小夜しぐれ の商品レビュー

高田郁【著】

2011/10/30

このシリーズも５作目。
泣かせ方も意図的で単調な感じは否めない。
それがいわば作家の色なのだから、そこを指摘するのも
マナー違反かしらとも思うが正直なところ食傷ぎみではある。
そうだとしても作品を切り捨てることができないのが続きものの魔力。
『ガラスの仮面』という作品を切り捨てることができないように
そうそう面白くないとは感じていても展開を確認しなければ・・・
ここまで読んできたのが無駄になるしぃとか
結果だけは知りたいもんなぁとか
とにかく、何らかの理由付けて惰性で読んでしまう。

正直言って、このシリーズも４作目で、そんな感じがでてきて
読み切り連載だったら、切り捨てるところだけど
続き物だからということで一応読んだ５作目。

ここにきて随分とドラマ部分が掘り下げられたけども
やはり同じようなアプローチ。

で・・・でも
それでもジーンとしちゃうんだもんなぁー
芳の強くて優しい態度は本当に感心してしまうし
澪の気配りにはほっこりするし
特に今回は全体的に親子愛がメインだったせいか
鼻がツーンとしました。

( ・_ゝ・)＜サッサとドラマ化してくれ～

2011/10/23

つる家で働く、料理人澪のシリーズ。毎回、季節の美味しい料理が登場するのが楽しみ。
今回は、謎の小田原さんの正体が分かる！

2011/10/12

ちょっと込み入ってきた内容になってきたけど、料理への志はゆるがないっていうか、入り込める時代小説。TV化とかになったらいいのになぁ～。浪人？小松原さんの正体も…楽しかった。

2011/10/06

冒頭に出てくる「小豆粥」なぞはほっこり。次の機転ではあるが桜湯ではなく、桜酒に変えて香り高くさせる話♩ 美緒の婚礼の祝い膳を心を込めて作る話など、温かみのあるお話は健在だと思います。

2011/10/06

みおつくし料理長の5作目。

美緒の失恋と婚礼や、ご寮さんの息子が生きているとわかったり、
そして「つるや」の主人の過去が明らかになって・・・

今回は料理よりも、澪を取り巻く人々の切ないできごとに重きを置いている。本当に切ない。
澪本人にまつわるできごとも、つまびらかになってきて、いよいよ佳境にはいるのか？
すでに次作が発売されており、読みたいようなもう少し置いておきたいような←どっちやねん！

澪の大きな決断によって、話はすとんと収まるような気もするし、そうするともう終わってしまうなぁ。さびしいなぁ。

時代小説って、どうして心に素直に沁みるんだろう。けなげな澪や、悩み悩んで結婚を決めた美緒や、息子や娘を思う、ご寮さんやつるやの主人。それぞれの心情がなんのためらいもなく、心に入ってくる。

2011/10/05

現代女性より、現代女性っぽいのかもしれません。
悩む理由がわかるとより一層、心にぐっとくるものがあります。

2011/10/01

いよいよ主人公の身にも変化が訪れるのか？

脇役たちの過去や事情もちょっとずつ見せていますね。

小松原視点の話が新鮮。

2011/10/01

みをつくし料理帖第五段。
・「迷い蟹」…浅蜊の御神酒蒸し。店主種市の娘、つるの仇。
・「小夜しぐれ」…菜の花尽くし。医者源斉過労で倒れる。当時は菜種油のために、雑草の菜の花が小判に変わるものだった。贅沢吉原で、花見の膳を整える澪。
・「夢宵桜」…寿ぎ膳。まさかの美緒の祝言。
・「嘉祥」…趣向を変えて、小松原視線で。結構大変な仕事なんじゃないの？

2011/09/27

今までからまたひとつ物語が展開して、ますます目が離せません。美緒も縁談でするりと成長を遂げていき、それをみた澪がここからどう成長していくのか…。料理も今回は凝ったものが多くて、読むのが楽しかったです。贅をつくした菜の花づくし、食べてみたい。小松原さまの話もいいアクセントで楽しめました。今後に期待です。

2011/09/23

つる屋の店主、種市の過去の出来事が明らかになる「迷い蟹」、美緒の縁談話の「小夜しぐれ」は、やりきれない悲しさがあった。でも、心温まる人情話に変わりはなく、小松原と澪のこれからも気になった。