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科学的とはどういう意味か の商品レビュー

3.7

191件のお客様レビュー

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    33

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/09/30

「森博嗣」本はこれが初めてです。どんな小説を書かれているのか,全く知りません(今後読む予定はありません)。「鉄腕アトムを作ったお茶の水博士」という間違った情報を含むまえがきから始まるこの本は,「科学嫌いに由来する視野狭窄だと損することが多いよ!」と,科学の表面的な楽しさに訴えると...

「森博嗣」本はこれが初めてです。どんな小説を書かれているのか,全く知りません(今後読む予定はありません)。「鉄腕アトムを作ったお茶の水博士」という間違った情報を含むまえがきから始まるこの本は,「科学嫌いに由来する視野狭窄だと損することが多いよ!」と,科学の表面的な楽しさに訴えるというありがちな方向に向くことなく論じたものです(震災の後に書かれたものなので,震災に関することを含んだエッセイという側面が多いが)。実質的な内容は,新書にもならないと思うぐらいだけど,結構クリティカルな指摘も点在していると思います。ある意味,僕の確証バイアスもあるのだろうけど,理論あっての科学だということが確認できます。僕と話してたら実験できなくなる!と言われたことが幾度となくありましたが,“実験をすれば科学的だと勘違いしている人 (p.76)”という記述内容と自身の(素朴な)科学観とを対峙させるべきだと思います。

Posted byブクログ

2011/11/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

カテゴリを森博嗣にしようか新書にしようか悩んだ。 著者いわく、科学とは「方法」であり、「他者により再現できる」ことを条件とする。つまり、みんなが同じ現象を再現できるから、その現象は”どうやら確かなようだ”、というプロセスおよび結果を『科学』と名付けたわけです、と。(合ってるか?) だから、実験は、科学の一手法であって科学そのものではないと。 さらに、自分だけが理解していてもそれは科学ではない。科学が成立するには「他者」がどうしても必要で、複数の「他者」がOKを出さないと成立しない、なにやら民主主義のようなもの、と。 なぁーーるほど!これは納得! この本には、「理系の人は・・・、文系の人は・・・」という括りが出てきます。たしかに「理系っぽい、文系っぽい」というのは周囲環境をどう区切るかで相対的に変わるものだけど、まぁそれは置いておいて、世間的にどちらかというと私は理系に属していて、さらに著者の専門と近い分野の理系ですが、著者の「理系の人」像にはえええ!!!って感じる部分も多いので、誤解しないで欲しいといいますか。 たとえば、理系の人は「知識が多いからといって、尊敬はしない」らしいですが、んなこたーないと、思うんですが。 それから、生徒から「幽霊はいると思いますか」という質問に「幽霊がどういうものか知らないから、その質問には答えられない」と言ったそうで。笑 著者は理系の人から見ても相当変わり者だと思うので、冗談みたいなとこは冗談だと思ってください。

Posted byブクログ

2011/09/25

「難しいことはわからないから結論だけ教えて」 東日本大震災を機に科学に対する不信感が世間では 大きくなりつつあるように感じるが、そもそもからして科学は「信じる」ものではなく「理解する」ものであり、科学を妄信する態度こそが非科学的な態度だった。本書の中で非科学的であることの象徴のよ...

「難しいことはわからないから結論だけ教えて」 東日本大震災を機に科学に対する不信感が世間では 大きくなりつつあるように感じるが、そもそもからして科学は「信じる」ものではなく「理解する」ものであり、科学を妄信する態度こそが非科学的な態度だった。本書の中で非科学的であることの象徴のようにでてくる「難しいことはわからないから結論だけ教えて」というのはつい取りがちな態度だと思う。科学的に生きることは面倒かもしれないが、「ちょっとよく考えてみよう」と立ち止まる機会を持ちつつ、時に「自覚的に」割り切りつつ、というのが

Posted byブクログ

2011/09/23

森博嗣さんの本にある本質は、この本に書かれている事だなぁと思います。理系の側に一応いる身としては、社会に出てから「何で?」と思う様なコトが多くありましたが、まさしくこの本に書かれていることが当てはまります。 テレビを観ていても、コメンテーターの感情的な発言が多く見られますが、それ...

