完全なる首長竜の日 の商品レビュー
途中で展開が読めてしまったけど最後まで面白かった。首長竜って作中でパッとしなかったのに何でタイトルに付いてるのかよく分からない。
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「トータルリコール」とか「マトリックス」とか「インセプション」とか、虚構と現実の区別がつかない物語の系譜に属する作品。 完全に油断して気楽に読みはじめ、これはまずい、ぐるぐるしてきた、暑さと眠気も重なって酩酊気味になりながら一気に読了。 胡蝶の夢。邯鄲。 今、生きている、この...
「トータルリコール」とか「マトリックス」とか「インセプション」とか、虚構と現実の区別がつかない物語の系譜に属する作品。 完全に油断して気楽に読みはじめ、これはまずい、ぐるぐるしてきた、暑さと眠気も重なって酩酊気味になりながら一気に読了。 胡蝶の夢。邯鄲。 今、生きている、この瞬間が現実かどうか確信することは随分難しい。 バナナフィッシュにうってつけの日を迎えてみるしかないのかもしれない。
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映画を観てからの原作。基本のコンセプトは一緒だけど、ストーリーは相当別物。 現実とヴァーチャルが二重三重に重なる感覚はまさにクリストファー•ノーラン「インセプション」。ラストの落とし方も自分好み。
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映画の宣伝をみて気になったので読んでみた。 普通に面白いし読みやすいんだが先が読めてしまった。 SCインターフェースの説明やらがちょっと分かりにくかったかも。 後味はあんまりよくない。 映画でこれをどう表現するのか気になるところ。
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映画見てがっかりして、原作は「このミス」で大賞受賞だし、映画はかなり話を変えてるとのことだったので、期待して読んだが、結局映画同様がっかりで終わりました。 原作ファンの方で映画は改悪されたと云ってる方が多いようですが、基本的なコンセプトは一緒じゃない? 映画のレビューでも書いたけ...
映画見てがっかりして、原作は「このミス」で大賞受賞だし、映画はかなり話を変えてるとのことだったので、期待して読んだが、結局映画同様がっかりで終わりました。 原作ファンの方で映画は改悪されたと云ってる方が多いようですが、基本的なコンセプトは一緒じゃない? 映画のレビューでも書いたけど、私はこう云う心の中のお話はどうも苦手。ちっとも面白いと思えないし、映画でも原作でもなんで首長竜なのか理解できませんでした。まあ、いいですが・・・
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設定は面白いのだけれど、ちょっと理屈っぽい。 第9回『このミステリーがすごい!』大賞の大賞受賞作。
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またしても1/3で基本的な謎が分かってしまったのですが、さておき昏睡状態の人と脳に直接働きかけて会話ができるというという設定はなかなか面白かったです。最後の方にはちょっとぞっとさせられて、だれることなく楽しめました
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ずいぶんと長いこと積ん読状態にあったけど、映画館で予告編を見て映画を観る前に小説を読まなきゃと一気読み。なんだか、映画と全然内容が変わっている感じですが、小説は映画よりもあっさりしている感じ(まだ予告編しか見ていないけど)。仮想現実と現実の境目は何かとか、現実をどう捉えるかとか、...
ずいぶんと長いこと積ん読状態にあったけど、映画館で予告編を見て映画を観る前に小説を読まなきゃと一気読み。なんだか、映画と全然内容が変わっている感じですが、小説は映画よりもあっさりしている感じ(まだ予告編しか見ていないけど)。仮想現実と現実の境目は何かとか、現実をどう捉えるかとか、もっと重厚な小説になりそうだけど意外とあっさり読めて、最後に投げ出される感じでした
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物語の前半でほとんどの結末が見えてしまったんですが、それでも面白かったです。 キーワードのサリンジャーのバナナフィッシュを読んだことがあったからかも。 しかし、映画となるとインセプションがよくできていたからなぁ。二番煎じに見られて転けちゃうかもなぁ。
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まだ多感な少女だったころ。(少女の前に美という字がつかないのがカナシイけれど) この世は、実は誰かが見ている夢で 私はその中でチェスの駒みたいに動かされてるだけじゃないの? ある朝目覚めたら、家族も友達も幻のように消えて 何もないまっしろな空間がぽっかりと拡がっていたらどうしよう...
まだ多感な少女だったころ。(少女の前に美という字がつかないのがカナシイけれど) この世は、実は誰かが見ている夢で 私はその中でチェスの駒みたいに動かされてるだけじゃないの? ある朝目覚めたら、家族も友達も幻のように消えて 何もないまっしろな空間がぽっかりと拡がっていたらどうしよう。。。 なんて考えて、怖くて眠れなくなってしまうことがありました。 そんな怖さ、寄る辺なさを思い出してしまう本です。 自ら死を選び、植物状態となった弟と 「センシング」というシステムで意思の疎通を図る姉。 コミュニケーションを拒むかのように、夢の中で何度も ピストルをこめかみに当てて引き金を引く弟。 幼い日、夏を過ごした南の島で、潮溜まりに薄めた青酸カリを垂らし 弱って浮き上がってきた魚を掴まえて遊んだ記憶。 「この場所は危険」の目印に、潮溜まりに突き立てられた棒切れにたなびく赤い旗。 クラクラするような暑さの中で、船底についた錆をひたすら叩くカンカン虫。 砂浜を奇妙な機械で宝探しして見つける、小さな金属製の首長竜。 死や絶望、喪失の匂いを振り撒き続ける小道具たちの鮮やかなこと! 読んでいる間ずっと息苦しくて、まるで白昼夢に迷い込んだよう。 遠い昔、地球上に確かに居たのに、「こんな恐竜がいたはずがない!」と 祖父に破り捨てられた絵の中の首長竜のイメージに重ねて 存在の危うさに震えながら、 「私はここにいるよ!」と必死で手を伸ばしているようなヒロインが哀しい。 読後感の爽やかな作品のほうが好きという方や物語世界に引きずられやすい方は、 エネルギー充填120%!と言えるくらい元気な時に読まれたほうがいいかもしれません。
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