からまる の商品レビュー
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1人1話、繋がっている人間模様が描かれた作品。心理描写がしっかり描かれているから、『この頃この人はこう思っていたのか!』知るのが面白かった。どの人もどこか共感できる部分があり、共感できない部分でもそういう考えもあるのかと思えたりした。特に印象に残ったのは小学生が金魚を殺した理由。なぜ殺したのか?奇怪な行動に気味悪さを感じたが、理由を知れば「あぁ、そういう事か」と。理由などなく漠然とした気持ちで行動する場合もあるだろうけど、この子の場合はちゃんとした考えがあった。人を知るには、やっぱり言葉も大事。
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2015.3.1 読了 7話の短編集。 まずは 武生(たけお)の話。 そこに出てくる 人たちが 続編で主役としてどんどん出てくる。 なんか 言葉にしにくいけど、 淡々として 退屈だったりするんだけど、 ほわっと あったかくなるような。
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2015/1/29. ひとつなぎの連鎖となった日常が絡まり合った短編集。登場人物たちそれぞれがどこか遠いところをみていて、なぜだか懐かしさを感じてしまう。きっと、わたしの断片たちがそこここにいるからなのだろうなあ。美化をし過ぎだとしても。 みんな絡まり合って、うごめきあって、生...
2015/1/29. ひとつなぎの連鎖となった日常が絡まり合った短編集。登場人物たちそれぞれがどこか遠いところをみていて、なぜだか懐かしさを感じてしまう。きっと、わたしの断片たちがそこここにいるからなのだろうなあ。美化をし過ぎだとしても。 みんな絡まり合って、うごめきあって、生きている。結局のところ、冷めたふりなんてしてみても、諦めきれない。 だから、ハッピーエンドがいいんだわ。起承転結がある、普通にドラマティックな人生であればいい。 死は生に含まれるのだから。
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「男ともだち」が好きだったので、読んでみた。 ちょっと現代のおとぎ話のような、でもこんな人も居るのかもと思わせるような。 窪美澄/桜木紫乃あたりの作品を、もっと非現実的に仕上げたような感じ。似た読後感。 結局、なにも分らなくてもいいのだ。 そもそも短い人生で、大義が分るかな...
「男ともだち」が好きだったので、読んでみた。 ちょっと現代のおとぎ話のような、でもこんな人も居るのかもと思わせるような。 窪美澄/桜木紫乃あたりの作品を、もっと非現実的に仕上げたような感じ。似た読後感。 結局、なにも分らなくてもいいのだ。 そもそも短い人生で、大義が分るかなんておこがましいのかも。
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登場人物が少しずつずれて、主人公がバトンタッチしながら進む連作短編集。最初の「まいまい」が、ラストの「ひかりを」につながり、ぐるりと一周して終わる。 主人公は皆、不器用な生き方をして苦しんでいるが、やがて救いが訪れてほっとする。反面、他の作品に比べると毒が少なく、やや物足りなさも...
登場人物が少しずつずれて、主人公がバトンタッチしながら進む連作短編集。最初の「まいまい」が、ラストの「ひかりを」につながり、ぐるりと一周して終わる。 主人公は皆、不器用な生き方をして苦しんでいるが、やがて救いが訪れてほっとする。反面、他の作品に比べると毒が少なく、やや物足りなさも感じた。
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人間って 結局ひとりで孤独だけど どこかで感情とか関係が つながっている、というか からまっている 連絡短編集 7話 男と女、女友達、 医師と患者 少年、家族など 言葉にできなかったり 理由もよくわからなかったり だけど人はつながって からまってしまう そんな運命みたいのってあるなぁ 好き この小説
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感情むき出しのひとって、うらやましい。 気分がころころ変わるっていう意味ではなく、素直っていう意味でね。 武生と蒼真くんの生き方って、とくに誤解されやすいのかも。 いや、みんなそうだよね。 いつもそう思う。 私たちはその人の、ほんの一面しか知らないんだって。 全てを知ることはできない。 別の個体なのだから。 それって、孤独だけど、面白いね。 でも、最後にお姉さんが行った通り、人生どうなるかなんてわからない。 自分はこうあるべき、って思っていても、明日には変わっているかもしれないってこと。
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すっきりしたグレープフルーツジュースを飲み干した感じ。 ものすごく透明感のある文体。 連作小説だが、どれもすーっと読めてさわーやかな気分になれた。 前回眠りの庭を読んだので、もっとドロドロした内容かなと思ってたけど、いい意味で期待を裏切られた〜。
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読み始めたら、想像していた以上に惹きつけられました。連作短編集。複雑に登場人物が重なりあい、時間軸も絡まりあっていた感じでした。短編自体は、登場人物の抱えている心の闇のようなものを軽くする話が多かったです。筒井と蝸牛をペットとしている女性の話が一番印象的でした。「まいまい」と「ひかりを」が好きでした。
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ほんの小さな結び目が心にひっかかってしまった人々の短編集。 赤い糸のような縁が「からまる」のではなく「つながる」ことで少しでも結び目がゆるむといいな。 そしたらきっと生きやすい。 初読みの作家さんでしたが、思ったより生々しくふわふわした文章なのにぐさっとするところもある。 傷つ...
ほんの小さな結び目が心にひっかかってしまった人々の短編集。 赤い糸のような縁が「からまる」のではなく「つながる」ことで少しでも結び目がゆるむといいな。 そしたらきっと生きやすい。 初読みの作家さんでしたが、思ったより生々しくふわふわした文章なのにぐさっとするところもある。 傷ついた人々の描写が素晴らしかった。
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