小夜しぐれ の商品レビュー
若い時代小説作家で面白い人が出てきた、と注目していた本シリーズ。 随分前作と間が空いてしまったけれど、手に取ってみました。 今までの伏線を拾って最終巻へと繋いでいくという展開は面白く一気に読めたのだけど、表現が一巻と変わらず乏しくて、正直飽いてしまった。 作者には今後も期待したい...
若い時代小説作家で面白い人が出てきた、と注目していた本シリーズ。 随分前作と間が空いてしまったけれど、手に取ってみました。 今までの伏線を拾って最終巻へと繋いでいくという展開は面白く一気に読めたのだけど、表現が一巻と変わらず乏しくて、正直飽いてしまった。 作者には今後も期待したい。
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みをつくし料理帖の五冊目。 板挟みになる澪の気持ちが切なかったり、芳の佐兵衛を思う親心が切なかったり。 そして、美緒の決断が哀しくも、良かったと思った。彼女は羽化したのだなあとか。 そして、最後の小松原がメインの話もそれはそれで新鮮でした。いつもの面々が出ないのがちょい物足りない...
みをつくし料理帖の五冊目。 板挟みになる澪の気持ちが切なかったり、芳の佐兵衛を思う親心が切なかったり。 そして、美緒の決断が哀しくも、良かったと思った。彼女は羽化したのだなあとか。 そして、最後の小松原がメインの話もそれはそれで新鮮でした。いつもの面々が出ないのがちょい物足りないですが…。
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L みをつくし料理帖5 薄い軽いと読み進めてきたけれど、ここへきて驚きの心地いい重み。種市の過去、いいねぇ。深みがあって。このくらいの重みがなくっちゃ。 源斉と美緒との具合はまぁ順当。お尻に突然の小野寺数馬一家物語。いや、こっちでシリーズ作ったほうかうまくいきそうなくらいのテ...
L みをつくし料理帖5 薄い軽いと読み進めてきたけれど、ここへきて驚きの心地いい重み。種市の過去、いいねぇ。深みがあって。このくらいの重みがなくっちゃ。 源斉と美緒との具合はまぁ順当。お尻に突然の小野寺数馬一家物語。いや、こっちでシリーズ作ったほうかうまくいきそうなくらいのテンポのりのりでしたけど。 どうでもいいけど、どいつもこいつも鈍感で大事なところを聞き見逃すってぇのはどういうことだ。そのじれったさが読者を萌えさせるのですかね。もっとピンとくる粋のいいのが希望。
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小松原さん目線の章が入っているとこが、心憎い。 恋の行方も、目が離せなくなってきました。どきどき通しの一冊です。
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みをつくし料理帖第5作。 芳の時折厳しい言葉がいい。ふきももう14歳、人の一面だけで人を判断するなということや、美緒が泣いてどうしようもない時にも、人の生死に関わることなら今言いなはれ、そうでなければ暖簾をしまってからという言葉など。 おつるが亡くなったいきさつ、吉原でのお花見...
みをつくし料理帖第5作。 芳の時折厳しい言葉がいい。ふきももう14歳、人の一面だけで人を判断するなということや、美緒が泣いてどうしようもない時にも、人の生死に関わることなら今言いなはれ、そうでなければ暖簾をしまってからという言葉など。 おつるが亡くなったいきさつ、吉原でのお花見の宴の手伝いと野江、美緒の嫁入り、そして珍しく澪の章ではなくて小松原さまの章があって良かった。 謎多き小松原さまのことがわかっていいと共に、憎めないやつというか、想い人のことがわかってほっこりした。
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それぞれの話が少しずつ進んでいき、また大きな壁にぶつかりそうな予感。 今回は美緒の話が切なかった。 澪は本当に優しくてまっすぐで魅力的。だからこそ、その悪意のない鈍さが美緒にとってはとても辛い。 この巻の美緒は本当に素敵だった。 今回は最後に小松原視点のお話しがあって面白かった。...
それぞれの話が少しずつ進んでいき、また大きな壁にぶつかりそうな予感。 今回は美緒の話が切なかった。 澪は本当に優しくてまっすぐで魅力的。だからこそ、その悪意のない鈍さが美緒にとってはとても辛い。 この巻の美緒は本当に素敵だった。 今回は最後に小松原視点のお話しがあって面白かった。 客観的にみるのとそうじゃないのは、やはり少し印象が違って楽しめました。
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物語が大きく動いた。それも思いがけない方向に。 前作では物語に進展がないことを書いたけれど、本作で一つのエピソードが動いたことにより、なんだかんだ言っても予定調和に進むと思っていた物語全体が読めなくなった。 次作では澪が大きな選択を迫られることになるのか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
おつるの死に関わり、姿をくらましていた錦吾。娘を失った種市の気持ちを、娘の親になった今は理解できるのではないか。辛い中、種市が人殺しにならずに済んで良かった。今回一番成長したのは美緒。望みの無い片思いだと悟り、身を引かねばならぬ切なさ。それでも気持ちに折り合いをつけ、祝言には澪の料理をと願う美緒に、胸が詰まる思いがした。最後の章では小松原の私生活が明らかに。澪、だいぶ惚れられとる(笑)澪の恋の行方は、早帆の決意に期待。それにしても、随分かっこいい名前だった、小松原。。 ----------------------------------------------- 【あらすじ:「BOOK」データベースより】 季節が春から夏へと移ろい始める卯月のある日。日本橋伊勢屋の美緒がつる家を訪れ、澪の顔を見るなり泣き始めた。美緒の話によると、伊勢屋の主・九兵衛が美緒に婿をとらせるために縁談を進めているというのだ。それは、美緒が恋心を寄せる医師、源斉との縁談ではないらしい。果たして、美緒の縁談の相手とは!?―(第三話『小夜しぐれ』)。表題作の他、つる家の主・種市と亡き娘おつるの過去が明かされる『迷い蟹』、『夢宵桜』、『嘉祥』の全四話を収録。恋の行方も大きな展開を見せる、書き下ろし大好評シリーズ第五弾。
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※このレビューにはネタバレを含みます
みをつくし料理帖5 料理に関しての大きなイベントはありませんが、主人公や準主人公にとっての小さな転換期を多く含む巻でした。 伊勢屋の娘美緒を含む町民達の考え方が甘くぐずつき折れやすくもしなやかな反面、武家や吉原の住民など特別な立場に置かれた人間の強靭な心根が際立っていた気がします。 美緒の結婚、翁屋での花見料理、種市と亡き娘おつるの過去、筏に乗っていた佐兵衛、小松原視点。 登場人物の作り物くささが薄れた印象なので続巻に期待。
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2012/5/18 borrow a book from Osaka Municipal Central Library
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