小夜しぐれ の商品レビュー
4、5巻と読了。『小夜しぐれ』は5巻目。 毎帖ごとに物語は進んでいるけれど、今回は大きな転換を迎えた感じだった。 少しずつ過去と現在が交差して、その重さに足をとられながらもそれでも蒼天を目指しているような、そんな成長が見えた気がする。 それにしても、澪が新しい料理を考え付く瞬間...
4、5巻と読了。『小夜しぐれ』は5巻目。 毎帖ごとに物語は進んでいるけれど、今回は大きな転換を迎えた感じだった。 少しずつ過去と現在が交差して、その重さに足をとられながらもそれでも蒼天を目指しているような、そんな成長が見えた気がする。 それにしても、澪が新しい料理を考え付く瞬間はすごくいい。 鳥肌立って、ぞくぞくして、にやにやして。 まぁ、つまりは感動するんです。
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ようやく続きに辿り着きました。 冒頭から種市が不調でややひやっとしましたが、それはそんなに大事になることがなく、次の物語へと進んでいきます。 けれど、その種市が体調を崩したことで、更に澪は重いものを背負うことになります。 もちろん、澪はそれを嫌だとはこれっぽちも思っていないのですが、なんていうか、人間って因果な生き物だなー……と思ったりもします。 そして、この巻で明かされたことがいくつか。 種市の元妻の登場と、娘であるおつるの最期の話。 そして、美緒の恋の結末。 いろんな人がいろんなことを考えて少しずつ大人になっていっています。 一方で、澪もまた決断を下さなければならない状況にじょじょになっていきます。 澪は扇屋に頼まれて、花見の食事を作るけれども、そのことが元で、吉原の中に店を持たないかと持ちかけられる。 吉原の中では物の値段が全然違っていて、そこで店を持ち、成功することができれば野江を身請けすることだって可能かもしれない――。 けれど、澪にはよくしてくれた種市たちの存在もあって――と、とても悩ましい。 ところでまったく実る余地がないように感じられた澪の濃いですが、ここにきて、いい兆しが現れました。 いいも悪いも含めて人生なのかな――と思いながらも、相変わらず悲喜こもごもでとても面白かったです。
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また野江ちゃんと会えたね‥!それだけでちょっと嬉しい。 句の流れはあんまり良く分かんなかったけど、、それにしてもあのお坊さんてば何者なのかしら。 今回のお気に入りは、菜の花尽くし。あの苦さが私は好き。ゴーヤとはまた違った、ほろりとする苦さ。 道はいつも一つ。あれこれ悩めば、枝...
また野江ちゃんと会えたね‥!それだけでちょっと嬉しい。 句の流れはあんまり良く分かんなかったけど、、それにしてもあのお坊さんてば何者なのかしら。 今回のお気に入りは、菜の花尽くし。あの苦さが私は好き。ゴーヤとはまた違った、ほろりとする苦さ。 道はいつも一つ。あれこれ悩めば、枝分かれ。この言葉がじわじわ好きになってきました。
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脇役の話が展開する。 主人公の想い人のことがかなりハッキリ描かれてます。 周りの人たちの謎だった部分が明らかになっていく。 続きが待ち遠しい!
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第5段。 なんだか今回はいろんな出来事がもりだくさんで、あっという間に読み終わってしまいました。もう1度読みたくなるようなスピードで物語が展開していくので、ドキドキハラハラで読み終わったらそれも名残惜しい。
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続きが早く読みたい!! そう思わせる最後。 願わくば・・でも・・・ あ~自分ならどうするか・・ すごい悩ましい・・
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今回は、もりだくさんでした。 伊勢谷の美緒さんの結婚話 これは、ちょっと (;0;) つるやの種市の過去 翁や伝右衛門の誘い (どきどき!あさひ太夫のそばにいられるかも??) 佐兵衛さんのこと・・・ 小松原さまの悩み・・・(えっ?刀を捨てる?) まだまだ先が楽しみです。
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みをつくし料理帖シリーズ5作目。 美緒の縁談の話「小夜しぐれ」が切なかった。美緒が手に入れられなかった身分違いの恋を、澪はきっと手に入れて幸せになって欲しい。ラストの小松原様のターンを見る限りではもう完全に両想い。もう少しだー頑張れ澪!爽助さんもいい人そうだから美緒もきっと幸せに...
みをつくし料理帖シリーズ5作目。 美緒の縁談の話「小夜しぐれ」が切なかった。美緒が手に入れられなかった身分違いの恋を、澪はきっと手に入れて幸せになって欲しい。ラストの小松原様のターンを見る限りではもう完全に両想い。もう少しだー頑張れ澪!爽助さんもいい人そうだから美緒もきっと幸せになれると思います。そしていつか誤解が解けてまた仲良しな2人が見れるといいなぁ。
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みをつくし料理帖シリーズ第5弾。 意外な形で決着をつけられた美緒の恋やつる家の主人のダークな過去、澪が思いを寄せる小松原視点の章など、今回も読みごたえ抜群のストーリーでした。 四季折々の旬の食材をうまく使ってレシピを創作していくという基本的なストーリーは毎回同じなのに、不思議と飽きないです。 普段の生活ではあまり感じることのできない、季節が移りゆくさまを肌で感じられるのが好き。 それに、澪に降りかかる幾多の困難が、彼女の生み出す料理の輝きを一層浮き彫りにしているのかもしれません。 読み終わる頃にはいつもおなかが空いて困ってしまうけど…。 肩肘を張らずに読めて、心おきなくフィクションに浸らせてくれる、稀有なシリーズだと思います。
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みをつくし料理帖の5冊目。 浅利の御神酒蒸し、種市の過去の悲しい出来事に人の弱さと恐ろしさ、そして温かな優しさが見え隠れした。 菜の花尽くし、吉原からの突然の依頼、野江ちゃんを想い、前に進む澪に思いがけないチャンスが…。 寿き膳、美緒さんへの思いを込めた一品。美緒さんの思い違いか...
みをつくし料理帖の5冊目。 浅利の御神酒蒸し、種市の過去の悲しい出来事に人の弱さと恐ろしさ、そして温かな優しさが見え隠れした。 菜の花尽くし、吉原からの突然の依頼、野江ちゃんを想い、前に進む澪に思いがけないチャンスが…。 寿き膳、美緒さんへの思いを込めた一品。美緒さんの思い違いか、澪が気づいていないのか。仲良くなってきていた二人がいつか戻れますように。 ひとくち宝珠、珍しく小松原さまのお話。…両想いの二人がどうなるのか、気になります!
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