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真贋 の商品レビュー

3.7

73件のお客様レビュー

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2012/08/16

物事には利と毒があるということ。それを知っているかどうか、俯瞰する自分を片隅に置いておけるかはとても大切だと感じた。また、進路に迷ったら両方やってみるという言葉。シンプルな言葉だけど、今の自分にはこだわりを解きほぐす素敵な言葉だと感じた。

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2012/08/12

訃報をきいて、読まなきゃと思い手に取りました。 評論家ということで、物事を単純にうけとめるのではなく、自分なりの曲がらない考えを披露している。 その意見や考え方に賛同できるかどうかは別として、こうありたいと思いました。 吉本隆明いわく、いまは考えなければいけない時代だそうです。...

訃報をきいて、読まなきゃと思い手に取りました。 評論家ということで、物事を単純にうけとめるのではなく、自分なりの曲がらない考えを披露している。 その意見や考え方に賛同できるかどうかは別として、こうありたいと思いました。 吉本隆明いわく、いまは考えなければいけない時代だそうです。 良いこと、悪いこと、今の日本、未来の日本、そして自分自身。 世間に流されるのではなく、他人の真似をするのではなく、 自分の頭で考えたい。 そのために必要な知識や経験をどんどん吸収していきたい。 意識しなければ今の時代、なかなか難しいことかもしれませんが。

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2012/08/03

ある出来事を見る時に、表面上の善悪ではなく、何故そうなったのか、起源から考える。公にされない情報は考慮しない。など、平易な言葉で語られる思考の作法。

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2012/07/26

著者の文章は難解ってことで手を出さずに来たけど、これは本屋で立ち読みして、前書き見て気に入ったので買ってみた。文体も平易でとても読みやすく、ページの端を折るほど、頭の隅に置いておきたい言葉がたくさんあった。こういう先人に感謝せねば。

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2012/07/20

初めての吉本隆明。サクサク読めたので良かったが、隆明の見方に納得するので、これと言って抜き書きするような箇所は特にない。全ての見方に納得するので…。敢えて言うならば、「悪人正機」の項目。唯円が編集した「歎異抄」の逆説的比喩。それと親鸞の教えの特徴「修行したら浄土、天国に行けないよ...

初めての吉本隆明。サクサク読めたので良かったが、隆明の見方に納得するので、これと言って抜き書きするような箇所は特にない。全ての見方に納得するので…。敢えて言うならば、「悪人正機」の項目。唯円が編集した「歎異抄」の逆説的比喩。それと親鸞の教えの特徴「修行したら浄土、天国に行けないよ」と言った、とのくだり…。この-悪徳二元論の限界-の箇所は面白い。

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2012/07/12

衝撃が走った。 人を見る目というのは、たかだか30数年生きたくらいで 成熟するわけがないのだ。 人の一面だけをみて、判断するのは勘違いも甚だしい。 人をみる判断基準は、真似をしようと思う。 どんなにたくさんの人とあっても、 どんなにたくさんの本を読んでも、 完璧な人間には成り...

衝撃が走った。 人を見る目というのは、たかだか30数年生きたくらいで 成熟するわけがないのだ。 人の一面だけをみて、判断するのは勘違いも甚だしい。 人をみる判断基準は、真似をしようと思う。 どんなにたくさんの人とあっても、 どんなにたくさんの本を読んでも、 完璧な人間には成り得ない。 そして、いつでも完璧な人間は人間じゃないんだ。 と。 そんな事を感じた。 「常に考え続ける」 「問題の本質はなんなのか、常に考え続ける」 そこが重要。 「本物と贋物」◆人の器の大小 の内容には、 一番の衝撃が走った。 常々感じていることが、正確な言葉で綴られていた。 日本人であること。 人間であること。 たぶん、考え続けても、正解はない。 ただ、考え続けることで、自分なりの正解が見つかるんだと思う。 死が訪れるその時まで、考え続けよう。 そんなことを感じた本。

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2012/06/11
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一般的によいとされてることにも毒があるってことを考えないといけないってのはナルホドと思った。時代を経るにつれて精神は退化するっていうのも同感するところがある。 あとは親鸞の宗教観とか、漱石や太宰など大家の人間性や作品、田中角栄のようなアジア型政治家、戦争に対する考え方についての話などは面白かったです。 吉本隆明さんを読むのは初ですが導入としては読みやすく良かった。

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2012/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

講演を聞いているようにすらすら頭に入ってき、 あまりにもすらすら入ってくるせいで強烈に印象に残ったものはない。 それでも違う物の見方、考え方があることを教えてくれ、 また自分の中で消化出来ていない感情を言葉に落として 整理してくれている一冊。 色々「あーそうだなぁ」と思えるものはあったけれど、 今回の収穫は「起源を見れば本質がわかる」という章に 「壁にぶつかったら元をたどろう」と気づかせてもらえたことかな? 壁にぶつかるとつい焦りもあってその場でもがいてしまいがちだけど、 しっかり原点もしくは原因となっている事象まで戻って再構築 した方が近道だよ!と警鐘を鳴らすスイッチをつけてもらった感じ。 そして、毎度ながらこういう本を読むと。 「もっと幅広く知識をつけなければ。」 取り上げられる人物、引用される文章、そういった前提となっている知識が 私には欠けているため、印象に残らない部分も多々あるのだと思う。 正確な文言は忘れてしまったけれど、先日読んだ伊丹十三氏の本にも 「志のある者の読書とテレビ鑑賞の比率は5:1」とあった。 勿論テレビにも有益な番組はあるものの、読書、それも小説ばかりでなく 思考の源となるようなものを読まなければいけないなと思った。

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2012/05/15

読みやすかったが、いまいち何を言っているのかよくわからなかった。おそらく吉本さんの論理展開についていけなかったんだと思う。

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2012/05/05

普通の目線から深くまでもぐっていく、そこでつかんだものをまた普通の目線にまで戻して、平べったく物を考えるものだなぁと感じる。

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