喋々喃々 の商品レビュー

小川糸【著】

2016/10/31

結局、不倫の話なのだが、谷中の観光ガイドとして読んだほうかいいのかも。谷中に散歩しに行きたくなった。

2016/09/23

谷中の寺町を舞台に、アンティーク着物店を営む栞と、着物を買いに来た春一郎の恋の物語です。
なんだかんだで不倫の話ではあるのですが、抑制の効いた語り口なので嫌な気持ちにはならないです。
どちらかというと谷中の風情を感じるのが目的のような本で、小粋な登場人物や風俗の方が良く書けています。
うむー、不倫は嫌いだなあ当たりまえだけど。違う恋愛をメインに据えてくれたらもっとよかった。

2016/08/18

不倫が純愛なんて本当にむかつく！ムリ！綺麗に描かれる季節感、日本の古き良き文化、歴史感を楽しみながらもそのテーマに拒絶反応をところどころに感じながら読む。世界観が大好き、頭に風景や人物が思い描けるし、記憶に残る作品なだけに、不倫でなければよかったのにと思う。再読したいようなしたくないような複雑な気持ち。。

2016/07/05

上質な描写の小説だと思った。
不倫ではあるけれど、それをあえてドロドロしたものに
描かないという物語。しいて言えば、吉永小百合主演の
映画「時雨の記」をほうふつさせる。

2016/05/22

素敵すぎた小説。
と言うよりすごく好みの小説でした。

美味しいものを食べたい。
四季を感じたい。
着物をもっと着たい。
素敵な恋をしたい。

そう思わせてくれる一冊。

春一郎さんは頭のてっぺんに花びらをのせたまま、微笑んだ。春一郎さんがこの部屋に春を連れてきたみたいだった。このワンシーンが好き。

2016/05/09

日本に四季があってよかった。
美味しい旬の食べ物があってよかった。
人々のあたたかい想いがあってよかった。

いいとか悪いとかじゃなくて
人を好きになるのって　どうしようもないことで
だからって　両手離しで賛成するわけでもなくて
でも　目くじら立てて　ダメなんて言えるほど
私は立派な人間でもないし。。。
そんな悪くないんじゃない？とかさえ　思ってしまう。

栞と春一郎さんは　これから　どうなろうと
お互いのことを忘れずに　想い合ったことも忘れずに
大切に抱えて生きていくんだろうな。

言葉が　流れる空気が　美しくて
うっとりした。

2016/03/25

ひめまつ屋のかわいい店主のほのぼのとした暮らし。
下町の暮らしぶりや粋なイッセイさんとのデートなどとってもお洒落でいいのだけど、木ノ下さんとの関係は、もの悲しい。
この先、どっちにしても、誰かが傷つくしかない。
つい、この先を思って、心がざわつく。
栞さんには幸せになってもらいたいから。

2015/12/13

読むのにすごく時間がかかってしまいました。春夏秋冬にかけて、主人公栞とひょっと現れたお客さん、春一郎さんの話し。
正直、読めない漢字がたくさんありました。日本の情緒を感じられるそんなお話でした。

2015/12/08

毎日を丁寧に過ごさなければ！と思える本でした。
主人公の恋愛についてよりも、出てくる食べ物や着物、風景なんかを楽しみました。

2015/11/27

季節感のある暮らし、着物、おいしい食べ物とお酒、この世界観が大好き。だけど、やっぱり既婚者が「好き」って言うのは、そんな簡単なことではないよね。そのあたりもう少しジワジワと2人の心情を感じさせて欲しかったなぁ。それでこそ道ならぬ恋の切なさもあるし、不倫の一言で済ませられない恋になったような気がする。イッセイさん素敵。久しぶりに着物で出掛けたくなったー！