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猫を抱いて象と泳ぐ 文春文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2011/07/08 |
JAN | 9784167557034 |
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猫を抱いて象と泳ぐ
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猫を抱いて象と泳ぐ
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商品レビュー
4.2
531件のお客様レビュー
チェスの詩人とゆうワードだけで楽しそうな本だが、途中から何がなんだかわからなくなり、一応最後まで読んだものの、物語の把握までは断念。もう一度読んだら楽しくなるのかなー、と淡い期待を抱いて、今回は終了。
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チェス指しからくり人形の裏でチェスを指し続けた男のお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 「大きくなること、それは悲劇である」。 少年は唇を閉じて生まれた。手術で口を開き、唇に脛の皮膚を移植したせいで、唇に産毛が生える。そのコンプレックスから少年...
チェス指しからくり人形の裏でチェスを指し続けた男のお話 以下、公式のあらすじ --------------------- 「大きくなること、それは悲劇である」。 少年は唇を閉じて生まれた。手術で口を開き、唇に脛の皮膚を移植したせいで、唇に産毛が生える。そのコンプレックスから少年は寡黙で孤独であった。少年が好きだったデパートの屋上の象は、成長したため屋上から降りられぬまま生を終える。廃バスの中で猫を抱いて暮らす肥満の男から少年はチェスを習うが、その男は死ぬまでバスから出られなかった。 成長を恐れた少年は、十一歳の身体のまま成長を止め、チェス台の下に潜み、からくり人形「リトル・アリョーヒン」を操りチェスを指すようになる。盤面の海に無限の可能性を見出す彼は、いつしか「盤下の詩人」として奇跡のような棋譜を生み出す。静謐にして美しい、小川ワールドの到達点を示す傑作。 --------------------- 実在のチェス世界王者「盤上の詩人」と称されるアレクサンドル・アリョーヒンのような棋譜を残す少年の一生 大きくなることを拒み、毛の生える唇を閉じ、表舞台に出ることもなく、からくり人形の裏でチェスを指し続けた「リトル・アリョーヒン」 最後は、チェス好きが入居する老人専用マンション「エチュード」でその生涯を閉じる この物語は「静謐」という言葉がしっくりくる 小川洋子さんは「人質の朗読会」を読んだときも思ったけど、登場人物の置かれた状況の印象と、描写される雰囲気の乖離がある 限られた居場所の中で生きているように感じられるが、実際はチェスを通じて自由に生きていたようにも思える ミイラが更衣室に消えていくところは、読んだときには不穏な空気を描写から感じるだけだったが 後に明かされる真相に胸が痛む 服の修復をしていたし、ミイラは知ってたって事だよな エチュードで、手紙のチェスのやり取りは素敵だと思う その道の達人とも成れば、指す手によって様々な情報を読み取れるようになるのでしょうねぇ だからこそ、終局後にとったミイラの行動の後を想像すると悲しい リトル・アリョーヒンにとって棋譜は芸術品なのかもしれない 博士の愛した数式は、数学を美術品のように描写しているように感じたし 小川洋子さんはこんな表現がよく似合う 途中で気付いたけど、登場人物の名前が出てこない 他の評者の仕方にしても、特定の国や地域を類推できるような情報がないので、どこの国でも通じるものになっている 時代に関しては近代以降なのはわかる程度 これは、物語の賞味期限が長い作品だなぁと思った あと、どうでもいいけど 祖母の布巾は探偵ナイトスクープを思い浮かべた あの番組、家族が昔から愛用しているものが汚いのでという依頼がたまに来るよな
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小川洋子さんの世界へ。 優しく静謐でありながら、力強さも感じる世界観に、いつも静かに圧倒されている気がします。 「大きくなることは、悲劇である」 そう信じる11歳の身体のまま成長を止めた少年。 少年とマスターがチェスを指す、穏やかで濃密な時間がとても好きでした。 折に触れ、マス...
小川洋子さんの世界へ。 優しく静謐でありながら、力強さも感じる世界観に、いつも静かに圧倒されている気がします。 「大きくなることは、悲劇である」 そう信じる11歳の身体のまま成長を止めた少年。 少年とマスターがチェスを指す、穏やかで濃密な時間がとても好きでした。 折に触れ、マスターの『慌てるな、坊や』の優しい声が耳によみがえって響く。 やがてリトル・アリューヒンとしてからくり人形を操るようになるが、老婆令嬢とのチェスの時間もまた特別で、文字を追いながら、息を潜め見守るような気持ちでした。 読み終えて、密やかで哀しくもありますが、誇らしく幸せにも感じる。 自分でもこの感情をうまく言い表せませんが、言葉にならない静かな感動に満たされる作品でした。 独特の世界観があるので、好みが分かれる作品かもしれません。 チェスがテーマの小説を読むのは、「エヴァーグリーンゲーム 」に続いて本作が2冊目。 前者のイメージが『動』なのに対し、本作は『静』。 どちらも心動かされる素敵な作品でした。 『よく考えるんだ。あきらめず、粘り強く、もう駄目だと思ったところから更に、考えて考え抜く。それが大事だ。』
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