民宿雪国 の商品レビュー
◎第24回(2011年)山本周五郎賞候補作品。 2011年9月21日(木)読了。 2011-64。
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現実と虚構が入り混じって、そこが面白い。筋が通ってるけどハチャメチャな、みたいな。第1章読んだだけだと、何だこれは?って思ったけど、読み進めて行くうちにハマってしまった。でも疾走感は第1作目の方が好きかも。
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三作目。読ませるんだけど、非常にバランスが悪いというかそこが魅力というか、なんとも評価しづらい。冒頭があまりにフィクショナルであることで、後半のノンフィクション的展開(とはいえこれも随分虚構的なんだが)とどう摺り合わせて読むべきか迷う。変な作家だわ、やはり。
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第1章「吉良が来た後」を読み、この先のどう進んでいくのか、まったく予測できず、そのままズルズル、引きずられるように、よく分からないまま読了。著者・樋口毅宏さんがニヤリと笑う様子も見て取れる。著者にやられてしまった感じ。
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第一章を読んでどんな展開になるのだろうかと思いながら第二章でどこへ連れて行かれるのだろうと不安になり第三章でホテルニューオータニ火災の横井氏やオウム真理教の麻原彰晃らしき人物が登場して物語にどう絡んでいくのだろうかと思ったら第四章で今までの伏線が回収されていきため息とともに読み終...
第一章を読んでどんな展開になるのだろうかと思いながら第二章でどこへ連れて行かれるのだろうと不安になり第三章でホテルニューオータニ火災の横井氏やオウム真理教の麻原彰晃らしき人物が登場して物語にどう絡んでいくのだろうかと思ったら第四章で今までの伏線が回収されていきため息とともに読み終わる。 ひとりの老画家の人生に、DV、性同一障害、在日、従軍慰安婦、拉致と様々な問題を凝縮させてこれでもかと言うぐらいに読む者を圧倒させる。 お見事です。
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う~ん、虚構と事実と、そして折り込まれる実在の人物やら事件。 話が思いもよらぬほうへ転々とし、どこへ着地するのか見当もつかないまま、あれよあれよという間に終わった、そんな感じ。 読後感悪し。ストーリー構成もごちゃごちゃして流れが悪い、というかたぶん好きじゃないんだと思う。それな...
う~ん、虚構と事実と、そして折り込まれる実在の人物やら事件。 話が思いもよらぬほうへ転々とし、どこへ着地するのか見当もつかないまま、あれよあれよという間に終わった、そんな感じ。 読後感悪し。ストーリー構成もごちゃごちゃして流れが悪い、というかたぶん好きじゃないんだと思う。それなりには面白かったけれども。
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謎に包まれた画家丹生雄武郎、彼の伝記を性同一性障害の作家が書くという趣向。北朝鮮の拉致、従軍慰安婦、オウム真理教、朝鮮人への差別など、怒濤のてんこもり。出来事は面白かったが、心情は理解しがたかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ある国民的画家の数奇な生涯を描いたエンターテインメント。期待した展開が何度も何度も裏切られ、物語のラストはとんでもないところに着地する。 昭和史の裏面に挑む怒涛の長編書下ろし 新潟の雪国の画家は殺人鬼だった。 自分の母が在日だった。 異母兄弟からは差別。父と二人の兄を惨殺。 父は最期のときも命乞いせず。 雪国は母の名前が由来。
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2012年8月、国民的画家・丹生雄武郎が亡くなった。享年97歳。彼は遅くして有名になったがその後も公衆の前には出ず新潟の民宿雪国というひなびた旅館の主人であり続けた。謎と詐称に満ちた彼の生涯を明らかにしていく。物語の進行はトリッキーで読者は翻弄される。在日、従軍慰安婦、性同一障害...
2012年8月、国民的画家・丹生雄武郎が亡くなった。享年97歳。彼は遅くして有名になったがその後も公衆の前には出ず新潟の民宿雪国というひなびた旅館の主人であり続けた。謎と詐称に満ちた彼の生涯を明らかにしていく。物語の進行はトリッキーで読者は翻弄される。在日、従軍慰安婦、性同一障害などの問題にもふれられている。
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水道橋博士が、TBSラジオの番組「キラキラ」で絶賛していたので読んでみた。在日、従軍慰安婦、北朝鮮による拉致、などのテーマを下敷きとした小説。性同一性障害のルポライターが取材した原稿という形式をとっている。暗い話。人に積極的に勧めたい本ではない。著者は1971年生まれ。
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