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真贋 の商品レビュー

3.7

73件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2012/05/05

共感する点しない点様々ありましたが、往々にして優しい文章で読みやすいです。 「才能とコンプレックス」の章が最も印象に残りました。 人間にとって1番大切なこと、それは誠実であることや、愛情を持つこと、人によって様々で、それらは全て正解 「でも、自分にとって真に大切なことはなんだと突...

共感する点しない点様々ありましたが、往々にして優しい文章で読みやすいです。 「才能とコンプレックス」の章が最も印象に残りました。 人間にとって1番大切なこと、それは誠実であることや、愛情を持つこと、人によって様々で、それらは全て正解 「でも、自分にとって真に大切なことはなんだと突きつけられたら、僕ならこう答えるでしょう。 その時代時代で、みんなが重要だと思っていることを少し自分の方に引き寄せてみた時に、自分に足りないものがあって行き得なかったり、行こうと思えば行けるのに気持ちがどうしても乗らなかったりする、その理由を考えることだ、と。」 要は「なぜ?」の部分が吉本さんには大事で、そういう哲学者肌が合わない、理詰めでなく感情を!と考える方々には面白くないかもしれません。 確かに時折「ん?」と思う箇所があるのですが、それは彼ら思想家が現場の最前線におらず、俯瞰した状態で思ったことをただ述べているだけのようにも聞こえてしまうからでしょうか。(今でいうと橋下さんを批判するだけの学者のような…) けれど、こういう理論を知ることは損でないように思います。

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2012/04/30

分かりやすい言葉を使って、読みやすさを重視しているのだろうと思ったけれど、話がざっくりしすぎてしまって、展開が速く、付いていけないところが多かった。サッカー日本代表の負け方で、日本社会はだめになっている、と話を持っていくのには、とても納得がいかなかった。 もっとゆっくりと話を展開...

分かりやすい言葉を使って、読みやすさを重視しているのだろうと思ったけれど、話がざっくりしすぎてしまって、展開が速く、付いていけないところが多かった。サッカー日本代表の負け方で、日本社会はだめになっている、と話を持っていくのには、とても納得がいかなかった。 もっとゆっくりと話を展開してくれれば、理解も深まったと思うけれど、結論ばかり言われているようで、素直に頭に入ってこなかった。

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2012/04/24

「ありのままを見抜くことの大切さと困難さ」5、6年前に著された社会思想論。善と悪、是と否、そのどちらかのみに傾いた論は危険だという。むしろ両者含みつつ、それらがどの程度のバランスで成り立っているのか。あらゆる物事に対して、その見極めが肝心だと。 それと「いい小説家や作品の条件は...

「ありのままを見抜くことの大切さと困難さ」5、6年前に著された社会思想論。善と悪、是と否、そのどちらかのみに傾いた論は危険だという。むしろ両者含みつつ、それらがどの程度のバランスで成り立っているのか。あらゆる物事に対して、その見極めが肝心だと。 それと「いい小説家や作品の条件は、それの良さが分かっているのは自分だけだと思わせられること」という言葉に感銘を受けた。これは、あらゆる物事に通用する判断基準ではないかと僕は思う。

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2012/04/21

◆世の中には常識的な問いが増えた。 ◆明るいところばかり見ていたら暗いところのものが見えない ◆明るいからいい、暗いからだめだと二元論で考えると危ない ◆マルクス流に言うと、自然に対して何か働きかけたら利潤という  か剰余価値が必ず出てくる。 ◆熱心な人がお坊さんらしくしていると...

