科学的とはどういう意味か の商品レビュー
知識も大切だが、方法を学ぶことも大切。科学的な考え方は方法を理解すること。誰もが再現できること。再現性!まさか、ここでこのキーワードと再び巡り合うとは(若い頃、仕事のFBで知った単語)。仕事だけではなく、生活にも取り入れたら?と言われた気分。 生物としての直感も好きだが、人類が...
知識も大切だが、方法を学ぶことも大切。科学的な考え方は方法を理解すること。誰もが再現できること。再現性!まさか、ここでこのキーワードと再び巡り合うとは(若い頃、仕事のFBで知った単語)。仕事だけではなく、生活にも取り入れたら?と言われた気分。 生物としての直感も好きだが、人類が発見した数々の方法を理解し、生きやすい人生にしていきたいと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
p37 九九ができることが、数字を取り扱う頭脳にはマイナスになる、と僕は考える。 p39-40 最初は小さな「損」でも、積み重なれば大きくなる。小さなチャンスを見逃し続ければ、きっと経済的な損をするだろうし、もっと重大なことでいえば、自分の健康や、危険から身を守ることにも関わってくる。 p75 科学とは「誰にでも再現できるもの」である。 p90-91 たしかに、18世紀頃の科学は、もっと急進的で、いろいろなものを破壊する大胆さがあったかもしれないが、今はそうではない。 p91 カリスマ的な指導者の発言が国民を動かしたりするようなことは、科学にはない。また、科学は、一部の特権階級にだけ、その恩恵をもたらすものでもない。科学は、経済のように暴走しないし、利潤追求にも走らない。自然環境を破壊しているのは、科学ではなく、経済ではないか。 面白かった。 結構熱めの熱量を感じたり感じなかったり。震災の影響で書くことは変化したように思うし、良くも悪くもそれがドライヴさせる結果になっているような気も。また新書とはいえ10数日で本作を書き上げていることも、著者の仕事人としての凄みを勝手に垣間見ました。
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理系小説家の森氏による、あらゆる世代へ向けた「科学を毛嫌いしていると損するぞ」というメッセージに貫かれた一冊です。 ともすればあいまいになる日々の言葉の把握ですが、己の尻を叩くためにも、折りに触れ再読したいと思いました。
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科学的に考えるのは面倒くさいなぁと思った。 でも科学的に考えないと、煽動されるかもしれない。 科学的に考えるのが好きじゃないと大変だなぁと思う。
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「科学」について考察したエッセイ。 物事の理論を解明し、再現性を重視するのが科学の役割だが、近年の風潮として原因と結果だけを求める傾向があるため、科学は敬遠されやすい。著者は、作家で建築分野の研究者でもある。その観点から科学的な考えや文系人間について、自身の見解を述べる。 この本...
「科学」について考察したエッセイ。 物事の理論を解明し、再現性を重視するのが科学の役割だが、近年の風潮として原因と結果だけを求める傾向があるため、科学は敬遠されやすい。著者は、作家で建築分野の研究者でもある。その観点から科学的な考えや文系人間について、自身の見解を述べる。 この本が書かれたのは東日本大震災が発生した時期で、日本の世論が地震や原発問題で揺れていた。メディアでは、普段聞き慣れない単位(ベクレルやシーベルト)を使って被害状況を伝えたり、原発について理解していない文系コメンテータが感情論に訴えたりしていたが、科学をよく理解していれば、メディアに踊らされることは無いはずと言う。理系は過程を重視するが、文系は結果だけを鵜呑みにする傾向がある。自分で判断する根拠として、また論理的に推理する方法として科学がある。 メディアに溢れる識者のコメントの信憑性を判断するために、科学の正しい知識を持つ事が重要。科学知識も常にアップデートされるので、日頃から情報に接しておくことも必要だと思った。
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科学って素晴らしいよ!というような、説明ではなく、あくまで淡々と、科学とはどういうものなのか?を説明してました。 算数や数学は、ものを考える「方法」を教える科目、ってのには成る程ねぇと目から鱗。 高校で理系を断念した文系の人にこそ、読んで貰いたい。
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○多くの人が科学を敬遠するのは、自分で考えること、感じることが面倒でしたくないから ○しかし、科学を避けるとむしろ損で危険な方向に進む可能性がある ○科学とは「誰にでも再現ができるもの」 ○科学的とは「誰にでも再現できるステップを踏むシステム」 ○ただ、数や実験があるから科学と...
○多くの人が科学を敬遠するのは、自分で考えること、感じることが面倒でしたくないから ○しかし、科学を避けるとむしろ損で危険な方向に進む可能性がある ○科学とは「誰にでも再現ができるもの」 ○科学的とは「誰にでも再現できるステップを踏むシステム」 ○ただ、数や実験があるから科学というわけではない ○実験によって確かめることが「科学的」なのではない。実験では条件の設定でいくらでも変わり、不正もある ○子供に対しての注意 子供は超自然的なものを信じやすいので、きちんと説明してあげること。 好奇心をつぶさないように。外で遊ぶイメージを持たせてしまうが、科学館などもよい。 特に父親は押し付けてしまう。 自由さから科学を発展させる独創性や発想力はうまれる。
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「自分にはわからないから」と決めつけて考えないということはよくある。「神の御業」とか「バチが当たった」と考えるのも同じで、「神」を作ることによって人々は深く考えなくても良くなった。 数値で示すことは正確な情報であるのに、人々は「わからない」と言う。人々は、数値が意味することを考え...
「自分にはわからないから」と決めつけて考えないということはよくある。「神の御業」とか「バチが当たった」と考えるのも同じで、「神」を作ることによって人々は深く考えなくても良くなった。 数値で示すことは正確な情報であるのに、人々は「わからない」と言う。人々は、数値が意味することを考えたくないので「自分にどういう影響があるのか」を言葉で聞きたがる。 それでもいいけど、「考えることを避けてしまったな」「数値に疎いな」というのは認識しておいた方がいいと思った。
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消化しきれない多くの情報が溢れている現代だからこそ、自ら分析し考えて消化する思考を身に付けておく必要がある。扇動的な情報に踊らされない為に。
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科学を正しく、そして前向きにとらえた本です。 「科学では説明できない〇〇」「理屈で考えない」みたいな話は、大衆が飛びつきやすい話題なのかよくありますが、それってどうなの?と考えさせてくれます。 正しい判断力を付けられる本だと思います。
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