小夜しぐれ の商品レビュー
つる家の常連たちが楽しみにしている「三方よしの日」にやってきた一人の老婆。最後まで居座った彼女は店の料理と酒にケチをつけ始める。 彼女の正体に気付いた店主の種市は凍り付く。老婆は種市の別れた女房・お連だったのだ(「迷い蟹」より)。 種市の過去、澪の指、美緒の決意など、物語が大きく...
つる家の常連たちが楽しみにしている「三方よしの日」にやってきた一人の老婆。最後まで居座った彼女は店の料理と酒にケチをつけ始める。 彼女の正体に気付いた店主の種市は凍り付く。老婆は種市の別れた女房・お連だったのだ(「迷い蟹」より)。 種市の過去、澪の指、美緒の決意など、物語が大きく動き始めるシリーズ第5弾。 2014年11月19日読了。 澪だけでなく、他の登場人物たちの人生も動き始めました。 旬に関わりのあるお料理と季節の移ろいを織り交ぜながら描きあげられた人情の世界。 どんどん、その世界に引き込まれていきます。 残り5冊。早く読みたい気持ちもあるけど、じっくりじっくり味わって読みたいですね。
Posted by
いやぁ、これは最初の話でぐっときてしまったよ。 実にうまかった。そして悲しくて重かった。しみじみつらいけれども光が差し込んだよ。 いやぁ~この作家の実力を改めて感じました
Posted by
シリーズ第5段、季節は春から初夏。 今回は澪を取りまく人達の過去や、今まで霞掛けられていた真相が明らかとなり、益々今後の展開に目が離せなくなって来ました。 澪だけでなくこの時代を生きたの女性の強さ、そして歯痒さも凝縮されていて、この女性達の幸福も願いたいものです。
Posted by
みをつくし料理帖第5シリーズ。 それぞれの恋の行方に変化有。 澪さんのかなわぬ恋は報われるのかな。 もう一人の美緒さんの決意も潔し!。 鰊の昆布巻き、今度のおせちには欠かせないなぁ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みをつくし5作目。菜の花尽くし。つる屋を離れても澪の料理が認められていく様に鳥肌が立ちました。 「あなたを嫌いになれればいいのに、心から憎めればいいのに」 これで源斉⇒澪が無かったら、美緒が切なすぎるので、それは確定ってことでひとつ。 正直、種市さんの話は要らなかった自分がいます。ごめんよ。
Posted by
みをつくし料理帖シリーズ5 迷い蟹──浅蜊の御神酒蒸し 夢宵桜──菜の花尽くし 小夜しぐれ──寿ぎ膳 嘉祥──ひとくち宝珠
Posted by
シリーズ5作目。江戸時代の小料理屋を舞台にした人情物の時代小説と言ってしまえばそれまでだが、人物と料理を丁寧に描くことで、読者を引き込むに長けているシリーズもの。 これまで積み重ねてきたエピソードがいよいよ動き出し、つい、もう一作と読んでしまう。書き下ろし時代小別群の中で高い...
シリーズ5作目。江戸時代の小料理屋を舞台にした人情物の時代小説と言ってしまえばそれまでだが、人物と料理を丁寧に描くことで、読者を引き込むに長けているシリーズもの。 これまで積み重ねてきたエピソードがいよいよ動き出し、つい、もう一作と読んでしまう。書き下ろし時代小別群の中で高い人気を誇るのも頷ける。 シリーズの核心に重みを与えるエピソードが満載の本作。いよいよ止まらなくなってきた。
Posted by
Kindle版が出ていないので図書館で借りて読んだ。 このシリーズはドラマから入ったクチ。 ドラマの範囲外にさしかかって一層おもしろくなってきた。 澪が小松原を意識していく過程が微笑ましいというか。 でもこの2人、ひとまわりくらい歳が違うんやなあ。 身分の違いが大きいけど、うま...
Kindle版が出ていないので図書館で借りて読んだ。 このシリーズはドラマから入ったクチ。 ドラマの範囲外にさしかかって一層おもしろくなってきた。 澪が小松原を意識していく過程が微笑ましいというか。 でもこの2人、ひとまわりくらい歳が違うんやなあ。 身分の違いが大きいけど、うまく行けばええのに。
Posted by
みをつくし料理シリーズ第五弾。 今回もつる家の看板料理人、澪を巡る人々と彼女が作り出す料理を主題にした内容が4つ。 つる家の主人、種市の亡き娘の封印していた話が意外な人物の登場で明らかに‥ 澪は幼なじみの野江がいる吉原の翁屋から、花見の宴席での仕出し料理を頼まれます。その献立とは...
みをつくし料理シリーズ第五弾。 今回もつる家の看板料理人、澪を巡る人々と彼女が作り出す料理を主題にした内容が4つ。 つる家の主人、種市の亡き娘の封印していた話が意外な人物の登場で明らかに‥ 澪は幼なじみの野江がいる吉原の翁屋から、花見の宴席での仕出し料理を頼まれます。その献立とは‥そして宴席の後、翁屋の楼主は澪に思いがけない提案をします。 ある日伊勢屋の娘、美緒が泣いてつる家を訪れます。美緒の想いびと以外の相手との縁談を父親が勧めているのが理由でした。皆、彼女の気持ちを汲みたいと思って行動を起こしますが‥ 最後の章は趣きが変わり、澪の想いびと、小野寺数馬一家の話でしたが、これも登場人物が新鮮で面白い内容でした。
Posted by
(2014年8月23日 再読) 種市とおつるの過去や、小松原の御膳奉行のお話がある中、美緒ちゃんが嫁に行ってしまいます。 切ないねぇ。
Posted by