まぐだら屋のマリア の商品レビュー
面白くて一気読みしました。 色々な人生、悲しみ、 そしてそれを乗り越えること 苦しんでも諦めないこと 考えさせられました。
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2018.4.1 「尽果」のバス停の名前を見て降り立つ人々。 そこには小屋のような食堂、まぐだら屋がある。 2人の作るごはんは本当においしそう。 食べることは生きること、そんなことばが思い浮かんだ。 人それぞれ、人にはわからないものを背負って生きている。死んだ方が楽、と、そう思...
2018.4.1 「尽果」のバス停の名前を見て降り立つ人々。 そこには小屋のような食堂、まぐだら屋がある。 2人の作るごはんは本当においしそう。 食べることは生きること、そんなことばが思い浮かんだ。 人それぞれ、人にはわからないものを背負って生きている。死んだ方が楽、と、そう思ってしまうくらいのことを背負ってる人もいるかもしれない。 悲しい部分もあるけれど、ラストはハートウォーミングな展開にさせてくれる。やっぱり原田マハさんだいすきです。
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2017/05/12読了 事情を抱えた者たちが吸い寄せられるようにやってくる土地「尽果」。そんな寂しい名前からは想像できないような温かさがその土地にはあった。おいしいご飯が食べたくなる、ふるさとや家族の顔が思い浮かぶ物語。
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良かった!久々の小説。 人に言えない過去、聞かないことで言わないようにすること。触れないということでの受入。 食事。働くことの清々しさ。逃れられないもの。 1人ではないということ。 続きが気になって読み進められるタイプの小説。 最後は思わずぐっときた。 シモンにマリアにヨハネ、と...
良かった!久々の小説。 人に言えない過去、聞かないことで言わないようにすること。触れないということでの受入。 食事。働くことの清々しさ。逃れられないもの。 1人ではないということ。 続きが気になって読み進められるタイプの小説。 最後は思わずぐっときた。 シモンにマリアにヨハネ、という命名はそこまでしなくてもという感はあれど。
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一人一人が背負っている切なく、つらく、そして解決しないといけない過去。 この作品を読み終わって自分自身を振り返った時に、そこから逃げている自分がいることに気付きました。 「人間は弱い生き物」とよく言うけど、それは強くなろうとすることを諦める言い訳でしかないような気がします。 過去...
一人一人が背負っている切なく、つらく、そして解決しないといけない過去。 この作品を読み終わって自分自身を振り返った時に、そこから逃げている自分がいることに気付きました。 「人間は弱い生き物」とよく言うけど、それは強くなろうとすることを諦める言い訳でしかないような気がします。 過去の過ちを素直に認め、人に背を向けず、誠実に生きないと…そんな気持ちにさせてくれる素敵な作品でした。
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死に場所を求めてくる最果ての地。そこにまぐだら屋がある。キリスト教にちなんだ登場人物。マリアをめぐるシモンやマルコ 行くところがなくてたどりつき居つく。マルコもそしてシモンも、帰るべきところを見つけ、再び出ていく。(よかった) 行くところのなかったマリアは、故郷のこの村に帰ってくる。本当のマリアは、女将さんかな。
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読みはじめは重々しいけど、最後は前を向いて歩いて行ける気分に。ハッピーエンド過ぎ!?とも言えなくもないけど、やっぱ、ハッピーがいい。
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登場人物の絡み合いが複雑だが、とても人情あふれる物語だった。 それぞれの思いがイタイほど読み手に伝わり、ハッピーエンドな締めくくりも共感できた♬ もう一度読みたいと思うものだった!
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訳ありの人がたどり着いてしまう海辺の食堂かぁ。 癒やされて元の場所に帰るための一時的な避難場所というのであれば存在する価値はあるのか。 しかし、教え子と不倫の末、奥さんと子供が死に…というのは最悪。恋愛感情って周囲の誰にも止められないのだろうけど、周囲への配慮は必要だよなぁ。順番...
訳ありの人がたどり着いてしまう海辺の食堂かぁ。 癒やされて元の場所に帰るための一時的な避難場所というのであれば存在する価値はあるのか。 しかし、教え子と不倫の末、奥さんと子供が死に…というのは最悪。恋愛感情って周囲の誰にも止められないのだろうけど、周囲への配慮は必要だよなぁ。順番がおかしいからこんな結末になってしまうのでは? 言えば相手を追い詰めることになる。わかっていても自分が我慢することなんてできない。我慢すでば自分が壊れる。 相手が困っている。だから、なんとかしてあげたい。それが愛情へというのはありがちなのか。あー、嫌だ、嫌だ。他人をあてにするからこんな間違いが起こるんじゃないの? 自分のことは自分が責任を持って問題解決していけばいいのに。他人に頼る人はニガテ。 ほんと、「死なずに生きて償って」。生きて苦しむことで罪を償うのが1番だ。
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人生初の原田マハ。熱狂的なファンに勧められて、とりあえず図書館で1冊。 テーマは赦し。 大切な人を、「死」という取り返しのつかない状況に追い込んでしまった人(と思い込む人も含む)たちと、それをそっけなく、あたたかく包み込む人、憎悪で迎え撃つ人との物語。ラストは予定調和でありながら、胸を打たれる。料理の記述がうまくて、食べてみたいなと思わせる。登場人物のマルコとかシモンとかの名前が、人となりと合わなくて違和感。 お正月に帰省せずに読んだせいか、「帰るところ」=実家へ行きたくなった。
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