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科学的とはどういう意味か の商品レビュー

3.7

191件のお客様レビュー

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    33

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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  5. 1つ

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2011/12/19

言葉で説明出来る結論だけを求めるのではなく、基づくデータや過程を繰り返し検証する考えて方を今一度見直さなければならない。 結論だけを求める考え方の危険性を考えさせられた。 科学的=他者による再現性 つまり、同じ条件下でいつでも誰にでも再現出来る現象が科学現象。

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2011/12/18

科学――誰もが知る言葉だが、それが何かを明確に答えられる人は少ない。しばしば「自然の猛威の前で人間は無力だ」という。これは油断への訓誡としては正しい。しかし自然の猛威から生命を守ることは可能だし、それができるのは科学や技術しかない。また「発展しすぎた科学が環境を破壊し、人間は真の...

科学――誰もが知る言葉だが、それが何かを明確に答えられる人は少ない。しばしば「自然の猛威の前で人間は無力だ」という。これは油断への訓誡としては正しい。しかし自然の猛威から生命を守ることは可能だし、それができるのは科学や技術しかない。また「発展しすぎた科学が環境を破壊し、人間は真の幸せを見失った」ともいう。だが環境破壊の原因は科学でなく経済である。俗説や占い、オカルトなど非科学が横行し、理数離れが進む中、もはや科学は好き嫌いでは語れない。個人レベルの「身を守る力」としての科学的な知識や考え方と何か――。

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2011/12/04

 飲み屋で語っていたら、結構共感できたような気がします。特に「教育と科学」については、気にしている点のひとつでもあります。  ただ、本という形ではなく、ブログのようなメディアで読みたかったように思います。個人的には、「科学的の意味」について、体系づけられ、完結したように感じられ...

 飲み屋で語っていたら、結構共感できたような気がします。特に「教育と科学」については、気にしている点のひとつでもあります。  ただ、本という形ではなく、ブログのようなメディアで読みたかったように思います。個人的には、「科学的の意味」について、体系づけられ、完結したように感じられなかったのでしょうか。  また、放射能の話と結びつけた議論については、私個人的には受け止める方に迷いました。自分の身を守る・未来を作るために知っていなければならないことは、政治・経済・法律といういわゆる文系と呼ばれる分野においても重要と思います。

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2011/12/03

科学とは、誰にでも再現できるものだ。 なるへそ。宗教じみたことで科学や数学を毛嫌いしている人に言いたいんだろう。

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2011/11/30

新書は読むまでは興味を引かれても、読んでみると堂々巡りの著者の自説に辟易することが多く、結局なんだかよくわからない…で残念ながら私には何の教養にもならないことが多いんだけど、これはもう、全編通じて平伏!自戒の意味も込めて御守りにしなきゃ。 のっけから身につまされる。 苦手が高じて...

新書は読むまでは興味を引かれても、読んでみると堂々巡りの著者の自説に辟易することが多く、結局なんだかよくわからない…で残念ながら私には何の教養にもならないことが多いんだけど、これはもう、全編通じて平伏!自戒の意味も込めて御守りにしなきゃ。 のっけから身につまされる。 苦手が高じて自らを文系だと決めつけ、理系をわからないもんだと避けてきた…そうですとも! 数字を量でイメージできません。 難しいことはわからないので結論だけお願いします。 …でもこれじゃあいけない。はっと気づかされた。 そしてこんな私にもわかりやすい親切な本。最高

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2011/11/27

震災後、最初に書かれた森博嗣の著書。 記憶型学習への批判を基礎部分に置きながら、それによって生じる「科学的な理解を忌避する態度」が、現代生活での危険をもたらすことを指摘している。 「科学的な理解を忌避する態度」とは、プロセスを把握せずに、結果だけを知ろうとすることだ。 本文中...

