よろずのことに気をつけよ の商品レビュー
呪術殺人ミステリー。 呪術で人は殺せるのか。 とてつもなく長い時をかけた怨念が、悲しくすらある。 憎しみと悲しみが入り混じって、ラストの展開には泣けてしまった。 もういっそ、呪いが成就してくれよ、と。 ミステリーとしては動機も肩透かし感がいなめなくて、呪術というからにはもっ...
呪術殺人ミステリー。 呪術で人は殺せるのか。 とてつもなく長い時をかけた怨念が、悲しくすらある。 憎しみと悲しみが入り混じって、ラストの展開には泣けてしまった。 もういっそ、呪いが成就してくれよ、と。 ミステリーとしては動機も肩透かし感がいなめなくて、呪術というからにはもっと仄暗さや不気味さがあってもよかったなー。 しかし念仏は頭に残る。 「師走の月に雪なくば、よろずのことに気をつけよ」
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最初のころの、「呪い」の湿った感じが後半に「・・・」になってしまったことが残念かな。しかし大体の部分面白く読めました。 途中出てきた思わせぶりなにーちゃんは、結局関係なかったんですな・・・。いつ出てくるのかしら・・・と思ってたら関係なかったようで・・・がくり・・・。
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うわ!なんか惜しい!やっぱ理由はこれか・・。 いや悪いんだけどだめなんだけど・・もうちょっと禍々しい理由かと。 始まりの呪術の部分が濃いだけに・・。
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結末が知りたくてどんどん読み進んだが、結末を聞くとそういうこと・・・と拍子抜けな感じ。殺人の動機がよくある話だった。
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江戸川乱歩賞受賞、ということがやたら書かれていてちょっと気になってしまった。 念仏とかは面白かったんだけど、伏線が足りないというか、聞いても「なるほど!」じゃなくて「ふーん」で終わってしまったのが残念。
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昆虫法医学のシリーズを読んだ後、ほかのも読みたくなって手に取りました。 主人公は呪術を専門とする学者、その彼のもとにある日1人の少女が、呪いの札と思われるものを持ち込んでくる。 その少女のおじいさんは、つい最近何者かに殺されたばかりで、彼女はこれが関係しているのでは、というが……...
昆虫法医学のシリーズを読んだ後、ほかのも読みたくなって手に取りました。 主人公は呪術を専門とする学者、その彼のもとにある日1人の少女が、呪いの札と思われるものを持ち込んでくる。 その少女のおじいさんは、つい最近何者かに殺されたばかりで、彼女はこれが関係しているのでは、というが……。 ホラー?と思っていたら思ったより(そういう意味では)怖くなかったのでほっとしました。 文章としては昆虫法医学のほうが好きで、読みやすかったです。こちらは時々集中が切れてしまう感じ。 でもいろいろと考えさせられる話でした。
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第57回江戸川乱歩賞受賞作。 祖父が惨殺された家で見つけた、と孫娘が持ち込んだ呪術符は本物だった。文化人類学者の仲澤は彼女とともに呪いと殺人の謎に挑むことになる… 呪術という興味深いテーマに重すぎない蘊蓄でたいへん読みやすく、面白かった。 しかし呪いの不気味さ、怨念などが作中のキ...
第57回江戸川乱歩賞受賞作。 祖父が惨殺された家で見つけた、と孫娘が持ち込んだ呪術符は本物だった。文化人類学者の仲澤は彼女とともに呪いと殺人の謎に挑むことになる… 呪術という興味深いテーマに重すぎない蘊蓄でたいへん読みやすく、面白かった。 しかし呪いの不気味さ、怨念などが作中のキャラが感じているほどには伝わってこなかったのが少々物足りない感じ。この著者は呪いより法医昆虫学の方が合ってるかも。
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主人公が謎を追いかけるうちに、いつの間にか事件の真相に辿り着くという展開だったので、やや物足りなかったです。事件を起こした動機も説得力が足りない印象でした。新人さんだけに粗さがある作品だなと思いました。 ただ、全体的には読みやすく、読後感も良かったです。主人公二人の造形やテーマで...
主人公が謎を追いかけるうちに、いつの間にか事件の真相に辿り着くという展開だったので、やや物足りなかったです。事件を起こした動機も説得力が足りない印象でした。新人さんだけに粗さがある作品だなと思いました。 ただ、全体的には読みやすく、読後感も良かったです。主人公二人の造形やテーマである「呪い」も魅力的に書かれていたと思います。
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「不離怨願、あたご様、五郎子」・・・ 祖父を殺害された砂倉真由が訪れたのは呪術を専門とする学者、仲澤大輔。 真由の祖父の家の縁の下に埋められていた呪術符が殺害に関係している!? 仲澤と真由は祖父に呪いをかけた呪術師の存在を追い、愛宕信仰を調査。 2百年前に禁じられた呪術を使い土佐から追われた呪術師一族がたどり着いた土地へ!! 表紙の言葉、「師走の月に雪なくばよろずのことに気をつけよ」が印象的です。 第57回江戸川乱歩賞受賞作、最近は秀作が減ってきたのでしょうか。 題材も面白く読めますが、最後までなんだか良くわからず釈然としないまま終了。
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※このレビューにはネタバレを含みます
▼シンクロニシティ→147ヘルツ〜→よろずのことに〜 と逆の順に読んでます。先に読んだ2作品がとても面白かったので、ちょっと期待しすぎちゃったのかも。 ▼もう少しドロドロねっとりな恐ろしさがじわじわ来て、最後はヒィィ〜を想像していたのですが・・・。人生かけて長年呪ってきたのにアレレ? もっと壮絶に呪いを貫いてほしかったなぁ・・・。ラストに向かうほどに冷めてきてしまいました。ちょっと肩すかしだったかな?せっかく面白かったのに、のめり込みきれず、心が置いてきぼりに・・・。 ▼真由が中澤先生とは初対面なのに、やけに図々しいというか押しが強いというか・・・ 真由の言葉が女子大生にしては、ちょっとオトナっぽい(ハッキリ言うとババくさい)感じだと思ったし、女子大生って、そういう言い回しするのかなぁ? と疑問に思いました。もうちょっとキャピキャピ感があってもよかったのに・・・オバサンとオジサンの会話かと思っちゃいました。 途中で真由は中澤先生を「あなた」と呼んでいたのも、とても違和感がありました。(所々「中澤先生」と呼んでいた部分もあったけど)
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