◆世の中には常識的な問いが増えた。 ◆明るいところばかり見ていたら暗いところのものが見えない ◆明るいからいい、暗いからだめだと二元論で考えると危ない ◆マルクス流に言うと、自然に対して何か働きかけたら利潤という  か剰余価値が必ず出てくる。 ◆熱心な人がお坊さんらしくしているとお坊さんのようになる。 ◆男は性格や気風といった常識的に男の美点とされているもの ◆ナチスの親衛隊は勤労奉仕に熱心で、規律正しく健康的。  ユダヤガス室はそうした性質の延長線上だと思う。 ◆イギリスの租界 上海、シンガポール、香港 ◆フランスはベトナム ◆インドはイギリスから形式的に独立したが半分は植民地だった ◆敗戦が伝わるや工場の日本人はしゅんとし、韓国人は息を吹き返した。不思議な瞬間 ◆親鸞 浄土宗から離れた浄土真宗 坊さんの戒律をことごとく破った。

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2012/04/20

2012.04.20 あまり読解力がなく、さらに記憶力もそれほど芳しくないのであくまで印象だが、人間として謙虚さを持つこと。そして何事にも深い洞察を心がけることの重要性を感じた。”あらゆるものには利と毒がある”なんてのはかなりガツンと来た。最後の章の、「・・・どうも人間というのは...

2012.04.20 あまり読解力がなく、さらに記憶力もそれほど芳しくないのであくまで印象だが、人間として謙虚さを持つこと。そして何事にも深い洞察を心がけることの重要性を感じた。”あらゆるものには利と毒がある”なんてのはかなりガツンと来た。最後の章の、「・・・どうも人間というのは、なかなか向上しない。立派になりにくい宿命を背負った存在ではないかと思うことがあります。戦争のような大きな悪の中では、個人個人は倫理的で善良になり、平和の中では個人個人が凶悪になっていくという矛盾があります。」ていうところがありますが、ここもガツンと来ました。そして最後にもっと根源的に考える必要があるという主張で終わっています。戦前、戦中、戦後と大きく移り変わる中で、本当にたくさんたくさん考えて考えて考えてこられたんだろうな・・・と思った次第です。ちょっと生きる元気がでました。

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2012/04/18

利と毒を考えなくてはいけない、、 それはなんでもそうなんだね ということは この本を読んだことにも 利と毒がある? いや、でも 読んでよかった

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2012/03/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

それは違います。僕は自分の経験や実感から言って、大学はそんなに熱心に勉強するところではなく、サボって何かをやって、卒業すればいいくらいの場所です。(p35) では、いい生き方は何かと問われれば、僕はこう考えます。自分が持って生まれた運命や宿命というのがあるとすれば、それに素直に生きていくことではないかと。では、運命や宿命が何かと言われれば、主としてその人と母親との関係で形成されてきたものだと思うのです。それに忠実に生きていく以外に、いい生き方ってないのではないでしょうか。 運命がもしひどいものだったら、それを超えようとして苦労したという部分が顔の表情に表れてくるでしょう。(p41) 人を見る上でもっとも大事なことを挙げるとすれば、それはその人が何を志しているか、何を目指しているかといった、その人の生きることのモチーフがどこにあるかということのほうだといえる気がします。(p135) 大切なことはその都度変わっていきます。だから何が人生で重要だというふうに言われたら、ずっと一貫して、大切なものと現状の自分との距離について考えていくことだと思うのです。(p209)

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2012/03/11

平易で読みやすい文章。「人はなぜ詩や小説を書くのか」「良い小説とは何か」についての著者の見解は参考になった。巻末近くに自然科学としてのマルクス主義の説明があるが、説明不足で理解できない。

Posted byブクログ

2012/02/15

ばなな氏いわく「自分の親の本だということを忘れてのめりこんだ」、吉本隆明の考え方。読んでいて時折そうかなあ?って疑問に思うんだけど、真に受けないことが考えるきっかけになる、という提案なのかも。

Posted byブクログ

2012/02/05

読みやすくてわかりやすい本です。 これだけの人が、こんなことを言っているのがいい。 ただの偏屈ジジイの戯言ではないのだ! 「毒」にやられないように生きていかなければならないのです。

Posted byブクログ