震災後、最初に書かれた森博嗣の著書。 記憶型学習への批判を基礎部分に置きながら、それによって生じる「科学的な理解を忌避する態度」が、現代生活での危険をもたらすことを指摘している。 「科学的な理解を忌避する態度」とは、プロセスを把握せずに、結果だけを知ろうとすることだ。 本文中でも、東日本大震災における原発事故において、○ベクレル、○シーベルトと数値が公表されているにも関わらず、その数字の意味するところを調べずに「安全かどうかだけを知りたい」という人が多くいた点を指摘している。 例えば、高さが○メートルと示されれば、落ちても安全かどうか、命に関わるかどうかは個人で判断できる。 むしろ「○メートルから落ちると命に関わる」なんていう明確なラインは存在せず、個人の状況によると言っても良い。 例えば、頭から落ちるのか脚から落ちるのか、落下地点は硬いか柔らかいか、体重は何kgか、既にどこか怪我しているのか、などといった要因だ。 なぜそういった複雑な要因があるにも関わらず個人で判断できるかというと、これまでの落下した体験から衝撃を予想できるからだ。 一方、放射線被曝のように普段体験していない(正確には、体験しているが気にしていなかった)ことは、体験からは類推できない。 そこで、自分以外の人が体験したり調査したことの積み重ねから、確からしいと認められている情報=科学的情報から類推することになる。 つまり、科学とは全人類の体験の共有および一般化でもある。 一般化とは、誰でもできるということだ。 情報の多くは本やネットに書かれているので誰でも調べられる。 しかし、科学を忌避すると、そもそも調べようとしないので、こういった類推が出来ない。 そこで、誰かが判断してくれるのを待つしかなくなる。 しかし誰かから「安全ですよ」と言われても、それが正しいとは限らないことは明白だ。 なぜなら「利害」という科学的でない要因が介入するからだ。

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2018/11/05

少し極端な表現も感じますが、誰かの感想を鵜呑みにする怖さが伝?わってきます。 「的確に定量的に状況を把握・理解すること」、「疑いを?持つこと」、「そのための手間を惜しまないこと」を大事にしないといけません。 ?しかしながら、本書でいうところの「文系」の人、周囲に結構多い?よう...

少し極端な表現も感じますが、誰かの感想を鵜呑みにする怖さが伝?わってきます。 「的確に定量的に状況を把握・理解すること」、「疑いを?持つこと」、「そのための手間を惜しまないこと」を大事にしないといけません。 ?しかしながら、本書でいうところの「文系」の人、周囲に結構多い?ような気がしますね。

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2011/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小説家の森博嗣の新書。実はエンジニアリングの研究者。 ・再現可能性があり、みんなで民主的に検証ができるモノを科学的なものという。 ・科学的であるもの(たとえば数学・数字)の食わず嫌いは損するからやめよう。 ・科学的であろうという気持ちくらいはもっておこう。 という至極あたりまえ(なはず)の内容も、一部の文系人は発狂しかねないくらいちょっと攻撃的すぎる気も。。。。

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2011/11/13

文系vs理系というような話は私にとって大事(というか好き)なテーマで、横浜大阪間の新幹線で一気読み。 文系出身でありながら就活のときに「SEもいいかも」と思った瞬間に考えたことのひとつに、これだけITの恩恵を身近に受けながら暮らしているのにその仕組みに対して「私知らない」って態度...

文系vs理系というような話は私にとって大事(というか好き)なテーマで、横浜大阪間の新幹線で一気読み。 文系出身でありながら就活のときに「SEもいいかも」と思った瞬間に考えたことのひとつに、これだけITの恩恵を身近に受けながら暮らしているのにその仕組みに対して「私知らない」って態度でい続けていいのか?と感じたことがある。それって私の「知的好奇心」的なものなのかなと思っていたけど、森さんのいう「思考停止」への危機感だったのだとしたら、私賢い(笑) 森博嗣は犀川&萌絵シリーズしか読んだことがないのだけど、科学を語る本文を読んでいると犀川先生が話しているかのような錯覚があって、犀川先生好きとしても楽しい。 理系人間は文系人間ほどもう片方の分野へのコンプレックスを持っていないというのが、目からうろこ。 これから少しずつ数字と仲良くなろうと思いました。

Posted byブクログ

2011/11/12

僕は科学的ではない表現が結構嫌いです。残念ながら身の回りにはそういう表現がたくさんあります。そういうことにズバズバと文句をつける。まさに我が意を得たり、という本でした。 文系理系という分け方はともかくとして、自分のわからないことを、プライドのために「〇〇系はこれだから…」みたいな...

僕は科学的ではない表現が結構嫌いです。残念ながら身の回りにはそういう表現がたくさんあります。そういうことにズバズバと文句をつける。まさに我が意を得たり、という本でした。 文系理系という分け方はともかくとして、自分のわからないことを、プライドのために「〇〇系はこれだから…」みたいな逃げを打ってはならないと。 一方で、「覚える」と「理解する」の違い、などは身につまされる思いでした。 中身は難しくないので、科学アレルギーの人も、「事実とは何なのか」と読みかえて読んでみることをお勧めします。

Posted byブクログ