憂鬱でなければ、仕事じゃない の商品レビュー
ライトに読めて、ヘヴィに響く。「憂鬱でなければ仕事じゃない」というタイトル自体がそのコンテクストを最もよく言い表している。 この本を読むまで見城さんという方をよく存じ上げなかったが、どの言葉も心にズシンとくる含蓄に富んだものばかりで、サイバーの藤田さんが影響を受けたというのも歳の...
ライトに読めて、ヘヴィに響く。「憂鬱でなければ仕事じゃない」というタイトル自体がそのコンテクストを最もよく言い表している。 この本を読むまで見城さんという方をよく存じ上げなかったが、どの言葉も心にズシンとくる含蓄に富んだものばかりで、サイバーの藤田さんが影響を受けたというのも歳の差や境遇を考えても納得がいく。 私のような入社5年目くらいの若手中堅でも、入社3年以内の若手新人でもそれぞれ得るところの多い本だと思う。おすすめ。 ■チェックポイント ・小さなことにくよくよしろよ ・自己顕示と自己嫌悪は「双子の兄弟」 ・憂鬱でなければ仕事じゃない ・顰蹙は金を出してでも買え ・ヒットは地獄の始まり
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「努力」という言葉を、僕なりに定義し直すと、それは圧倒的なものになって、初めて「努力」と言える。一般的に言う「努力」など、その名に値しない。人が足元にもおよばないほど行った凄まじい努力が、僕の言う「努力」である。(見城)(p.34) パーティーに行く人の心理とは、要するに群れた...
「努力」という言葉を、僕なりに定義し直すと、それは圧倒的なものになって、初めて「努力」と言える。一般的に言う「努力」など、その名に値しない。人が足元にもおよばないほど行った凄まじい努力が、僕の言う「努力」である。(見城)(p.34) パーティーに行く人の心理とは、要するに群れたいということだと思う。一人で生きてゆくのは、不安がつきまとう。実際、パーティーに行かないと決めたら決めたで、さみしいものです。 しかし、心から成功を望むなら、孤独に耐えることが必要だと思います。成功とは、何らかの決定権、つまり一人で判断する権利を掴むことなのですから。事実、組織の上に立つ人は、いつも孤独をひしひしと感じているものです。 だから本当の成功者はパーティーに来ないのだと思います。もし本当にそのような人と交流を深めたいのなら、孤独をわかり合える人間になったほうが近道ではないでしょうか。(藤田)(p.57) 僕は、対人関係でも「極端」を心がけている。待ち合わせには、必ず三十分前に行く。その極端さが何かをスタートさせる。 恩返しはこちらの立場が危うくなるほど極端にする。そうでなければ、相手の心に響かないからだ。ほどほどの恩返しをされた時ほど白けることはない。中途半端な恩返しなら、しないほうがいい。恩返しほど人間力の差がつくものはない、と僕は信じている。(見城)(p.61) ネット業界は評論家のような人も多いですが、彼らが何かを変えられる訳ではありません。結局、楽な仕事がそれほどの価値を生み出す訳ではない。信念や執着心が大きな価値を生むのです。(藤田)(p.93) 天気の話しでコミュニケーションを図るホテルマンは最低である。 結局、人を動かすのは言葉である。何気なく、つい無造作に交わしている会話に敏感になること、それが有能なビジネスマンになるための第一歩だ。(見城)(p.102) 手の内を明かすようで、少々はばかられるが、まあいい。何事も振り切らないのは、僕の主義に反する。 僕は、「この人は」と思う人の「お願い」は、たいてい聞くことにしている。「お願い」は、こちらが苦労するようなものであればあるほどいい。中にはほとんど不可能と思えるものもある。それでも僕は、引き受ける。受ける「お願い」は、こちらが苦しいものではないと、意味がない。難しいことを実現してこそ、頼まれた僕の存在意義が生まれるからだ。 それから僕の圧倒的努力が始まる。正直、面倒臭いなあ、とそのたびに思う。しかし、その人の喜ぶ姿を思い浮かべると、自然に身体が動く。(見城)(p.130) トレーニングは、決して楽しいことではない。始める前は、憂鬱でしようがない。でも僕は、自分を苦しめていない奴はだめだと思う。自分を追い込み、憂鬱なことを乗り越える。そうすることが、仕事をする時の姿勢に、大きな影響を及ぼす。そもそも仕事とは、憂鬱なものだ。(見城)(p.213) 自分を傷めないで、誰が僕に心を動かしてくれるだろうか。恋愛も仕事も、人生も同じである。
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ビジネスライクとは言っても、礼儀を忘れてはいかんよ、と幻冬社の見城氏、サイバーエージェントの藤田氏の著。まさにビジネス書というべきか。
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努力ではない。圧倒的努力 ひけらかさずに圧倒的努力を行っている人を見たことがない。 ここで、その言葉を語ることさえ失礼に感じる。
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いっちょやってみるか!って気にさせてくれる熱い本。読みやすい構成だし独立願望がある人は必読。この本は様々なジャンルの人たちのパターンでシリーズ化してほしい。2人の他の著書も読んでみよう。
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頑固な昭和のオヤジの小言だなーと思って読み始めたが、中盤で経営者としての「本気と書いてマジと読む」ぶりを見せつけられて、後半京都の小料理屋の一件で泣かせた。 「誠意ってなんじゃろね」の誠意と努力がわかる本。
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30分程度で読み終える。自己啓発系本にしては良書。 見城さん、相変わらずいい。言葉に魂と情熱があるから響く。 売り方としては、藤田さんで入る読者をちゃんとひきつけつつ、 見城さん読者は勿論離さないような仕組み。 あとがきにも出てくる編集の原田さんの戦略だろう。すげえな。 「憂鬱...
