完全なる首長竜の日 の商品レビュー
ミステリーといえばミステリーなんでしょうけど、SFだなぁ。 「胡蝶の夢」の、蝶になった夢を見ていたのか、蝶が見ている夢なのかというのが、 この物語を端的に示しているのですが センシングとやらの夢世界もあって、なかなか複雑。 島の磯の描写とか、プレシオサウルスとか、幻想的な雰囲気は...
ミステリーといえばミステリーなんでしょうけど、SFだなぁ。 「胡蝶の夢」の、蝶になった夢を見ていたのか、蝶が見ている夢なのかというのが、 この物語を端的に示しているのですが センシングとやらの夢世界もあって、なかなか複雑。 島の磯の描写とか、プレシオサウルスとか、幻想的な雰囲気は好きだな。 夢なのか、センシング中なのか、妄想なのか、記憶なのか、現実なのか。 なかなかスリリングでおもしろかった。 結局自殺の理由はそうなるのか。 結局、どこまでも夢なのか。 しかし、最終的なカタルシスを感じられなくて、なんかもやっとする。
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読みたい本リストに入っていたので読。理由は思い出せない。 このミス大賞とはいうものの、ミステリ分は薄め。幻想?哲学?作中の「胡蝶の夢」というのが一番しっくりくる。 ミステリではなかったが、これはこれで面白いかも。論理でどうしようもないところは苦手なのですが。 あとがきの選評が好き...
読みたい本リストに入っていたので読。理由は思い出せない。 このミス大賞とはいうものの、ミステリ分は薄め。幻想?哲学?作中の「胡蝶の夢」というのが一番しっくりくる。 ミステリではなかったが、これはこれで面白いかも。論理でどうしようもないところは苦手なのですが。 あとがきの選評が好き。
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このミステリーがすごい大賞チームバチスタ以来満場一致 って? わから〜ん。最後の20ページは確かにミステリー! でもそこまで読むのが辛かった
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※このレビューにはネタバレを含みます
純粋に娯楽としては久しぶりの読書。「このミス大賞受賞作」ということで本棚に積んでおいたもの。 バチスタ並みの絶賛、という前評判ほどではない。プロットのひねりという意味ではミステリかもしれないが、SFとかファンタジーとかそういう系列かな。 ミエミエという感想の方が多いようだが、伏線をきちんと説明しているが故であり、まあ仕方ないか。最後にもうひとひねり用意されていて、確かにこの終わり方しかないよな、という所ではあるが、個人的にはこういう、結末を読者に委ねる終わり方は好きではない。少なくともミステリというカテゴリにおいては。 悪い作品ではないが「大賞」というほどの魅力は感じない。
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何年か前のこのミス大賞? 和淳美。 ちょっと苦手。 期待し過ぎた。 それからあたしの力不足。 状況把握が難しくイライラした。 映画でなら美しく不思議で面白い作品になるのだろうなと思った。
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少女漫画家の日常や仕事風景や、がむしゃらに仕事をしてきた女性の恋や性が、違和感なくするりと読める。女性作家なのかな、と思ってしまう。非常に巧みだと思う。 ただ、境目なく入り込む夢なのか幻覚なのかはっきりしないものが続くうちに、読んでいる途中からどうしようもない不安感に襲われる。...
少女漫画家の日常や仕事風景や、がむしゃらに仕事をしてきた女性の恋や性が、違和感なくするりと読める。女性作家なのかな、と思ってしまう。非常に巧みだと思う。 ただ、境目なく入り込む夢なのか幻覚なのかはっきりしないものが続くうちに、読んでいる途中からどうしようもない不安感に襲われる。 自分が現実だと思っている世界が、果たして本当に現実なのか。 読み終わって、ますます不安になる。 サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」の使い方が巧妙で、小説の結末の不安感と絶望がより迫ってくる。 『ナイン・ストーリーズ』をまた読み返したくなった。 新訳版は読んでいなかったので、読んでみようかな。
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読みやすかった。 あっさりし過ぎな感があったのでもう少し日本語を書き込んでじっとりさせてもよかったかも。
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大雑把にいうと夢オチで、読んでるうちにどこが夢でどこが現実か、もしくは徹頭徹尾夢の中の物語なのか、訳分からなくなる。でも文章の流れの良さもあって、その辺りにはフラストレーションを感じることなく読み進められる。“ここも夢の中なの!?”なラストは切なかったけど、結局やっぱり、現実では...
大雑把にいうと夢オチで、読んでるうちにどこが夢でどこが現実か、もしくは徹頭徹尾夢の中の物語なのか、訳分からなくなる。でも文章の流れの良さもあって、その辺りにはフラストレーションを感じることなく読み進められる。“ここも夢の中なの!?”なラストは切なかったけど、結局やっぱり、現実では何も起ってなかった、ってことなんでしょうか?
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
めちゃくちゃおもしろいです!のめりこむように読みました。これ、お芝居でやりたいー・・・。淡々と進む展開、細かく張り巡らされたギミック、そしてオチ。渚ちゃんのくだりには震えました。あそこにいたのは浩市くんですよね、きっとそう。バナナフィッシュを踏まえて書いているそうで、そっちも読んでみたいなぁ。
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精神世界。現実と非現実の織り成す不思議な体験。 過去には岡島二人の”クラインの壷”が相当する。 映画ではマトリックス、インセプション。 よく練られていて納得に一冊。
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