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まぐだら屋のマリア の商品レビュー

3.8

138件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    61

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    5

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2021/09/15

マグダラのマリア、聖書にあるのは、元娼婦であった罪深い女性で、後に改悛し聖女になった人とされています。 リンクしているのでしょう。尽果という土地に、罪深い人が集まり、前を向いていこうと、必死に生き抜く姿が描かれています。 何があっても死なずに生き抜く。弱さと強さ、赦すとは。 良い...

マグダラのマリア、聖書にあるのは、元娼婦であった罪深い女性で、後に改悛し聖女になった人とされています。 リンクしているのでしょう。尽果という土地に、罪深い人が集まり、前を向いていこうと、必死に生き抜く姿が描かれています。 何があっても死なずに生き抜く。弱さと強さ、赦すとは。 良い小説です。

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2021/08/17

なんだろぅ…すっきりというよりは、ホワホワした感じ。 読んだあとに気持ちが、ホワホワしたよ。 心がホワホワ。 この感じ、伝わるかなー…。 東京の有名老舗料亭で働いていた紫紋(しもん)が、 逃げて逃げて尽果という場所のまぐだら屋にたどり着く。 そこにいるマリアと一緒に料理を作り、...

なんだろぅ…すっきりというよりは、ホワホワした感じ。 読んだあとに気持ちが、ホワホワしたよ。 心がホワホワ。 この感じ、伝わるかなー…。 東京の有名老舗料亭で働いていた紫紋(しもん)が、 逃げて逃げて尽果という場所のまぐだら屋にたどり着く。 そこにいるマリアと一緒に料理を作り、 地域の人に食べてもらっていく話。 途中で母を殺してしまって逃げてきた丸弧(まるこ)。 マリアの昔愛した男である与羽(よはね)。 食材を提供してくれる父ちゃん的存在のカツオさん。 謎のラスボスー笑、女将さん。 それぞれ、登場人物が際立ってて、読んでて 気持ちよかった。 そして、料理が美味しそうだったよー!! なんか、とっても良い話だったのに、 ダメ、感想がうまく書けない!!!! 良かったんだよー!!

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2021/06/08

人それぞれ悩みがある。命を絶とうと思ってしまうほどの辛さを抱いた料理見習いのシオンが辿り着く村は、ネットなんて無縁な、海が見える村、名前は尽果、つきはて。なんて優しい村やんやろ。何も聞かずに包み込んでくれる。受け止めてくれたマリアもまた深い過去を持ち女将との関わりも切ない。女将の...

人それぞれ悩みがある。命を絶とうと思ってしまうほどの辛さを抱いた料理見習いのシオンが辿り着く村は、ネットなんて無縁な、海が見える村、名前は尽果、つきはて。なんて優しい村やんやろ。何も聞かずに包み込んでくれる。受け止めてくれたマリアもまた深い過去を持ち女将との関わりも切ない。女将の店、マリアが切り盛りする食堂にやってくる常連の仕事師たち、カツオさんもみんな色んな思いがあるなか、マリアの美味しい料理を褒める。温かい。シオンもまた美味しい料理を作れるから溶け込む。シオンがそこの生活に落ち着いた頃、またそこへ悩むマルコが行き倒れになって現れる。マルコも若くして人生を捨てようとした。でも前を向けるようになった。この村は優しい。こんな村に住んだら誰も悪人になんかならへんやろな〜。

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2020/12/14

季節感、背景描写が素敵ですごく綺麗な絵が浮かぶ 美術品をたくさん観てきた人やからなんかな やっぱこの人の作品好き

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2020/11/24

マグダラのマリアって、キリスト教に明るくない私でも、教会に飾られたステンドグラスのキリスト殉教のストーリーなどで名前を知っている。読んでいるうちに、マグロと鱈の掛け合わせのような海魚マグダラとか、シモンにマルコ、ヨハネと、語呂合わせの名前が目白押しでクスッと笑ってしまう。が、そん...

マグダラのマリアって、キリスト教に明るくない私でも、教会に飾られたステンドグラスのキリスト殉教のストーリーなどで名前を知っている。読んでいるうちに、マグロと鱈の掛け合わせのような海魚マグダラとか、シモンにマルコ、ヨハネと、語呂合わせの名前が目白押しでクスッと笑ってしまう。が、そんな設定の無理矢理さを差し引いても、生きることと向き合う者たちの優しさが心に沁みる話だった。原田さんの話には、辛く悲しい過去に満ちているけれど悪い人が出てこないなあと気づく。そして和食を作って大切に食べてみたくなる。

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2020/09/12

美味しい料理は人を幸せにする。 そういう明るい話かと思いきや、全然違う。 これは罪と赦しについて考えさせられるシリアスなお話。 勤め先の料亭で起きた事件の責任を感じ、自ら命を断とうと決めて尽果というバス停に降りた若い板前修行中だった紫紋。 そこから見える廃屋のような小屋で人生を...

