完全なる首長竜の日 の商品レビュー
設定はすごくおもしろいと思う。 でも、私は観てしまっていました、「インセプション」を! 映画館で観たので迫力もあり、俳優も良いし、なにより終わり方が好きでした! というわけで、インセプションの世界を知らなければ、おもしろいこと考えるなー!ってもっとはまったかもしれないけど。知...
設定はすごくおもしろいと思う。 でも、私は観てしまっていました、「インセプション」を! 映画館で観たので迫力もあり、俳優も良いし、なにより終わり方が好きでした! というわけで、インセプションの世界を知らなければ、おもしろいこと考えるなー!ってもっとはまったかもしれないけど。知っているので。「あぁ、インセプションもう1回観たいな!」っていう感想に集約されてしまいました。 新人さんということで、今後に期待。
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現実だと錯覚するような夢。私は馴染みがない。夢を見ていても、どこかで「ああ、これは夢だ」と自覚する方なのだ。精神世界と現実の区別がつかなくなるものなのか…。それでもこの物語を読み進めると、曖昧になる感覚がわかるような気がしてくる。世界や自分の存在の不確かさに船酔いのような気分を味わえる。
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全ての感覚や感情は わたし1人のものであって、客観的にそれが本当に正常なのかズレがないのかを判断することはできるのか? っていう疑問が昔からあったので だいぶ引き込まれた。 このミスだけどSF色のが強い。 モチーフ選びが独特な気がする。
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マジックミラーが連なっているような作品。 仕掛け自体は珍しくないのに、それでも不穏な空気と不思議な透明感が残って印象的。
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特に事件もなく時間が過ぎてゆくので、このミス大賞なのにおかしいな、何かあるぞ、と反対に構えてしまった。 結果どんでん返しが待っているのだけど、そこに至るまでの行程が美しく、幻想的。サリンジャーの「バナナフィッシュにうってつけの日」に絡めてこんな魅力的なストーリーを紡ぎ出した作者に感動した。ラストに出てくるパソ通の少年の話がたまらんです。 (首長竜は厳密には恐竜ではないのだけど…些事ですが) 次作も現代物だということですが期待しています。
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「このミステリーがすごい!」の大賞だけどミステリー小説ではないと思う。 現実とそうでないものの境が分からなくなる。己はまともでいられているのか?そんなテーマは好みですが同じテーマならもっと面白い本はいろいろある。十分楽しめたけれど
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アニメ映画化を狙った作りかと思ったが終盤は割と酷で難しそう。細かなガジェットが文学っぽさを演出しているのかもしれないがミステリとして必要だったかは疑問。6.5
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このミス大賞ということで読んでみました。現実と妄想と科学と魂?が交差するようなややこしさはありましたが、けっこうサクサク読めました。うん、読みやすかったかな^^ラストのどんでん返しっぽいのは最近多いですよね?なのでなんとなく想像できていました。大きな大きな首長竜に乗った赤い帽子を...
このミス大賞ということで読んでみました。現実と妄想と科学と魂?が交差するようなややこしさはありましたが、けっこうサクサク読めました。うん、読みやすかったかな^^ラストのどんでん返しっぽいのは最近多いですよね?なのでなんとなく想像できていました。大きな大きな首長竜に乗った赤い帽子をかぶった男の子。。。この文章で全てすくわれた感じ。
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主人公は、15年間続いていた少女漫画が打ち切りになってしまった中年漫画家。 彼女には自殺未遂で昏睡状態になっている弟がいるが、『センシング』という方法で弟と意思の疎通ができる。 現実と夢が混ざり合って、自分の居場所が分からなくなる不安感。主人公の鬱々とした気分。そういうものが終始まとわりついて、読者としては全くハッピーになれないけれど、非常に良くできた作品だと思いました。 ミステリーというよりは、SFかファンタジー(幻想文学っぽい)雰囲気。 いわゆる謎解きではなく、主人公と共に、夢か現実か判別つかないような迷路に彷徨い込んでしまった感覚です。 好き嫌いが別れる作品だと思いますが、私は好き・・・というより、読書の楽しさを味わいました。 作者が仕掛けた迷路に翻弄された気分。 ただし、憂鬱な気分の時には読まない方が良さそうです。
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現実と夢ってみんな、どうやって見分けるんだろう?…ってのにたぶん作者は疑問を持ったんじゃないかな。そしてこの作品を書いたってところでしょうか。中年になった少女漫画家・敦美が主人公。敦美は「自殺未遂をして昏睡状態の弟とコミュニケーションできる」システムを使って時々セッションを行って...
現実と夢ってみんな、どうやって見分けるんだろう?…ってのにたぶん作者は疑問を持ったんじゃないかな。そしてこの作品を書いたってところでしょうか。中年になった少女漫画家・敦美が主人公。敦美は「自殺未遂をして昏睡状態の弟とコミュニケーションできる」システムを使って時々セッションを行っている。それを行っているうちに、敦美の周りで夢なのかセッションなのか分からなくなる出来事が頻発。そして実は…って話。なんかあたしは読んでいて気持ち悪くなってきた。自分が読まされているのが敦美の現実なのか夢なのか分からない状態になってしまって、疑いながら読むのに疲れた感じ。ラストも「結局それ?」って感じだし、読後感も不快。けど途中ぐいぐい引っ張ってくれて続きは気になる感じだし、新人だけど読みやすい文章ではあった。夢か現実かどっちか分からなかったら、古典的手法としては「つねって」みればよかったんじゃない?
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