悪意・被害意識の毒。 今回の杉村は、名付けられ捕捉されないゆえに対抗できない心の毒に翻弄され、偶然のような周囲の助けによって、たまたまのような解決に至る。 ...

杉村三郎シリーズ第二弾、青酸カリ毒殺事件とトラブルメーカーとの対応。 青酸カリ、シックハウスや土壌汚染をもたらす毒物、そして悪意・被害意識の毒。 今回の杉村は、名付けられ捕捉されないゆえに対抗できない心の毒に翻弄され、偶然のような周囲の助けによって、たまたまのような解決に至る。 探偵の方向性も見えるものの、何とも頼りない。そのお人好しの好奇心と巻き込み力の展開に期待する。 19-82

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