完全なる首長竜の日 の商品レビュー
大森望さんがラジオで絶賛していたので、思わず購入。 時間軸や夢と現がいったりきたり、遂にはその境さえわからなくなるような描写が凄い。 「バナナフィッシュにうってつけの日」からとったタイトルはとっても良い。
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ぎりぎりまでミステリーだって気づかないで読んでたから不思議な感じ。意識の中に入り込む装置?システム?の名前が難儀で、やっぱりわたしは文系人間だなぁっておもった。返却日に余裕があったらもっかい読む!
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「このミス」大賞受賞作。 感想が難しいな・・・作中何度か引用されていますが「胡蝶之夢」のくだり。まさにそんな感じです。今読んでいるこれは夢なのか現実なのか?というところが話の核として大きい部分だと思うんですが・・・そういった話の中ではそれほど「ゆさぶられる」感覚がなかったですねえ...
「このミス」大賞受賞作。 感想が難しいな・・・作中何度か引用されていますが「胡蝶之夢」のくだり。まさにそんな感じです。今読んでいるこれは夢なのか現実なのか?というところが話の核として大きい部分だと思うんですが・・・そういった話の中ではそれほど「ゆさぶられる」感覚がなかったですねえ。現実感が揺らぐようなそういう感覚。 「このミス」受賞作ではあるけど、ミステリなんだろうか、これ?大分間口が広くなってる賞なんですね。
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新人とは思えない筆力。前後する時間軸と、現実のリアリティある描写が、胡蝶の夢のような世界を効果的に演出している。
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第9回このミステリーがすごい大賞作~少女漫画家の和淳美は自殺未遂の弟・浩市とSCインターフェースでコミュニケートしているが,両親と行った母の故郷である奄美の島で溺れかけたことが話題になる。連載は打ち切られたが,アシスタントをやっている子がデビューしそうな予感を喜んでいる。仕事の合...
第9回このミステリーがすごい大賞作~少女漫画家の和淳美は自殺未遂の弟・浩市とSCインターフェースでコミュニケートしているが,両親と行った母の故郷である奄美の島で溺れかけたことが話題になる。連載は打ち切られたが,アシスタントをやっている子がデビューしそうな予感を喜んでいる。仕事の合間にうたた寝すると,セッションの続きで弟が登場するようになり,憑依という単語まで飛び出すが,最後は弟が自殺する光景で断ち切られる。仕事が暇になり,漸く思い出の南の島に行くが,そこで気が付いたことは~章の区切りの算用数字が出てくるとホッとするのは,そこまでの邯鄲の夢がリセットされるからだ。どちらが夢か現か判らないのは嫌だ
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このミステリーがすごい大賞作品。首長竜が持つなんとも言えない壮大なイメージと、少女漫画家である主人公の姉が自殺未遂によって植物人間となってしまった弟の過去と自殺の原因を探るうちに、不思議な世界が広がってゆく。読んでいて、朦朧とした夢と現実の境目を行き来するような感覚になりながら...
このミステリーがすごい大賞作品。首長竜が持つなんとも言えない壮大なイメージと、少女漫画家である主人公の姉が自殺未遂によって植物人間となってしまった弟の過去と自殺の原因を探るうちに、不思議な世界が広がってゆく。読んでいて、朦朧とした夢と現実の境目を行き来するような感覚になりながら、物語に引き込まれていく。映画シックスセンスを見ているような感じかも。数々の伏線が織り成す物語とメッセージに、うーんと唸ってしまうような読後感。偶然かもしれないが、映画インセプションと同じネタだ。
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このミス大賞受賞作。仮想世界とかバナナフィッシュとか、わたしの好きな要素が詰まっていたので勢い良く読めました。私的にはインセプションよりマトリックスの印象。読みやすい文章なので、300ページ弱あるわりにそこまで量を感じさせない。着地点は何となく見えているけど、それでも安易には落と...
このミス大賞受賞作。仮想世界とかバナナフィッシュとか、わたしの好きな要素が詰まっていたので勢い良く読めました。私的にはインセプションよりマトリックスの印象。読みやすい文章なので、300ページ弱あるわりにそこまで量を感じさせない。着地点は何となく見えているけど、それでも安易には落とさない展開が面白かった!このミス大賞は後書き代わりに審査員全員の選評が読めるので、少しお得な気分。
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どこまでが現実でどこからが夢の中なのか分からない、というお話は基本的に好きです。これもそういったお話なんですが、その重なり具合が半端なかったという感じですね。途中である程度オチが見えたかなと思ったんですが…結局どういうことだ?な感じがあって、いまいちすっきりしないというか…面白い...
どこまでが現実でどこからが夢の中なのか分からない、というお話は基本的に好きです。これもそういったお話なんですが、その重なり具合が半端なかったという感じですね。途中である程度オチが見えたかなと思ったんですが…結局どういうことだ?な感じがあって、いまいちすっきりしないというか…面白いんだけどね^^;
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本当に見たいものだけをを見て、 聞きたい事しか聞かない。 それが出来るのが人、なのかなあ。 物語の中の違和感には気が付いたけど、 なんの違和感かはさっぱり分からなかった。
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へ〜、こんな結末って。それが読み終わったときに最初にもった感慨だった。ミステリーというより、ミステリアスな感じが全体にほのめかされていて、犯人どうのこうのというより、「どういうことなの?」ってずっと思いながら読んでいた。気がついたら、一気読みだった。
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