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完全なる首長竜の日 の商品レビュー

3.3

230件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

    70

  3. 3つ

    93

  4. 2つ

    31

  5. 1つ

    1

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2012/02/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第9回(2010年) 『このミステリーがすごい!』大賞受賞 内容紹介 『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊著)以来の選考委員即決、第9回『このミス』大賞受賞、乾緑郎(いぬい・ろくろう)のデビュー作! 著者は、朝日時代小説大賞でも『忍び外伝』で大賞を受賞。新人賞2冠を果たすという大型新人の登場です。 少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。

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2012/02/11

『チーム・バチスタの栄光』以来と言う委員の一致即決という触れ込みに大きな期待を持って読み始めた本作です。 ストーリーは一貫しているのですが、その中で現実と非現実の狭間の行ったり来たりに少々戸惑いを覚えました。 文章力はありますが、誰もが読める作品かというと好き嫌いが分かれ...

『チーム・バチスタの栄光』以来と言う委員の一致即決という触れ込みに大きな期待を持って読み始めた本作です。 ストーリーは一貫しているのですが、その中で現実と非現実の狭間の行ったり来たりに少々戸惑いを覚えました。 文章力はありますが、誰もが読める作品かというと好き嫌いが分かれるかも…。 同時期に受賞した朝日時代小説大賞の『忍び外伝』はまたまったく違う世界観のようです。 こちらも読んでみようかと思います。 この作品だけでの評価は難しそうです…。

Posted byブクログ

2012/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ハリウッド映画のインセプションを思い出したわけなんですけれども、インセプションよりも前に上梓された作品だと選評にきちんと書いてあるあたり、映画を見たことのある人は九割方そう思うのではないかな、と。  で、インセプションもそうだったけれど、胡蝶の夢的な、どれが現実でどれが夢だか、な話なので、物語の骨子で好き嫌いが分かれると思われます。  私は、この手の哲学だー、精神だー、という話は嫌いではないのですが、この話に関しては人物設定がことごとく苦手でした。  弟のことは最初に分かるので、はてと思いつつ読んでいくと、正気を疑う。そして自殺の動機ね! 病院の診察暦ですぐ分かると思うのです。そんなお金持ちのプチ売れっ子が飛び降りたら捜査されると・・・。そしてセンターに入院している、その費用は誰が払っているのか・・・。勝手に口座から引き落とし? こん睡状態の本人についてるの? そんなバカな。  そして、相手の男に言いたい。葛藤するなら中で出すなと。学生くらいの設定ならともかく、いい年齢の家庭を大事にしてる(って設定)で、主人公にも興味がない(って設定と読んだ)のに、ないわー・・・。って、そんな話いっぱいありますけれどね。フィクションの男たちは、なんで、そんなうっかり種を撒いてしまうの・・・?  だが、そんなこんなを考えたところで、それもこれもすべて現実だったか分からない、というラスト。そのラストに照らし合わせると、矛盾は何一つ矛盾でなくなるけれど、・・・ああー、もやもや!  話はしっかりしていたので、たしかに大賞なんだろうなとは思うのだけれど、好きか嫌いかだと好きではなかったです・・・。  しかし、食いついて色々考えてしまったので、そこはそれで面白かった。読後感はよくないけれど、読んでる最中ははまってました。

Posted byブクログ

2012/02/06

続きが気になって、さくさく読めるけど、読後虚無感系。 インセプションみたいだけど、激しいアクションはなくて、思い出と日常が波のように寄せて返す。 結末が見えてくると、同じ描写の繰り返しが気になるかも。 夢から醒めてもそれはまた別の夢で、きっと、この先本当に目を覚ますことがあ...

続きが気になって、さくさく読めるけど、読後虚無感系。 インセプションみたいだけど、激しいアクションはなくて、思い出と日常が波のように寄せて返す。 結末が見えてくると、同じ描写の繰り返しが気になるかも。 夢から醒めてもそれはまた別の夢で、きっと、この先本当に目を覚ますことがあったとしても、それが現実だとは思えない。昏睡な人がその間、どんな夢を見てるのか、せめて夢の世界では楽しいことばかりであるといい。でも、そうしたら二度と現実には帰ってきてくれなくなっちゃうのかな。

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2012/01/31

第9回このミス大賞受賞と本屋に積んであるのを見て図書館で借りて読了 あまりこの手の話は読まないので、すごいのかわからないが読ませるチカラはすごいある。 ただ、後半は同じ展開のパターンが続くので飽きるかも。

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2012/01/27

このミス大賞受賞作。夢か現か・・・まあなんとなくオチは予想がついたけど、この手の話は嫌いじゃないので面白く読んだ。

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2012/01/26

1月-11。3.5点。 弟が自殺未遂で意識不明。その弟と意識を同調させる少女漫画家の姉。 現実と同調が、錯綜していく。 面白かった。サクサク読める。 ありきたり感はあるが、筆力でカバー。

Posted byブクログ

2012/05/31

#読了。第9回「このミス」大賞受賞作品。SFインターフェイスという機器を用い、自殺未遂をおこし植物状態の弟と対話をする主人公。弟がなぜ自殺を図ったのかを知ろうと対話を試みる。そんな中主人公の周囲にも奇妙な出来事が多発する。オチもある程度読むと分かってしまうし、ミステリーというより...

#読了。第9回「このミス」大賞受賞作品。SFインターフェイスという機器を用い、自殺未遂をおこし植物状態の弟と対話をする主人公。弟がなぜ自殺を図ったのかを知ろうと対話を試みる。そんな中主人公の周囲にも奇妙な出来事が多発する。オチもある程度読むと分かってしまうし、ミステリーというよりSF系?あまり好きなジャンルではないのもあり、個人的には今一つだった。

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2012/01/19

哲学的なSFミステリーって感じ。内容が医療的なことで興味があったので本屋で立ち読みしかけたら、とまらずによんでしまった。「いまが本当に現実か?」というだれも証明できない永遠のテーマを鋭く描く!

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2012/01/17

素晴らしい新人が生まれたものだ。 いままで、新人の話題本というのは、着想は素晴らしいが粗削りというのが多く、読んでいて疲れるものが多かった。 この作品は、冒頭から読ませるし、伏線の張り巡らし方も新人とは思えない緻密さをもっている。 何より素晴らしいなと思ったのは、現実と夢の境界を...

素晴らしい新人が生まれたものだ。 いままで、新人の話題本というのは、着想は素晴らしいが粗削りというのが多く、読んでいて疲れるものが多かった。 この作品は、冒頭から読ませるし、伏線の張り巡らし方も新人とは思えない緻密さをもっている。 何より素晴らしいなと思ったのは、現実と夢の境界を、さらりと一文で切り替えさせる力量。 うーーーん 上手い! この作品を読んだ方であれば分かると思うが、インセプションより面白かった。 ラストも、ミステリィ好きに喜ばれる、後味がいつまでも残る感じが非常にイイですね。 ラストまで失速しないパワーも非常に素晴らしいので、最近読んだ中では一番のオススメともいえる。

Posted byブクログ