美味しい料理は人を幸せにする。 そういう明るい話かと思いきや、全然違う。 これは罪と赦しについて考えさせられるシリアスなお話。 勤め先の料亭で起きた事件の責任を感じ、自ら命を断とうと決めて尽果というバス停に降りた若い板前修行中だった紫紋。 そこから見える廃屋のような小屋で人生を終わらせようと思い、たどり着いた崖っぷちに建つその粗末な小屋は『まぐだら屋』という食堂だった。 そこで紫紋を受け入れてくれたのは、壮絶な過去を抱えながらも、明るくその食堂を切り盛りするマリア。 そして、そのマリアを激しく憎んでいる女将の桐江。 それから、皆が頼りにする心優しい漁師、カツオ。 重いテーマでありながら、紫紋の一人称で語られる文章はとても読み易い。 料亭での後輩悠太の死に、紫紋はどう関与しているのか。 紫紋同様、ここに流れ着いた丸狐の過去に何があったのか。 女将の桐江はマリアに対して、どんな恨みや怒りを抱えているのか。 マリアの家にあるふたつの位牌、そして欠けている左の薬指。 それらの謎が物語にメリハリを生み、読むスピードに拍車がかかる。 この世には、もう二度と取り返しがつかない罪がある。 失った命は決して戻ってはこないし、それに対して何をしたって償う術はない。そこから逃げてしまうために死んだほうが楽なのかもしれない。 本当に辛いのは、生きることを選ぶこと。 生きてその罪と向き合うこと。 自分の犯した罪と向き合い、相手に憎まれ、罵られ、拒絶され、それでも逃げずに寄り添って生きること。 人は誰かを助けることによって自らも救われ、 この世で一番憎い敵を赦し受け入れることで、自分自身も赦される。 女将とマリアの最後のシーン辺りから、読んでいて涙が止まらなくなる。字が滲んで読みづらいから、何度も何度も涙を拭いながら読み進めた。 その涙はわたしの心を浄化させる。 でもそれは一瞬のことで、すぐに汚れてしまうのかもしれないけれど。

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2020/08/20

傷を負った人々が寄り添って心を癒す場所。現実にもそんな所があればいいな。読後は美味しい魚定食が食べたくなる。

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2020/06/23

2020年6月23日 苦しみを抱えて生きる人がこんなにいるとは。食べてみたい料理がたくさん。 弱った心に寄り添う人たち、詮索しない優しさが私にも心地よい。 題名はともかく、与羽とか、丸孤とかつくり過ぎが興醒め。聖書に因むにしても、やり過ぎだよ。 奇跡の人のケラー家もあんも、そうだ...

2020年6月23日 苦しみを抱えて生きる人がこんなにいるとは。食べてみたい料理がたくさん。 弱った心に寄り添う人たち、詮索しない優しさが私にも心地よい。 題名はともかく、与羽とか、丸孤とかつくり過ぎが興醒め。聖書に因むにしても、やり過ぎだよ。 奇跡の人のケラー家もあんも、そうだった。 マハさんの遊びとは思うけど、あんまり好きではない。 名前はともかく、内容も展開もさすがのマハさん。ぐいぐい読めるのが嬉しい。涙するところもあり、楽しい読書でした。

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2020/06/21

タイトルから、あのマリアがモチーフなんだろうとは思いましたが、やはり、でしたね(笑) いやいや、壮絶なキャラクターたちでした。 帰る場所と帰るべき場所、何が違うのか、人生の岐路っていくつも、どこにでも。 が、読了後の感じは、カフーを待ちわびて を思い出してました。 #原田マハ...

タイトルから、あのマリアがモチーフなんだろうとは思いましたが、やはり、でしたね(笑) いやいや、壮絶なキャラクターたちでした。 帰る場所と帰るべき場所、何が違うのか、人生の岐路っていくつも、どこにでも。 が、読了後の感じは、カフーを待ちわびて を思い出してました。 #原田マハ #原田マハさん #まぐだら屋のマリア #本好きな人と繋がりたい

Posted byブクログ

2020/05/24

やばい。やばい。心にグサグサ刺さりまくり。もうたまらーん!久しぶりに会えたこんなやつ。オススメです。誰にかはわからんけど。

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