完全なる首長竜の日 の商品レビュー
映画の宣伝を切っ掛けに読んでみた。 大まかなあらすじを知ってしまっていたから驚きは半減してしまったのが今となっては残念だけども…面白かった。映画インセプションと少し似ている題材だけどもまったく違った魅せ方をしていて面白い。ただ、映画の方は宣伝だけみてるとインセプションと似ているよ...
映画の宣伝を切っ掛けに読んでみた。 大まかなあらすじを知ってしまっていたから驚きは半減してしまったのが今となっては残念だけども…面白かった。映画インセプションと少し似ている題材だけどもまったく違った魅せ方をしていて面白い。ただ、映画の方は宣伝だけみてるとインセプションと似ているような…? 原作を読んでも尚、映画を観に行きたくなる…。
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題名からどんな作品なのか全く想像つかないよなー。 健くんで映画化とゆーので、どーゆーのかしら、と思い手にとる。 あれ?こん睡状態のって恋人じゃなかった? 原作と映画では、いろいろ設定変えてるのかな? なんとか最後まで読み切った。 ちょっと車酔いな気分。 読んでると、どれが現実で、どれが脳内なのか分かんなくなってきて、 これはアクセスするから主人公の精神がヤバイことになっていってるのか、と思いきや、 ラストには彼女自身が、こん睡状態だ、とゆーことで、 更に、ようやく目覚めたのか、と思いきや、 またまた、それも脳内でした、っとゆーので、 わあ、なんじゃそりゃー!っと。 うーん、おもしろくない、とは言わないけれど、ちょっとすっきりしない感じではありました。 何度もでてくる子ども時代のイメージ、とゆーのはとても印象的で、 赤い旗はすごい目に鮮やか。 たしか、宝島のこのミステリーがすごい、の大賞だったと思うのですが、 以前の、グルメ系のやつも私的にはイマイチだったので、 ここの受賞ものは私とは相性悪いのかもなあ。 なんかざわざわする。 つーか、これ、どう映画化するんだろう? そっちの方が興味あるなあ。
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突然前後と関係のない話になるので、行ったり来たりしながら、 読者も一緒に混乱させる手法ですかね、忍び物よりこっちがいい もっとオカルトっぽいのを読んでみたい 映像化もされているようなので機会があれば見てみる
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今、自分が見ている風景は現実か、夢か。 疑うとキリがない。 その怖さを感じた。 同じモチーフが何度も出てくるが、読み進めていくうちに少しずつ様子が変わっていく。 その変化に気づいていながら、まんまと作者に騙された!という感じ。 物語の初めから、結末の伏せんが貼られていたなんて。
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小難しい単語が出てくるがそれがあまり苦にならないのでその点は読みやすかった。 それとサリンジャーを引用されちゃったら、、、。 オチはなんとなく予想できた。 なんとなくと言っても姉のほうだけで。 足元がグラつかせる含みを持ったラストは好きです。
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植物状態の患者とコミュニケートできる「SCインターフェイス」を使って 自殺未遂を図って昏睡状態の弟とセンシングを続ける敦美の話。 設定はおもしろいが、主人公に魅力が感じられなかったし、 読める展開だったのが残念。
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面白かった。まず読んでて本当にリアルな風景描写が描かれていて、何より主人公の立場というか、視線になって物語を楽しめたし何より、最後に主人公に突き付けられる現実というかそういうのがすごく精神的に来た。でも総合的に見たら面白い作品だと思う。ラストがいまいちわからなかったのでもう一度読...
面白かった。まず読んでて本当にリアルな風景描写が描かれていて、何より主人公の立場というか、視線になって物語を楽しめたし何より、最後に主人公に突き付けられる現実というかそういうのがすごく精神的に来た。でも総合的に見たら面白い作品だと思う。ラストがいまいちわからなかったのでもう一度読みたいなぁ~
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植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」なるものが存在する世界。 その意思の疎通はセンシングと呼ばれ、ただ話しをするというより、夢を共有する感じである。 主人公淳美の弟である浩市は、自殺未遂を起こし数年間意識不明の状態になっている。 その...
植物状態になった患者と、コミュニケートするための医療器具「SCインターフェース」なるものが存在する世界。 その意思の疎通はセンシングと呼ばれ、ただ話しをするというより、夢を共有する感じである。 主人公淳美の弟である浩市は、自殺未遂を起こし数年間意識不明の状態になっている。 その彼と何度もセンシングを行ってきたが、いつも浩市はかなりショッキングな自殺という方法で中断してしまう。 そもそも、なぜ彼女は弟と意思の疎通を図ろうとしているのか。 自殺の原因なんて彼女にとっては別にどうでもよく見えるのに…。と思っていたら、そういうことだとは。 幼い頃に母方の故郷の海で事故にあったこと。 カンカン虫、ラーメン屋、坊主になった爺さんの話し。 漫画家である淳美の生活。 読んでいるうちに、読み手まで、何が現実で何が夢なのか、ぐるぐるしてわからなくなってくる。 まさしく、「胡蝶の夢」 「僕の完全なる首長竜は壊された」 という科白が好き。 でも、あのラストはちょっと気分悪い。私が淳美でも引き金を引いてしまうかも…。 あぁどっちなんだ!とただ知りたいがために。 また、それを知らせる役が武本だったのがイラっとしてしまいました(笑) 願わくば、もう二度とお目にかかりたくなかったので。 もう一度、全てわかった状態で読み直したい本。 細切れで読んでしまったので、眩暈でくらくらするうちに終わってしまった。
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「SCインターフェース」という医療器具を用いて、植物状態の患者とのコミュニケートが可能になった日本で、中堅少女マンガ家の和淳美は、数年前に自殺未遂を行った弟・浩市とそれを使って対話を行っている。 しかし、ある日謎の女性からかかってきた電話を皮切りに、淳美のまわりで不可解なできごと...
「SCインターフェース」という医療器具を用いて、植物状態の患者とのコミュニケートが可能になった日本で、中堅少女マンガ家の和淳美は、数年前に自殺未遂を行った弟・浩市とそれを使って対話を行っている。 しかし、ある日謎の女性からかかってきた電話を皮切りに、淳美のまわりで不可解なできごとが起こり始める。 このミス大賞受賞。 現実とSCインターフェースを用いて行われる対話「センシング」の境界がぼんやりしていて、読んでいるこっちまで何が現実かわからなくなった。 故郷の島の景色と、幼い弟が海難事故に遭う場面がサブリミナルのように挿入され、最終的に明かされる謎と結末までがひとつにまとまっていて大きな夢の話のようでよかった。 しかし、キャラクターの心情に大きな波がなく、感情移入はしにくく、「ふーん」と読み終えてしまった。わざとそうしている部分も大いにあるんだとは思うけれど、もう少しキャラクターが魅力的だと個人的には好み。
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植物状態の人と夢の中でコンタクトできる装置ができ、弟と交信を試みる姉。 白昼夢みたいなシーンが何度もでてきて、くらくらします。 今描かれているのが現実なのか夢の中なのか、読んでるほうも幻覚みてるみたいな気がしてきて。 まったく同じ文章が別のシーンでも重ねて出てきたりして、あれ、この文章さっきも読んだ、この小道具さっきもでてきた、って混乱を誘う。 ちょっと落ち目気味の漫画家の姉。 漫画家の仕事の進め方とか、編集者やアシスタントとの人間関係の描写もリアル。 なだけに、現実の中に夢が紛れ込んできたときが唐突で、結構ぞぞっとするような怖さがあります。 最後のオチも、うわーそうか、そんなんか・・・。 結局誰も救われていないような。
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