民宿雪国 の商品レビュー
オビの煽りはやや大袈裟な気もしますが、成る程、 梁石日氏を引き合いに出すのは納得の内容の作品。 作者の前2作を読んでいたので、あとがきに書かれている ような誤解をする事はなかったですが、ある意味 勘違いされてしまいそうな過激な内容と表現が 多く、その分よりテーマが生々しく伝わって...
オビの煽りはやや大袈裟な気もしますが、成る程、 梁石日氏を引き合いに出すのは納得の内容の作品。 作者の前2作を読んでいたので、あとがきに書かれている ような誤解をする事はなかったですが、ある意味 勘違いされてしまいそうな過激な内容と表現が 多く、その分よりテーマが生々しく伝わってきます。 「四」までのストーリー展開は民宿雪国を中心とした ある種のハードな群青劇のようなスタイルで進むの ですが、後半にはその民宿雪国の謎多き主人で、 世界的に凄まじい評価を得た画家「雄武郎」の 数奇で凄絶にして凄惨、そして哀しくもやりきれない 人生を他人の視点で明かしていく...という全く別の スタイルに繋がっていくんですが、この展開が 確かに素晴らしいです。更にラストに向けて テーマがジワジワと剥き出しになっていく様は ゾクリとさせられます。 ハードで遠慮のない部分も多いので好みは 分かれそうですが氏のここまでの3作の中では ベストだと思います!
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【その画家は悪人か?善人か?】 実際の出来事に絡めつつ、どこに進むのやら全く不明な展開が続き、グイグイ引き込まれてしまう。 最後の最後のどんでん返し、個人的には物足りなかったので☆3つ
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デビュー作『さらば雑司ヶ谷』の暴力描写で世の中にインパクトを与えた著者の異色作。今回もそのサディスティックなまでの暴力シーンは健在で、その手の描写が嫌いな人は避けた方が無難。意表を突く構成のストーリー展開なので、プロローグが置かれている趣旨を理解したうえで読み進めたい。いわゆるヒ...
デビュー作『さらば雑司ヶ谷』の暴力描写で世の中にインパクトを与えた著者の異色作。今回もそのサディスティックなまでの暴力シーンは健在で、その手の描写が嫌いな人は避けた方が無難。意表を突く構成のストーリー展開なので、プロローグが置かれている趣旨を理解したうえで読み進めたい。いわゆるヒューマニズムとは一線を画した、著者の人間的美学が爆発している作品。果たしてマイノリティへ寄せる著者の親近感は本物なのか?また、縁のある新潟の町を舞台に、世の中に反感を買いそうなアンチな物語を発表しちゃって大丈夫なのか心配になる。タイトルの温厚さとは無縁で、とにかく安っぽい感傷なんか吹き飛ばしてしまうほどの勢いがある異色作だ。
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新潟にある雪国という民宿のオヤジの物語。絵描きとして大成功するが過去は嘘と偽りがごっちゃ混ぜになっている。 結構おもしろい。
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http://twitter.com/#!/asayotakii/status/18826032614215680
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前2作のような、喧騒の中の孤独、のお話ではなく、静けさの中の混沌、という雰囲気のお話。オザケンやGREAT3の流れる前作の音楽ファンには少しさびしいけれど、より普遍的で悲劇的。今一番次作が楽しみな作家さん。
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