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夜想曲集 の商品レビュー

3.7

119件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    42

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

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2018/03/26

老歌手/降っても晴れても/モールバンヒルズ/ 夜想曲/チェリスト 音楽と親しい人たちが物語る。メロディーをバックに時々の想いを。知らない曲のほうが多くてちょっと残念。知ってる作曲家の時はちょっと嬉しい。

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2018/01/14

寂しいとか、哀しいとか、そのような印象だけが読後感として強く残る。失礼ながら話の筋はあまり残らない。。印象だけを強く残すという、感覚を得た。 こういうのが芸術としての文学っていうのかな。 仮にこれの話の要旨をまとめても、この話を説明したことにはならない。全部読んでようやくこの話を...

寂しいとか、哀しいとか、そのような印象だけが読後感として強く残る。失礼ながら話の筋はあまり残らない。。印象だけを強く残すという、感覚を得た。 こういうのが芸術としての文学っていうのかな。 仮にこれの話の要旨をまとめても、この話を説明したことにはならない。全部読んでようやくこの話を味わったことになるという意味で芸術なのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/12/31

夜想曲集-音楽と夕暮れをめぐる5つの物語- カズオ・イシグロ 2009年6月発行 2017年12月31日読了 2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの短編集。 カズオ・イシグロは長編ものが多いそうですが本作品は短編集作品。 全部で5つの物語からなる。作者からは全5楽...

夜想曲集-音楽と夕暮れをめぐる5つの物語- カズオ・イシグロ 2009年6月発行 2017年12月31日読了 2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの短編集。 カズオ・イシグロは長編ものが多いそうですが本作品は短編集作品。 全部で5つの物語からなる。作者からは全5楽章からなるこの作品を1つのアルバムのように味わって欲しいとの想いがあるそうです。 ・老歌手 ・降っても晴れても ・モールバンヒルズ ・夜想曲 ・チェリスト どの作品にも「音楽」「夫婦間もしくは男女間の危機」が共通のテーマとしてあるということ、そして、どの作品も「ある人生の一瞬」を切り取った時間軸で短編集が構成されてます。 1つ1つ読み終わると、「えっ?」ここで終わりなの?というものが多いです。その続きは?どうなるの?という作品が多いです。 もう1つ、どの作品にも「哀愁」というか「寂しさ」を感じさせます。 老歌手 語り手(ギタリスト)はベネチアである老歌手夫婦間に出会う。かつてビッグネームだった歌手だが今はその輝きを失い、夫婦にも不協和音が。 その歌手に請われ妻のために一夜の伴奏を請け負うが… 他にもモールバンヒルズ、夜想曲。 のんびりしんみり読めました。

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2017/12/18

音楽と夕暮れをめぐるとある通りの短篇集。適度に通底しながら5つの短編が楽しめる。何箇所か笑えたところがありしんみりもできた作品群だった。

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2017/11/19

ヨーロッパのカフェや丘の情景が浮かぶ。 どんな作風なのか、と思って購読。 自分の事を見つめるのがやはり外国っぽいかも。 夜想曲のサックス奏者の話

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2017/11/17

著者特有の、信用のできない語り手というか、変な雰囲気はよく維持されている。 反面、やはり短編集になってしまうと掘り下げが浅くなってしまう。イギリス文学は短編に向かないのではないか。どうでもいい日常を切り取ってよくわかんない余韻を残すような手法は、アメリカ文学の方が優れているような...

著者特有の、信用のできない語り手というか、変な雰囲気はよく維持されている。 反面、やはり短編集になってしまうと掘り下げが浅くなってしまう。イギリス文学は短編に向かないのではないか。どうでもいい日常を切り取ってよくわかんない余韻を残すような手法は、アメリカ文学の方が優れているような気がする。英文学はどっしりと構えた長編の方が面白いのではないな。 とはいえ楽しく読了した。ジャズマンの話が特に好きだった。整形手術で顔が包帯だらけという奇妙な状況、再起を夢見るスタートの邂逅、プライドの高いクソ野郎の主人公。。。いいねー。好きな要素が詰まってる。

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2017/11/12

とてもロマンチックな内容でした。 夕暮れと音楽がテーマになっていますが、人情もののように感じました。 消化不良気味はきっと読み手の想像力を誘うんだろうなあ。 旅に出たくなり、次に読む時は、ジャズやクラシックを聴きながら読みたいです。 見知らぬ土地へ放浪する音楽家たちの、優しい物語...

