完全なる首長竜の日 の商品レビュー

乾緑郎【著】

2012/03/31

このミス大賞作品ということですが、ミステリよりSF的。
読みやすいし、リアリティもあるし、最後が楽しみだったけれども、ちょっと惜しい感じ。もう少し膨らみそうな内容だけに惜しい。
でも、全体的に好印象なので、他の作品も読んでみたいな。

2012/03/26

ひとの内部と外部を行ったり来たり、
その境界は曖昧だったり　の　お話。

星の数が厳しめなのは、期待しすぎた所為。
『このミス』受賞作なんだけど、
ミステリと思って読むよりＳＦと思ったほうがワタクシ的にはしっくり。

大原まり子さんとか恩田陸さんとかの読者目線で言うと
「まだまだ」感が拭えないかな。←何様ｗ
せっかく文体自体は読みやすいんだも
この感じなら、も少し枚数少なく、さくさく読めたほうが好み。

2012/03/20

これはもう、タイトル勝ちだと思う。
気になりませんか、このタイトル…
どんな話なの！？って読みたくなりません？
ちなみに、第9回「このミステリーがすごい！」の大賞作品です。

主人公は漫画家の30代女性。
弟が数年前に謎の自殺未遂を起こして植物状態に。
「SCインターフェース」という機械を用いて、弟の意識に入りこみ
対話を通じて自殺の原因を探ろうとするが…

という話です。

「意識の中に入りこんで対話をする」という設定がおもしろいです。
話のストーリーは全然違いますが、少し映画の「インセプション」と
通じるものがあると思います。

話の随所にがっつり伏線が張られており
それらがラストでがっつり収束され、気持ちが良いですね（笑）
ちょこっと出てきたキャラクターがとても重要だったりして
細部まできちんと練られているお話です。
新人さんのようで、まだ文章がやや平坦な印象も受けましたが
（その分読みやすいのですが、ちょっと物足りない気も）
これからが楽しみです～^ ^

2012/03/18

「このミス」大賞受賞作ですが、私は優秀賞の“有機をもって恋をせよ（ラブ・ケミストリー）”の方が好きです。どうもこの夢か現実か、という設定になじめません。しかしさすが大賞作、最後のドンデンには驚きました。そーだったのか。

2012/03/17

「完全なる首長竜の日」変なタイトルのこのミス大賞受賞作品。ミステリーというほどミステリーではなく、ホラーSF的な要素も含んだ作品。選評でも指摘されているが、マトリックスやインセプションを彷彿とさせる虚実入り混じった展開。夢から醒めたらまた夢と言えばわかるだろうか。 ラストのオチを素晴らしいと思うのかどうかは、人それぞれな感がある。自分的には嫌な終わり方だったし、一気にグッタリさせられた。 確かに文章ストーリーテリングは素晴らしい作者だと思いますが、万人受けするとは言い難い内容ですね。それなりに面白いけど。

2012/02/29

読んでる途中で、現実なのか夢なのか頭の中がぐちゃぐちゃになったけど、最後はすっきり。あぁそういうことかぁってなった。最後まで主人公と一緒に現実と夢をさまよってたよ。ミステリーっぽさは薄いかな。

2012/02/27

ミステリーは大好きですが、ＳＦ的な話が入ってくると、私的にはいまいちストーリーに入っていけない・・・かな。

2012/02/25

主人公の夢だったんだな。やられました。
日常描写が緻密で違和感なし。
PKディック風、インセプション風味。
簡潔な文章いい。
短い枚数なのに濃密。

2012/02/15

図書館にて。
このミス大賞ということで楽しみに読んだが、不思議な雰囲気を持った作品。
ラストも余韻があって大変良かった。
この人も他の作品も読んでみたい。

2012/02/15

クラインの壷とかそんな感じとか。
こういうのは一番最初に出した人勝ちでありますから、そういう点で圧倒的不利であるのが不利。日本語変。
通勤通学のお供にはいいんではないでしょか。