まぐだら屋のマリア の商品レビュー
高級料亭に勤めていたシモンは、料亭の偽装問題で後輩が自殺したことを受けて、何もない街、尽果に辿り着く。 そこで出会ったマグダラ屋のマリアや女将、街の人に支えられて生きる活力を見出す。 ちょっと出来すぎた話であるが、面白く読めた。
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まぐだら屋のまぐだらとは、ある村に伝わる伝説の怪魚の名前が由来している。 そこで作られる料理は、どれも暖かくて、こころがこもっていて、なじみ深いものばかりだけど、思い浮かべて、食べたくなるような… 世間から隔絶された村で、そこの人々と交流するうちに、死んでもいいと思っていた紫紋...
まぐだら屋のまぐだらとは、ある村に伝わる伝説の怪魚の名前が由来している。 そこで作られる料理は、どれも暖かくて、こころがこもっていて、なじみ深いものばかりだけど、思い浮かべて、食べたくなるような… 世間から隔絶された村で、そこの人々と交流するうちに、死んでもいいと思っていた紫紋の気持ちも変わっていく。 マリアの左指、女将さんとの確執、徐々にだんだんと、明らかになっていく事柄。 最後に紫紋が選んだ答えは…。 一気に読めた。
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春一番なんかな? ってな事で原田マハの『まぐだら屋のマリア』 老舗料亭で修行してた紫紋がある事件をきっかけに生きる気力を無くし、死に場所を求め行き着く先でたどり着いた尽果(つきはて)にあったまぐだら屋に吸い込まれる様に入っていく…… そこで出逢ったマリアに何故か理由も聞か...
春一番なんかな? ってな事で原田マハの『まぐだら屋のマリア』 老舗料亭で修行してた紫紋がある事件をきっかけに生きる気力を無くし、死に場所を求め行き着く先でたどり着いた尽果(つきはて)にあったまぐだら屋に吸い込まれる様に入っていく…… そこで出逢ったマリアに何故か理由も聞かずに受け入れられお店を手伝う事に 紫紋自身の過去の話をしなかったがマリアの過去の話も聞かなかったが、次第にマリアの魅力に惹かれていく紫紋 徐々にマリアの過去を知って行くうちに尽果に謎の男 与羽(よはね)が現れ事態が急展開へと……。 なんとも言えぬ人生劇と言うのか 死から生への転機と言うか感動もありじゃけど、読む人それぞれかな? 個人的には好きなお話じゃったw 2016年19冊目
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※このレビューにはネタバレを含みます
この場所に来て、ごくささやかなことだけれど、 誰かの役に立っているーと感じることで、 生きることも悪くないんじゃないか、と 思えるようになったのかもしれない。 -本文より 様々な事情を抱えた人が集まる場所“尽果“ そこでマリアや女将、克夫、 まぐだら屋のお客さんと関わるうちに、 少しずつ自分と向き合っていく。 “生きる“ということについて考えさせられた一冊。 何のために生きるのか、 今私は何がしたいのか、 そんなことを考えながら読んでいました。 どんな人にもこれまで生きてきた歴史がある。 その歴史の上に立っているんだなと感じました。
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凄かった。それぞれの壮絶な過去に苦しくなるけど、それを包み込む、聖母のような優しさ。はー泣いたー。 誰かが待っていてくれるって、こんなにも希望になるんだね。誰かの役に立ちたいって、こんなにも生きる力になるんだね。
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初めて原田マハさんの本を読んでみました。 心に傷を負った人達が辿りつく終着地、尽果、崖っぷちに建つ定食屋。分岐点いくつもあるように思えるけど詰将棋の王将のように追いつめられ崖っぷちに集まってくる。 来るものを拒まず暖かく迎えてくれる定食屋の存在は暖かいし、料理の描写も繊細で味覚が...
