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科学的とはどういう意味か の商品レビュー

3.7

189件のお客様レビュー

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2021/07/03

科学とは? ということを理解するのに最適な入門書。身近で、もはや誰もかかわらずに生きていけない科学。科学について、一般の人間が理解しておくべき視点について簡潔に示してくれている。 非科学的なものを非難するのではなく、何が科学と異なっているのか、また、科学を理解しておくことの重要性...

科学とは? ということを理解するのに最適な入門書。身近で、もはや誰もかかわらずに生きていけない科学。科学について、一般の人間が理解しておくべき視点について簡潔に示してくれている。 非科学的なものを非難するのではなく、何が科学と異なっているのか、また、科学を理解しておくことの重要性が示されている。 とてもドライな姿勢が気持ちがいい。 内田麻理香氏の『科学との正しい付き合い方』も併せて読みたい。

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2020/12/18

「科学的」の捉え方が自分の中で変わった。 面倒を避けない、メソッドを重視する、データと慎重にお付き合いする、などなど。 震災直後に執筆された本とあって、当時の原発事故に対する人々の反応に向けた批判が背骨になっている。けれど、これはそのまま今年のコロナの話として読み替え可能だ。 そ...

「科学的」の捉え方が自分の中で変わった。 面倒を避けない、メソッドを重視する、データと慎重にお付き合いする、などなど。 震災直後に執筆された本とあって、当時の原発事故に対する人々の反応に向けた批判が背骨になっている。けれど、これはそのまま今年のコロナの話として読み替え可能だ。 そういえば、そんな話を朝日新聞の特集で見たような。論者は誰だっけな? 私たちはどんな悲惨な出来事からも、基本的には、何も学ばないらしい。 ……いやいや、こういうペシミスティックな態度も、科学的じゃないんだった。 あくまでもデータと向き合い、現実的かつ慎重に、前向きに処していく態度。それが、科学的、という言葉の意味するところだと諒解した。そうなれるかどうかは、これからの行動次第だけれど。 これを読んだ後は、池内了さんの『疑似科学入門』あたりがよさそう。

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2020/12/12

名古屋大学で建築学を学んだ工学博士である一方で、推理小説で作家デビューを飾り、作品に科学関係の専門的な描写や数学の謎解きなどが多く登場することから「理系ミステリー作家」と評される著者が「科学と非科学」の違いを明らかにして、科学的な知識とか考え方について自身の意見を述べる。科学とは...

名古屋大学で建築学を学んだ工学博士である一方で、推理小説で作家デビューを飾り、作品に科学関係の専門的な描写や数学の謎解きなどが多く登場することから「理系ミステリー作家」と評される著者が「科学と非科学」の違いを明らかにして、科学的な知識とか考え方について自身の意見を述べる。科学とは一言で言えば「誰にでも再現と観察が出来る現象」のことであり、それを確かなものとする手段が数字や実験であるというもの。読書やスポーツと同じように「科学」を好きになって欲しいという内容の本ではなく、科学を避けて現代を生きる事はもはや不可能であり、科学から目を背ける事は個人にとって「不利益」で、社会にとっては「危険」であるとさえ論じている。ちょっとお堅いテーマでありながら、小説家らしく興味をそそるタッチで書かれた「科学論」は大変に面白く、科学アレルギーになってしまった文系人間にもぜひ呼んで欲しい。

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2020/08/03

とても読みやすく分かりやすい表現で書かれていたのでさらさらと読めた。 理系としては知っていることの再確認なので、こうすれば伝わりやすいのだなということが確認できた程度でした

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2020/07/23

シンプルにまとまっていて読みやすいと思ったら最後に12時間で書き上げた本だということでビックリした。

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2020/07/12

★その通り、だが誰に届くのか悩ましい★いろいろなところで言われるように、科学的とは方法論で、再現可能なこと。「だから結局なに?」という早急な問いかけや思考停止をやめて、きちんと過程を考えよう、その方が面白いし役に立つ、というのは至極もっとも。理系の人が理屈っぽいといわれるのは、丁...

★その通り、だが誰に届くのか悩ましい★いろいろなところで言われるように、科学的とは方法論で、再現可能なこと。「だから結局なに?」という早急な問いかけや思考停止をやめて、きちんと過程を考えよう、その方が面白いし役に立つ、というのは至極もっとも。理系の人が理屈っぽいといわれるのは、丁寧で慎重なだけ、というのもまさにそのとおりだと思う。津波は単なる波ではなく、大量の水の移動なので堤防の高さに応じて津波の高さも変わるという説明も分かりやすい。  ただ、著者の言う通り、科学的であることが好きでない人にどう届けるのかは本当に難しい。美術やスポーツが好きな人が関心のない人にいくら熱を込めて語ってもなかなか伝わらないのと同じだ。著者のエッセーを読む人はどちらかといえば、科学的なことが嫌いではない人だろうし。  しかし震災後の3月に、本書を3日間12時間で書いたという。小説を含めて書くスピードがすごいのは、書くことに迷いがないからなのか。

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2020/06/30

「文系」人間が出来上がる仕組みはまさに自分のことを言われているようだった。 考えるより丸暗記する方が楽だと判断して得るものもあったが、その分失ったものも大きいだろう。 著者の言う文系的な特徴は、社会が複雑化し情報が溢れ思考停止している大衆社会の特徴とも重なる気がした。 まずは中学...

「文系」人間が出来上がる仕組みはまさに自分のことを言われているようだった。 考えるより丸暗記する方が楽だと判断して得るものもあったが、その分失ったものも大きいだろう。 著者の言う文系的な特徴は、社会が複雑化し情報が溢れ思考停止している大衆社会の特徴とも重なる気がした。 まずは中学数学からやり直したくなった。

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2020/06/22

科学に興味のある一人として、いろいろな気づきを得られました。ただ、題名に科学とあるけれど、そういう方面が苦手な人ほど手にしてほしい一冊です。

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2020/05/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

分かりやすいだけでなく、本質的です。 科学的とは「データ(情報)」ではなく「メソッド(方法)」である? ・森博嗣先生の言い回しを借りれば、この本が示しているのは、「データ(情報)」ではなく「メソッド(方法)」である。だから、この本に書かれている内容を憶えるために、書棚の一等地に置き、7回読む必要はない。「メソッド(方法)」を腑に落としたら、後は、実践あるのみである。何か、疑問に思った時、文学的!?に理解しようとするのではなく、データを比較し、科学的に理解しようと努めよう。そうすることで、私のような文科系?も、少しだけ真の理科系!?に近づけるかもしれない。但し、参照するデータがどのように測定されたか確認しよう。 ・私の周囲にも、科学的に理解しなければならないことを、観念的に理解しようとする人が少なくありません。そのような人たちによる伝言ゲームによって事実は間違って伝わるのです。 ・意思決定するためには、課題の相関関係を把握し、目的に適合するバランスを見つけ出さなければなりませんが、そのためには、科学的にデータを読む力が必要ですね。 ・この本は、ちくまプリマ―新書のような、中高生向けのブランドから刊行されても良いような内容です。分かりやすいだけでなく、本質的だからです。

Posted byブクログ

2019/08/31

まだ途中なんですが、文系ディスり過ぎじゃね…?文系人間はこうだからダメだ、てな決めつけが多くてヘキエキしてきました。そしてその文系理系の二項対立過ぎてな…うーん。 ちなみに私は文系自負してるけど、フィクション、ノンフィクション、読む割合は1:2ぐらいかなぁ。

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