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民宿雪国 の商品レビュー

3.4

86件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    35

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

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2011/09/05

[羅生門」みたいなとこもあるのね。 最初はハードボイルドだと思ってたけど。 結局謎が残るけど、なぜか爽快感もある気がする。不思議。

Posted byブクログ

2011/09/03

始まりからラストまで、全く想像のつかない道筋を辿っていく。知らない山道を歩いていくような読書。 血みどろで、どうにも醜いはずなのに、最後はなぜか美しい。

Posted byブクログ

2011/07/17

「人生は素晴らしい。それは闘った者だけが口にする資格がある。」 噂の著者さんの本読みました。 丹生雄武郎の一生を描いたもので、実のところはなんだか分かるようで分からないのだけれど、いったいこれはなんなんだ???? という気持ちで最後まで持って行かれた気がする! とにかく物凄く...

「人生は素晴らしい。それは闘った者だけが口にする資格がある。」 噂の著者さんの本読みました。 丹生雄武郎の一生を描いたもので、実のところはなんだか分かるようで分からないのだけれど、いったいこれはなんなんだ???? という気持ちで最後まで持って行かれた気がする! とにかく物凄く個性的!! 好み、、ではないのだけれど、気になりはする。 ということで、これからまた読んでみようかなーと思った次第なのでした。 【7/6読了・初読・市立図書館】

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2011/06/21

最初の章で読むのをやめようかと思い、もう少し読んでダメだったらやめようと思い、結局最後まで読んだ。ホラー?ミステリ?何だこれは?練りに練られたパワーを感じる作品だった。殺戮シーンは引くけれど。

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2011/06/12

仕掛けで急に著名になった老画家。実は民宿主なのだが、数奇な運命を歩んできた。 「差別」が大きなテーマだが殺戮場面が多いことの不快感、読み進むごとの違和感が最後まで残った。

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2011/06/05

一気に読み終えた。 語り手が変わっていくため、話のゼロ地点を見定めることができなくて、それがまた不安感をあおる。面白い。

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2011/06/11

国民的画家として愛される一方、寂れた民宿のあるじとして生きた丹生雄武郎。彼の軌跡を追っていた矢島博美が、多数の証言と死後発見された日記を用いて、数奇に彩られた人生を明らかにしてゆく…。昭和史の裏面に挑む長編。 ミステリーでありホラーでもあり昭和史でもあり…評判の作品。序盤は息を...

国民的画家として愛される一方、寂れた民宿のあるじとして生きた丹生雄武郎。彼の軌跡を追っていた矢島博美が、多数の証言と死後発見された日記を用いて、数奇に彩られた人生を明らかにしてゆく…。昭和史の裏面に挑む長編。 ミステリーでありホラーでもあり昭和史でもあり…評判の作品。序盤は息を飲むような驚きの展開が続き、これは凄い傑作かもと思ったけれど、終盤はやや期待外れだった。ただ樋口毅宏の他の作品も読んでみようかと思わせるだけの力があったことは確かだ。 (B)

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2011/05/30

韓流ブームに刺激されたのが発端らしく、サービス過剰なまでのハチャメチャをシリアス風に仕上げたエンターテインメント。ポピュラーアートの世界を舞台にしたピカレスクに、在日差別、従軍慰安婦問題、さらには男色、性不適合にホラー風な味付けまで絡めてバタバタと展開して行く。昭和、平成の大事件...

韓流ブームに刺激されたのが発端らしく、サービス過剰なまでのハチャメチャをシリアス風に仕上げたエンターテインメント。ポピュラーアートの世界を舞台にしたピカレスクに、在日差別、従軍慰安婦問題、さらには男色、性不適合にホラー風な味付けまで絡めてバタバタと展開して行く。昭和、平成の大事件の容疑者やら世界的な文化人たちまで登場する悪ノリ振り。あとがきを読むと、本人は在日問題に大真面目に取り組んだ気になっているようだが…重苦しい表紙の絵に騙されて、真面目に読んではいけない。

Posted byブクログ

2011/05/21

+++ 梁石日氏絶賛!「なみなみならぬ筆力に感服した。人間の底知れぬ業を描き切る」  2012年8月、国民的画家・丹生雄武郎氏が亡くなった。享年97歳。  80年代のバブル時に突如衆目を集め、華やかな時代を背景に一躍美術界の新星として脚光を浴びる。しかし、各方面からの称賛の声をよ...

+++ 梁石日氏絶賛!「なみなみならぬ筆力に感服した。人間の底知れぬ業を描き切る」  2012年8月、国民的画家・丹生雄武郎氏が亡くなった。享年97歳。  80年代のバブル時に突如衆目を集め、華やかな時代を背景に一躍美術界の新星として脚光を浴びる。しかし、各方面からの称賛の声をよそに、けして表舞台には出ようとせず、新潟県T町にて日本海を見下ろす寂れた「民宿雪国」を経営、亡くなるまで創作に没頭した。「芸術はなんというなれの果てまで私を連れてきたのだろう……」 大正4年生まれ、使用人との間に生まれ、病弱で不遇な少年時代を過ごし、第二次大戦ではニューギニアに応召、敗戦後はシベリアに抑留される。復員すると愛妻は疎開先で亡くなっており、彼は終生「遺された者の不幸」と「戦争で死ねなかった負い目」に苛まれたと推測される。 しかし一方で、丹生氏の過去にはいささか不明瞭な部分もあった。 かつて「民宿雪国」に宿泊、丹生氏によって人生を左右されたと明言するジャーナリスト・矢島博美氏がその死後に丹生氏の過去を掘り下げたところ、以外な事実が明るみに出たのだった。 彼はなぜその経歴を詐称したのか。 やがて彼の破天荒な生涯が、かくされた昭和史を炙り出したのだった――。 あらゆるジャンルを越境する文芸界の最終兵器・樋口毅宏が贈る、本年度最高のエンタテインメント・ピカレスク・ロマン! +++ まるでドキュメンタリーを読んでいるようにさまざまな場面を思い浮かべることができる一冊である。と同時に、幾度も幾度も表と裏が反転し、どちらが裏でどちらが表か判別がつかなくなる心地にさせられもする。読み終えてもまだまだ真の素顔はどこか別のところに押し込められているのではないかと疑いさえしてしまう。絶妙に織り込まれた昭和史や世間を騒がせた人々でさえ著者の手にかかると丹生雄武郎の人生の一部になってしまうようで舌を巻く。途轍もないものを読んだという後味の一冊である。

Posted byブクログ

2011/04/26

面白くて先が気になるのだが、着地点に深くうなずけなかった。エンタメを貫くのか、昭和史への挑戦なのか、路線を定めきれなかった印象。

Posted byブクログ