初めて原田マハさんの本を読んでみました。 心に傷を負った人達が辿りつく終着地、尽果、崖っぷちに建つ定食屋。分岐点いくつもあるように思えるけど詰将棋の王将のように追いつめられ崖っぷちに集まってくる。 来るものを拒まず暖かく迎えてくれる定食屋の存在は暖かいし、料理の描写も繊細で味覚が刺激される。 こんなお店で食事してみたいです。 電源入って未読メールが溢れ出すところがジーンときました。 元凶は仲居の娘の弱さや狡さにあると思うのだけど実家に帰って反省できたのかな。 登場人物みな過去を引きずってるなか現地の漁師カツオだけはバイアスかかってないみたい。 時系列で追えば不倫、自殺、失踪に、小さな偶然の積みかさねによる変化と次第に謎が明かされる心地よさに再会、感動を呼ぶ黄金律満たしているし、食品偽装のトレンドワードも逃さない親近感。どうしてこんな定石に心震えてしまうのか食欲に性欲も刺激されたらずるいですよね。 マリアは一生贖罪のために定食屋続けるのかな? 薬指に指輪はめれないけど幸せになってほしいなあ。
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とても良かった。 原田マハさんの作風とは違う気がしたけど、 でも最後がハッピーエンドというか、あったかい気持ちで終わる読後感、出来過ぎやけど。 ちょっとずつ読み進めるつもりが一気読みしてしまった。 いい本読んだあとは、最後にありがとう。。と呟いてしまう
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自分を許せない人たちが不思議と行き着く場所。 尽果のバス停。 そして崖の先にある、まぐだら屋。 登場人物みんなが温かくて、読み終わりはほっこりとした気持ちになりました。 罪のひとつもない人生なんてきっとないと思う。 それでも赦し、赦され、生きていく。 必要としてくれる、待って...
自分を許せない人たちが不思議と行き着く場所。 尽果のバス停。 そして崖の先にある、まぐだら屋。 登場人物みんなが温かくて、読み終わりはほっこりとした気持ちになりました。 罪のひとつもない人生なんてきっとないと思う。 それでも赦し、赦され、生きていく。 必要としてくれる、待っていてくれる人がいる。 それだけで幸せなことだと思った。 お値段の高い料理には添えられている季節の飾りにまで、作り手の気持ちが込められていると気付かされました。 味わって、目で見てお料理を楽しもうと思います。
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ダジャレやないかーい!というね もうね絶対にそうですよ 絶対に最初はダジャレですよ もう決めつけます 決めつけの刃です(ダジャレやないかーい!) ダジャレ(決めつけ)からここまできれいな物語が出来上がるんだなぁって感動しちゃいました 聖書の世界観からも着想を得てるんだとは思うけ...
ダジャレやないかーい!というね もうね絶対にそうですよ 絶対に最初はダジャレですよ もう決めつけます 決めつけの刃です(ダジャレやないかーい!) ダジャレ(決めつけ)からここまできれいな物語が出来上がるんだなぁって感動しちゃいました 聖書の世界観からも着想を得てるんだとは思うけどね 罪深い人たちが、自分は罪深いと感じ許せない人たちがたくさん出てきました 投げ出さずもがき苦しみ続けながら生きることで償おうとする人たちが だけどこの本が自分に教えてくれたことは、読んだ人に伝えようとしていることは「生きることが償い」だってことではなく「許す」ということだった気がします
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※このレビューにはネタバレを含みます
なんとも言えない重みのあるお話でした。 単なる食堂のお話じゃなかった。 紫紋くんの抱えてるもの、マリアの抱えてたものの大きさがすごかったけど、1番は丸孤くんの独白でした。なんてことを…親御さんに振り込ませるだなんて…と思ったら心臓が冷えていくような感覚になりました。 でも女将やカツオさんのおかげでなんとか読み進められました。 女将の最期も切なかった。でもきっと気持ちの区切りはつけられたんだろなと思うし、それでよかったなとも思いました。 でも1番は最後の携帯電話のお母さんの留守番電話ですね。愛だなぁと思ったら涙が出ました。
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