からまる の商品レビュー
人はどうしたって誰かと関わらずには生きていけないし、誰かを必要とすることに煩わしさを感じながらも、誰かに必要とされたいとも思うんだよね。 っていう青臭いことを久しぶりにシミジミ思いました← 最近プライベートで思うことあった人が言いがちなセリフですね←← でもそのめんどくささは...
人はどうしたって誰かと関わらずには生きていけないし、誰かを必要とすることに煩わしさを感じながらも、誰かに必要とされたいとも思うんだよね。 っていう青臭いことを久しぶりにシミジミ思いました← 最近プライベートで思うことあった人が言いがちなセリフですね←← でもそのめんどくささは、愛おしさの裏返しなんですよね。 察してくれい(切実
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7人の男女の視点で語られる7つの物語。7つの話が緩やかに繋がっている。視点が変わると、同じ人が違う輝きを見せる。自分の生き方に悩み、苦しんでいる主人公たちが、人との関わりの中で本当の気持ちに気づく。自分はどうしたいのか、どうしてほしいのか・・・。勇気をもって踏み出した小さな一歩が彼らの「いま」を変える。 他者から見るとお気楽に生きているように見える者も、自分が主人公になったとき、皆それぞれの事情を抱え、悩みながらもがきながら生きていることに気づいて愛おしくなる。 「動くから生き物なんじゃなくて、どんなかたちでも生きるから生き物なのだ」すべての生あるものの命を肯定する祈りのような作品だった。
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2ヶ月くらい前に半分くらいまで読んでやめてた本。静かだけど、こういうからまり方すき。 最後の『ひかりを』読んだら、最初の『まいまい』に戻りたくなった。 ちょうどこないだ買ったレターセットがこの本のイラストレーターの西淑さんだったのに気づいてにやにやした。
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淡々としすぎてると思ったけど、途中からおもしろくなった。 「からまる」がいちばんよかった。 図書館で借りた本だけど、文庫の装丁の方がかっこいい。
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連作短編。 地方公務員武生と彼が拾った女の話…まいまい 派遣社員田村は、武生を想う…ゆらゆら 武生の上司と、妻の浮気相手の娘の話…からまる 武生の姉と、バイト先の客篠田の話…あししげく 金魚を殺しちゃった小学生蒼真の話…ほしつぶ 田村の友人、蒼真の家庭教師華奈子の過去…うみのは...
連作短編。 地方公務員武生と彼が拾った女の話…まいまい 派遣社員田村は、武生を想う…ゆらゆら 武生の上司と、妻の浮気相手の娘の話…からまる 武生の姉と、バイト先の客篠田の話…あししげく 金魚を殺しちゃった小学生蒼真の話…ほしつぶ 田村の友人、蒼真の家庭教師華奈子の過去…うみのはな 総合病院の女医葛月と患者の大原さんの話…ひかりを 見事にからまっています。笑 つかみどころのない各主人公たち。 でも、話はとてもきれいで、好感が持てる。 男性は、ゆるっとしたタイプが多く、女性は、気が強く、自分で生きていこうとするタイプが多かったかな? (田村はちょっと違ったけれど) 初読みの作家さん。 とっても気になりました。 他の本も読んでみたいです。
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連作短編集、特に大きな事件や展開はないけれど、一人ひとりの物語が丁寧に書かれていて、なかなか楽しめた。
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1人1話、繋がっている人間模様が描かれた作品。心理描写がしっかり描かれているから、『この頃この人はこう思っていたのか!』知るのが面白かった。どの人もどこか共感できる部分があり、共感できない部分でもそういう考えもあるのかと思えたりした。特に印象に残ったのは小学生が金魚を殺した理由。なぜ殺したのか?奇怪な行動に気味悪さを感じたが、理由を知れば「あぁ、そういう事か」と。理由などなく漠然とした気持ちで行動する場合もあるだろうけど、この子の場合はちゃんとした考えがあった。人を知るには、やっぱり言葉も大事。
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2015.3.1 読了 7話の短編集。 まずは 武生(たけお)の話。 そこに出てくる 人たちが 続編で主役としてどんどん出てくる。 なんか 言葉にしにくいけど、 淡々として 退屈だったりするんだけど、 ほわっと あったかくなるような。
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2015/1/29. ひとつなぎの連鎖となった日常が絡まり合った短編集。登場人物たちそれぞれがどこか遠いところをみていて、なぜだか懐かしさを感じてしまう。きっと、わたしの断片たちがそこここにいるからなのだろうなあ。美化をし過ぎだとしても。 みんな絡まり合って、うごめきあって、生...
2015/1/29. ひとつなぎの連鎖となった日常が絡まり合った短編集。登場人物たちそれぞれがどこか遠いところをみていて、なぜだか懐かしさを感じてしまう。きっと、わたしの断片たちがそこここにいるからなのだろうなあ。美化をし過ぎだとしても。 みんな絡まり合って、うごめきあって、生きている。結局のところ、冷めたふりなんてしてみても、諦めきれない。 だから、ハッピーエンドがいいんだわ。起承転結がある、普通にドラマティックな人生であればいい。 死は生に含まれるのだから。
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「男ともだち」が好きだったので、読んでみた。 ちょっと現代のおとぎ話のような、でもこんな人も居るのかもと思わせるような。 窪美澄/桜木紫乃あたりの作品を、もっと非現実的に仕上げたような感じ。似た読後感。 結局、なにも分らなくてもいいのだ。 そもそも短い人生で、大義が分るかな...
「男ともだち」が好きだったので、読んでみた。 ちょっと現代のおとぎ話のような、でもこんな人も居るのかもと思わせるような。 窪美澄/桜木紫乃あたりの作品を、もっと非現実的に仕上げたような感じ。似た読後感。 結局、なにも分らなくてもいいのだ。 そもそも短い人生で、大義が分るかなんておこがましいのかも。
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