とてもロマンチックな内容でした。 夕暮れと音楽がテーマになっていますが、人情もののように感じました。 消化不良気味はきっと読み手の想像力を誘うんだろうなあ。 旅に出たくなり、次に読む時は、ジャズやクラシックを聴きながら読みたいです。 見知らぬ土地へ放浪する音楽家たちの、優しい物語です。

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2017/11/05

サブタイトルに「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」と書かれている五つの短編集。夕暮れは、人生の華やかな時を終え、夫婦の睦まじき時を過ぎ、孤独の世界に入ろうとする作中の主人公たちを象徴しているように感じる。音楽はその孤独を強める。楽しい本ではなかった。年老いて、人生の真実を突きつけら...

サブタイトルに「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」と書かれている五つの短編集。夕暮れは、人生の華やかな時を終え、夫婦の睦まじき時を過ぎ、孤独の世界に入ろうとする作中の主人公たちを象徴しているように感じる。音楽はその孤独を強める。楽しい本ではなかった。年老いて、人生の真実を突きつけられたように感じる。心理描写がよく、自分の経験を繰り返している感じを受けた。訳も優れる。

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2017/11/03

海外の翻訳本は殆ど読まないですが、 ノーベル文学賞を受賞されたというので 初めてイシグロさんの本を手に取りました。 五編の共通するところは音楽をテーマにして 夫婦のいざこざが描かれています。 どれも主人公が男性のうだつの上がらないミュージシャンです。 うだつが上がらないから妻...

海外の翻訳本は殆ど読まないですが、 ノーベル文学賞を受賞されたというので 初めてイシグロさんの本を手に取りました。 五編の共通するところは音楽をテーマにして 夫婦のいざこざが描かれています。 どれも主人公が男性のうだつの上がらないミュージシャンです。 うだつが上がらないから妻と関係が上手くいかないのか、 それとも妻との関係も上手くいかないからうだつが上がらないのか。 と卵が先か鶏が先かと思ってしまいますが、 どちらかが上手くいかないと両方ダメになってしまう パターンがこの芸術家には多いようにも思えます。 男性がうだつが上がらない状態だと日本だけでなく、 他の国でも男性が切なく思えてしまうのは万国共通なようです。 ここに出てくる音楽は洋楽であまり知らない分野だったので、 詳しいことを書かれていても理解しにくく、 雰囲気などもしっかりと味わえない所が少し残念でした。 音楽に詳しい方だったら音楽の要素も味わいながら この作品も十分に味わえるかと思います。 解説ではユーモラスに描かれているとありますが、 ユーモラスというのが日本と海外では少し異なると思うので あまり笑えるという要素が低いかと思いましたが、 一番分かりやすくて面白かったのは「夜想曲」でした。 これは映像化にしたら凄く分かりやすくて面白いかと思います。 コメディ映画にでもなりそうな気がします。 この作品の中で 人生は、ほんとうに一人の人間を愛することより大きいのだろか。 という台詞が印象深かったです。 好みの作品は「老歌手」。 ベネチアという舞台からいっそう悲哀感が出ていて、 男性の女性に対する想いのいじらしさ、純粋さが出ていたようで 思わず頑張って欲しいとエールを送りたくなるような物語でした。 ラストの「チェリスト」だけは夫婦ではなく、 これから結婚して夫婦になる作品でしたが、 それまでが不思議な関係の物語でした。 これが音楽の才能、または感性や才能というものなのかとも思い それまでの物語のミュージシャンの才能というものを また振り返り考えさせられるものかと思いました。 どの作品もどこか大人の雰囲気があり、 セピア色のアルバムをめくっているような雰囲気を味わいました。 やはり風景、情景などが日本人とはまた違った表現方法なので 異国情緒がここかれも垣間見れました。 これぞ海外の大人の文学なのかなとも思わされました。 翻訳本にしては短編集のせいか割と読みやすい作品が多かったので、 また何かの機会があったら今度は長編を読んでみたいと思いました。 秋の夜長に音楽と共に読書をするには良い作品だと思います。

Posted byブクログ

2017/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

音楽にまつわる5つの短編集。 ノーベル文学賞受賞ということで図書館から借りてみた。 たぶん感覚的に合わないだけかもしれない…。

Posted byブクログ