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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/02/28 |
JAN | 9784048741736 |
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商品レビュー
3.7
66件のお客様レビュー
登場人物が少しづつ重なる7つの短編。 辛い事、どうしようもない事から身を躱して暮らしていた登場人物たちが、正面から立ち向かう様に変わっていく姿を描いた短編が多く、読み心地は良い。一方で千早さんと言うと、もうちょっと官能的でドロドロしたイメージでしたが「妙に綺麗に収まったな。」とか...
登場人物が少しづつ重なる7つの短編。 辛い事、どうしようもない事から身を躱して暮らしていた登場人物たちが、正面から立ち向かう様に変わっていく姿を描いた短編が多く、読み心地は良い。一方で千早さんと言うと、もうちょっと官能的でドロドロしたイメージでしたが「妙に綺麗に収まったな。」とか「ちょっと良い話過ぎない?」という感じもしますが。 相変わらず静謐な透明度の高い文章で、読ませます。
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千早茜さんの文章はとても読みやすい。 そして読むときに心の中で音声化する声は 穏やかでゆったりとしたリズムになる。 とても心地よい。 ちょっとずつ読んでも いっきに読んでもいい。 いろいろな人が 実はつながっているという話。 金魚を殺してしまった少年、 男気のある篠田さんの...
千早茜さんの文章はとても読みやすい。 そして読むときに心の中で音声化する声は 穏やかでゆったりとしたリズムになる。 とても心地よい。 ちょっとずつ読んでも いっきに読んでもいい。 いろいろな人が 実はつながっているという話。 金魚を殺してしまった少年、 男気のある篠田さんの話、 死の淵から何度も生還した大原さんの話は特に印象にのこった。 途中に出てくるカタツムリや、ナマコの話もとてもおもしろく 知識も得られた。 読後は読書っていいなぁと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだか、魅力的な女性の話の間に、魅力的でない男性の話が挟まっているような印象の一冊だった フラメンコを習う華奈子がダントツで好き 女友達との関係性、交友、想いに切ない想い出が蘇る •まるで10代から20代の◯◯みたいな友達 田村はいつも携帯を気にしている。磁石でもついているのかと思うくらい肌身離さず持っている。いつでも恋をしていて、そしていつでもその人のことでいっぱいいっぱいになる。胸と脚を強調した流行りの服を着こなして、顔も可愛くて、大卒で本当は頭もそこそこいいのに、どこか欠乏した雰囲気がある。だから、男の人に警戒される。そして、予想 通り相手にどっぷり依存してしまうから男に逃げられる。 •器用な振る舞い やっぱりもてるねえ。あたし、勉強になった。だって華奈子、最後まで誰に対してもにこにこしながらきちんと話聞いてあげていて。傾聴っていうの?まさにあれをこの目で見た感じ。私が駄目なのは自分のことばかり相手にわかってもらおうとするからなんだね。 心の底から感じいったという顔をして何回も頷いていた。 田村はわかっていない。優しくできるのは何の関心もないからだ。ずるいわたしは自分がどんな風に笑い、どんな甘い声をしているかよく知っている。相手の気分を損ねないようにやんわりと線をひくやり方も。 •互いのすれ違う思い 田村は気付きもしない。真っ正直に何でも話してきて、何でも聞いてくる。 わたしは思いの全てを口にだしてしまう田村とは違う。けれど、たまにあのまっすぐさが羨ましくなる。わたしが小器用に覆い隠してしまったものを、あの子はむきだしにして生きて、どんなひどい目にあっても求めることを恐れない。ふらふら頼りなく見えてあの子はわたしよりずっと強いのかもしれない。時々、そう思う。 ★すごくよくわかる 女の子と戯れているのは愉しい。けれど、それは余裕のある愉しさだ。我を忘れるような昂りも、のめり込んでしまう恐怖もない。わたしは本当の意味ではレズビアンではないのだろう。けれど、性のかたちに枠などないとも思う。男性に触れられたくないと思う気持ちは確かにある。女の子とふわふわ笑っていられるなら、それでいい。 美味しいものを食べて、綺麗な服を着て、趣味の時間を大切にして、でも自分磨きのための学習は怠らず、いい気持ちで毎日を過ごす。男性と関わると苛々する。どうしてもあの男を思いだしてしまうから。そうなると、感情のコントロールがきかなくなる。わたしは自分を乱すものとは交わりたくはない。
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