30分程度で読み終える。自己啓発系本にしては良書。 見城さん、相変わらずいい。言葉に魂と情熱があるから響く。 売り方としては、藤田さんで入る読者をちゃんとひきつけつつ、 見城さん読者は勿論離さないような仕組み。 あとがきにも出てくる編集の原田さんの戦略だろう。すげえな。 「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」 「小さいことにくよくよしろよ」 「自己顕示と自己嫌悪は双子の兄弟」 「極端こそわが命」 「勝者にはなにもやるな」
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
憂鬱でなければ仕事じゃない そもそもそう思える位仕事に真摯に向き合っているのか。 圧倒的な努力を出来ているのか。 目新しい情報が書いてあるわけじゃない。 でも、両者に共通して言える価値観は 『当たり前のことを徹底的に当たり前のことをしている』 ということだと思う。 “すべての道は自分に通ず” “天使のようにしたたかに、悪魔のように繊細に” など使われているフレーズ自体の響きがとてもいい。 何度も読み直したい一冊。
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幻冬舎代表取締役の見城徹が長年の仕事の中から編み出した仕事哲学を語り、サイバーエージェントの藤田晋が彼の経験と若者世代の視点から読みとく構成です。 見城さんの言葉を見ていると、トップの自信というモノは途轍もない強靭さが必要されるのだなと感じます。 彼の語る「努力」は一般人...
幻冬舎代表取締役の見城徹が長年の仕事の中から編み出した仕事哲学を語り、サイバーエージェントの藤田晋が彼の経験と若者世代の視点から読みとく構成です。 見城さんの言葉を見ていると、トップの自信というモノは途轍もない強靭さが必要されるのだなと感じます。 彼の語る「努力」は一般人の我々では理解の及ばないほど圧倒的であり、一見「運」にも見えます。それほどの認識のズレがある。 彼のいう「圧倒的な努力」の先には報酬ではなく、褒め言葉でもなく、ただ「自分がまだ戦えることの実感」だというのだから、とんでもない。ここまで勝利に餓えなければならないのかと。 ただ、彼の言葉を見ると、平凡である我々でもできることがあるのではないかと思えてきます。 彼の哲学の大部分は人の心に関することです。人としての基本、マナー、感情。それぞれに対する細やかな気遣いが努力の源泉としているように見えます。人の心を動かすためにはそれだけの労力が求められるのだと。 ビジネスといえども人が行う所業。必ず感情はそこにあります。 そうした心の機微を感じられること、人を動かすためにはそれ相応の対価が必要であること。その大切さがいやほど伝わる本でした。
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見城さんの名言と、それについての解説。どれも二人の経験からの解説で、それが面白い。一気に読めてしまう。日々仕事をしていると、時として虚無感に襲われる時が当然ある。それが好きな仕事だとしてもだ。そんな時に、よしもういっちょ行きますか、という燃料になる本だ。若い人は読んでみるといいと...
見城さんの名言と、それについての解説。どれも二人の経験からの解説で、それが面白い。一気に読めてしまう。日々仕事をしていると、時として虚無感に襲われる時が当然ある。それが好きな仕事だとしてもだ。そんな時に、よしもういっちょ行きますか、という燃料になる本だ。若い人は読んでみるといいと思う。実際的に役に立つであろう、立ち振る舞いも学べるので。
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