喋々喃々 の商品レビュー
小川糸さんは今回で2冊目、やさしい物語の展開は前作同様。 栞さんと春一郎さんの関係はいつになったら一歩踏み出せるのだろうと思いながら、ふわふわいらいらしながら読み進めた。 2人が初めて宿に泊まる夕食の献立を栞さん解説の心のつぶやきが、次の展開へ進むのかな?と足踏みしそうなところが...
小川糸さんは今回で2冊目、やさしい物語の展開は前作同様。 栞さんと春一郎さんの関係はいつになったら一歩踏み出せるのだろうと思いながら、ふわふわいらいらしながら読み進めた。 2人が初めて宿に泊まる夕食の献立を栞さん解説の心のつぶやきが、次の展開へ進むのかな?と足踏みしそうなところがおもしろい。 人生の先輩イッセイさんは栞さんにとっては大きな存在、生きてるもん同士が出会えただけで奇跡、このことばは2人のこれからの人生を運命づけるだけでなく、我々にも勇気を与えてくれることばだった。
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俗に言う「不倫物」は苦手ですが、こちらは小川糸さんらしい豊かな日常生活と美味しそうなごはんの描写が素敵で、とても大好きな作品です。 けど、やっぱり誰かが傷付くであろう恋愛を見ているのは辛い。 読了後はいつも複雑な感情になります。
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東京の下町谷中で繰り広げられる男女の不倫物語。 『蝶々喃々』男女がひそひそと小声でむつまじげに語り合うさま。まさにタイトルどおりの物語。 一緒になるか離れるかしか選択肢がないのなら、同性として出逢えたらよかったのに。と、思います。
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読み終わった感は、「よかった、、、」 私は考え過ぎる。未来のこと。他人のこと。正しい、正しくない。 そしていつも身動きができなくなる。後悔する。羨む。 そんな私を真っ白にさせてくれるような本だった。 今その瞬間を生きること。人生はその繰り返し。 悔しいこともあるだろう。大恥もかく...
読み終わった感は、「よかった、、、」 私は考え過ぎる。未来のこと。他人のこと。正しい、正しくない。 そしていつも身動きができなくなる。後悔する。羨む。 そんな私を真っ白にさせてくれるような本だった。 今その瞬間を生きること。人生はその繰り返し。 悔しいこともあるだろう。大恥もかくだろう。でもそれが生きてるってことじゃないか? 私にとっての正しいは、他人にとって正しくない。でも私にとっての正しくないは、他人にとって正しい。正しい、正しくないって、何? 他人に何を言われても、私の価値はいつも同じ。だから自分に嘘をつかない。 何億人という人、その1人1人が、大変に生きてる。仕事のあの人も。スーパーのあの人も。あなたも私も、お疲れ様。 一期一会。いいなと思った人、いつまでもいるわけじゃない。おいしいものを一緒に食べたい。話したい。一緒に何かしたい。 世界は人だけじゃない。でも、人がいたから今この生活ができてる。物や伝統の意味。人は何を願ってきたのか?
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※このレビューにはネタバレを含みます
どんなに綺麗に描かれても不倫ってだけでどうしても嫌悪感を抱いてしまうのだけど、なんだかんだ最後まで一気に読んでしまった。 とにかく日々の描写が美しい。 でも春一郎さんみたいな優しいと見せかけた狡い男には痛い目をみてほしかった。
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舞台とは全く違う地域に住んでいる私ですが、読み終わる頃にはまるでそこに住んでいたかのように感じられる作品です。季節の描写がとても美しい。小川糸さんの作品といったら食事の描写と思ってまして、主人公が季節にぴったりな料理を恋人とお店で食べる描写は羨ましく、とても素敵でした。 全てが...
舞台とは全く違う地域に住んでいる私ですが、読み終わる頃にはまるでそこに住んでいたかのように感じられる作品です。季節の描写がとても美しい。小川糸さんの作品といったら食事の描写と思ってまして、主人公が季節にぴったりな料理を恋人とお店で食べる描写は羨ましく、とても素敵でした。 全てが素敵で気持ちがいいといったらそうでもないです。家庭持ちなら私の感想を見てよくそんなことが言えると言いたくなるかもしれない。 世間では許されない関係を肯定するつもりはないが、この世界観で主人公とキリンさんの2人はとても美しい。映像化はされてないが頭の中にくっきりと残っています。 私はこの作品が大好きです。
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不倫の話のはずなのに、美しかった。 恋愛だけでなく、季節や食べ物の描写が美しく、止まらずに読んだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
物語の雰囲気はすごく好き。その人の生活が感じ取れて、谷中にもこの本を持って行ってみたいと強く思った。 でも、不倫はいや。どんなに美化して書いても不倫は不倫。本当に好きなら、奥さまと別れてから、栞のもとに行けば?って思ってしまう。
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読むのは2回目と知りながら読んだ。たたずまいのキチンとした暮らしをする主人公の、止められない恋心がひしひしと迫ってくる。苦しさも、キラキラした喜びも。何回でも読みたい。
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谷中界隈に行きたくなる。 とても透き通っている主人公なのだけど、春一郎さんとの関係も、その気持ちもわかるのだけども、、、 んー、なんだかもやもやが残る話。
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