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猫を抱いて象と泳ぐ の商品レビュー

4.2

569件のお客様レビュー

  1. 5つ

    211

  2. 4つ

    197

  3. 3つ

    85

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    4

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2026/03/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チェスをやってみたくなりました。不思議な世界観と主人公像。主人公は上唇と下唇がくっついた状態で生まれ、切り離された唇は口としての形を持ったものの、脛の皮を移植されたために唇に脛毛が生えている。大きくなることに恐怖心があり、小柄な体型を保ったまま、人形の下に潜り込みチェスを打ち続ける。本当に不思議で、静かなお話。最後までゆったりと話に浸かっていられました。主人公と老婆令嬢がチェスを通して心を通わせていく様子がきれい。印象的です。

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2026/03/18

チェス自動人形となってチェスを指す少年のお話。 絵本を読んでるような気分になった。 総婦長さんを北斗の拳に出てくる「デカいババア」に脳内変換して読んでた。

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2026/03/09

こんなに美しいレンズで世界を見れたなら、と思わされる。綺麗な世界を綺麗に演出して綺麗な文章で届けてくれる。チェスの駒を動かす静かな音が頭の中で響くような、静謐な小説。読み終えて現実に戻ってきた時に、周りの人や自分に対して少しだけ優しくなれる。世界の輪郭を柔らかくしてくれる。

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2026/02/27

初めて読む類の本だった。 小さいけど不自由だけど、大きな海を悠々と泳ぐみたいな、不思議な世界観を感じながら、チェスの海をリトルアリョーヒンと一緒に旅している気分になれた!チェスやったことないけどやってみたいな

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2026/02/08

めちゃくちゃファンタジーなのですが、文章が読みやすく、登場人物たちのイメージが湧きやすかったです。さらに挿絵なんかもあると、もっと小説の世界観に入り込めた気もしますが。チェスのルールを知っていたら、もっと楽しめたと思います。それこそ、リトル・アリョーヒンに教えてもらえたなあと。

Posted byブクログ

2026/02/07

チェスを通して主人公リトル・アリョーヒンの生き様を感じた。生まれた時から口が開かず手術を迫られたり、また十一歳のまま成長が止まるなど、人とは違う経験を経て、どのような気持ちでチェスに向き合っていたのだろうと想像すると興味深いです。

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2026/02/05

1日で読みきった。 私は基本的に抑揚の少ない作品は飽きちゃって読めないからミステリーばっか読んでるけど、この本はいい意味で抑揚が少なくて、なのに飽きなかった。 少年を通して見る世界がなんて美しいんだろうと思った。 繊細で丁寧な表現で、文字を通して感じる彼が生きる世界がとても素敵だ...

1日で読みきった。 私は基本的に抑揚の少ない作品は飽きちゃって読めないからミステリーばっか読んでるけど、この本はいい意味で抑揚が少なくて、なのに飽きなかった。 少年を通して見る世界がなんて美しいんだろうと思った。 繊細で丁寧な表現で、文字を通して感じる彼が生きる世界がとても素敵だなと思った。優しくて、静かで穏やかで凪みたいなのに、ちょっと残酷で切ない。 すごく複雑で深い感情なのに、一つ一つの言葉が軽くて柔らかいから、水の上を歩いてるみたいな感覚だった。 読んだあとはちょっと切なくて優しい気持ちになった。もう1回読みたい。

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2026/01/27

静かで美しくて寂しくて切ない世界、感情がゴチャゴチャなはずなのに、小川先生は朝の光が部屋に入ってくるように一筋の光として書き上げてしまう。 不思議な世界をいとも簡単に脳裏に浮かび上がらせてしまう技術。読んでいて目が綺麗になる感覚。いつどこでどの季節に読んでも、きっと私を良い方向へ...

静かで美しくて寂しくて切ない世界、感情がゴチャゴチャなはずなのに、小川先生は朝の光が部屋に入ってくるように一筋の光として書き上げてしまう。 不思議な世界をいとも簡単に脳裏に浮かび上がらせてしまう技術。読んでいて目が綺麗になる感覚。いつどこでどの季節に読んでも、きっと私を良い方向へ導いてくれるそんな作品だった。

Posted byブクログ

2026/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルからは想像できなかった。 チェスのお話だったとは。 小川さんの書籍は時々読みたくなるんだけど、 ブクログのランキング上位に食い込んでいるので手に取りました。 近年の小川さんの作品と比較し、 リトル•アリョーヒンは人、 もしくは思春期男子としての感情の揺れ動きが垣間見える。 マスターとの日々が良かったな。 食事や体格の良い人間に対する描写がなんとも言えない生々しさで、「ああ小川さんの本読んでるな」と言う気分になる。 吸引力があるかと問われると そうではなく、集中してゆっくりゆっくり読みました。チェスに興味湧いた。チェスの海気になる。 リトル•アリョーヒンは 信頼して待ってもらえる大人に囲まれて、 自分の道を見つけたんだね。

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2026/01/12

小川洋子先生の文章は本当に、何を食べて何を見て何を考えて生きていたらこんな繊細で心を打つ表現をできるのだろうかと思わされるが、一方でちょっと信じられないくらい残酷でグロテスクだなとも感じる。 手足がちぎれるだとか拷問されるだとか、そういう直接的に痛いグロさは皆無なんだけど、あとに...

小川洋子先生の文章は本当に、何を食べて何を見て何を考えて生きていたらこんな繊細で心を打つ表現をできるのだろうかと思わされるが、一方でちょっと信じられないくらい残酷でグロテスクだなとも感じる。 手足がちぎれるだとか拷問されるだとか、そういう直接的に痛いグロさは皆無なんだけど、あとに尾を引くような本能的なグロさが常にあって、(多分先生はそういうものがそもそも好きなんだろう、美しさを見出してるんだろう)と勝手に思っている。 私はものすごく怖いです。 成長しないことも成長しすぎることも屋上から出られないことも隙間に押し込められることも長年洗われない布巾も生きてるみたいに漂う脇毛も狭い人形の中に潜めるよう変わっていく関節の形も全部怖かった。 この小説が長く胸に残る間違いなく素晴らしい小説であることは疑いようもないが、それはそれとして本当にグロテスクで恐ろしいので、私は向こう五十年は再読しないだろうと思う。

Posted byブクログ