森博嗣さんの本にある本質は、この本に書かれている事だなぁと思います。理系の側に一応いる身としては、社会に出てから「何で?」と思う様なコトが多くありましたが、まさしくこの本に書かれていることが当てはまります。 テレビを観ていても、コメンテーターの感情的な発言が多く見られますが、それを言った所で何になるのかと首をひねらざるを得ない事ばかり。具体的に物事を考えるためには、感情に流されて思考停止状態ではあかんのですよね。 一人でも多くの人が理系的な思考があればいいなぁと思います。

Posted byブクログ

2011/09/21

やや誇張もあるが、科学的に考えるということが整理されて書かれていて、すごい共感できて、自分の考えを吐き出せたみたいでスッキリする。これをぜひ「科学的に考えられない人たち」に読んで欲しいのだけれど、もし読んでも今まで通り拒否感を示すだけなのかもしれない。難しい。。。 -- 理系っ...

やや誇張もあるが、科学的に考えるということが整理されて書かれていて、すごい共感できて、自分の考えを吐き出せたみたいでスッキリする。これをぜひ「科学的に考えられない人たち」に読んで欲しいのだけれど、もし読んでも今まで通り拒否感を示すだけなのかもしれない。難しい。。。 -- 理系っぽい、文系っぽいは相対的 多くの場合で「科学の楽しさを知ってもらいたい」というがそれは楽しさを押し付けているに過ぎない 科学は現代で不可避。日本語が苦手だから日本語をしゃべらない、と同レベル 学校で教わることは「データ」と「メソッド」に大別される 国語もメソッドを教えるべき 津波を水量でなく高さで表現することに無理がある 閾値の話。例えば、高さ何mから落ちたら安全でそれ以上は危険だ、みたいのないでしょ。 数学、科学は積み重ねなので、早い段階で諦めてしまうと取り返しが付かない わからない子にわからせるのが教育なのだが、今の教育はわからなくても点が取れることに重心がある 小中学生くらいは=じゃなくて≒を問えばいいんじゃないか 人の「意見」でなく「感想」を聞きたがるのは文系の傾向かも 科学とは「誰でも再現できるもの」 白黒をはっきり決める必要はない 科学は慎重 自然を破壊しているのは科学ではなく経済ではないのか クイズ、名称をたくさん覚えていることに価値を見出すのがすでに文系的発想 奥さん(あえて敬称):妻は身内なのか他人なのか、みたいなことなのかな

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2011/09/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ミステリー作家でもあり、元大学教授がササッと頭の中にあることを311震災後に書いた本。 あとがきにも上のように書いてあるけど、本当にささっと書いたな~という感じの本で、逆にいえば読みやすい。 科学とは方法を身につけていく学問であり 特に数学を拒絶する文系を自称する人が多いけど それでは損をすることがあるよ、ということが書いてありました。 21世紀アマゾンで売れた作家上位20人に入ったそうです。

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2011/09/19

なんだか始終共感しながら読んでました。 だから★5つ。 まー、単に森博嗣ファンってのも大きいけど(笑) これは是非、文系の人・中高時代に勉強が嫌いだった人に読んでもらいたい。 タイトルだけ見ると、『拒絶反応が……』とか言い出す人もいるかもしれないけど、内容は存外ソフトな感じです...

なんだか始終共感しながら読んでました。 だから★5つ。 まー、単に森博嗣ファンってのも大きいけど(笑) これは是非、文系の人・中高時代に勉強が嫌いだった人に読んでもらいたい。 タイトルだけ見ると、『拒絶反応が……』とか言い出す人もいるかもしれないけど、内容は存外ソフトな感じです。森さんの言いたいことはよく分かるし、文体はわかりやすくて(というか、私が好きな文体)、さら~っと読める一冊なのですよ、実は。(読み出す前は私も身構えてた口なので) 新書だからって敬遠しないで欲しい一冊。 ちなみに話題も割とタイムリー。

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2011/09/17

この本を読んで私自身変わったことは、物事に疑問を持って考える習慣ができたこと。新書らしい荒々しい内容で極論も多々見受けられたけれど、学ぶことも多かった。

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2011/09/17

数字をイメージできること。 物事を科学的に疑う(認識する)ことが肝要。 科学的とは再現性がとれること

Posted byブクログ

2011/09/07

森さんのエッセンスがきゅっとまとまった、やわらかコンパクトながらお得な本。各章にまとめまでつけるなんて、優しすぎるんじゃ…、これも読者が増えた影響か。

Posted byブクログ