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ねむり の商品レビュー

3.6

142件のお客様レビュー

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    17

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2012/05/31

挿絵が素敵だな~また新しい試みだなと思ったら、ドイツ発の企画ものだったと知ってなんとなく納得。 昔の短編「眠り」に自身が手を加えたものとのこと。 幸せだと思えれば思えれる日常の中に潜む闇。眠れなくなったことは何を意味しているのか・・・。面白くもあり、難しくもある作品です。

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2012/04/21
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2012年22冊目。 93頁。 京橋図書館。 ≪本文引用≫ p.23  私は簡単な日記のようなものをつけていたが、二三日つけ忘れると、どれがどの日だったかもう区別がつかなくなってしまった。昨日と一昨日が入れ替わっても、そこには何の不都合もない。何という人生だろう。時々そう思う。 p.53  眠れなくなってから、私の思ったのは、現実とはなんとたやすいものだろうということだった。現実をこなしていくなんて、ずいぶん簡単なことだ。それはただの現実にすぎない。それはただの家事であり、ただの性交であり、ただの家庭にすぎない。機械を動かすのと同じで、一度運用の手順を覚えてしまえば、あとは反復でしかない。

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2012/02/19
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 短編「ねむり」(村上春樹:著、カット・メンシック:イラスト)を読みました。  突然眠ることのできなくなった主婦の世界を描いた1989年の短編「眠り」の21年ぶりの改稿版です。  ドイツのデュモン社が2009年8月に出版したイラストブック「Schlaf」に感化されて89年の「眠り」を村上がヴァージョンアップして、イラストブック「ねむり」を作ったようです。イラストは「Schlaf」のそれが使われているようです。  オリジナルは未読ですが、日本ではあまり見かけない雰囲気を醸し出すカット・メンシックのイラストと「ねむり」の世界のバランスがいい塩梅だと思います。

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2012/01/24

日本発売版とどこが違うのかきちんと検証してないですが、銀と紺で刷られた美しい大人のための絵小説といった感じ。 デザイナーさんや作り手の思いが全編にいきわたっている感じがして、逆輸入ならではと思いました。 内容は切り離して、この企画自体に★4です。 こういう本を手にすると、やっ...

日本発売版とどこが違うのかきちんと検証してないですが、銀と紺で刷られた美しい大人のための絵小説といった感じ。 デザイナーさんや作り手の思いが全編にいきわたっている感じがして、逆輸入ならではと思いました。 内容は切り離して、この企画自体に★4です。 こういう本を手にすると、やっぱり「本」は「本」として、手に取りたいなぁと思います。

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2012/01/22
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村上春樹の短編(1989年のものを2010年に改編)のなかでは起承転結のあるほうだと思う。最後はちょっと象徴的だけれど。私はけっこう好きかも。 「人間は思考においても肉体の行動においても、一定の個人的傾向から決して逃れることはできない」と主人公が読んだ「眠り」の本からの引用があって、心に残った。 個人もそうなら、国家もそうだろうな、と。

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2012/01/16

短編でサクッと読めたし内容も明確でわかりやすかった。 眠るって当たり前のことだけど不思議だ。 完全に無防備で眠りをむさぼっている人を眺めると 意識のこちら側とあちら側の境界線が目の前で敷かれている。 自分が寝ているときに目の前で起きている人がいて、 自分の知らない時間が流れていた...

短編でサクッと読めたし内容も明確でわかりやすかった。 眠るって当たり前のことだけど不思議だ。 完全に無防備で眠りをむさぼっている人を眺めると 意識のこちら側とあちら側の境界線が目の前で敷かれている。 自分が寝ているときに目の前で起きている人がいて、 自分の知らない時間が流れていたことに驚くこともある。 この主人公は自分に眠りを強制せずに 新たに自分の時間として開拓することにしたが それによって今までの生活リズムが崩れて 精神バランスがおかしくなったんだろうか? 村上春樹は規則正しい生活をするイメージがあるけど 現代の乱れた生活リズムに暗に警鐘を鳴らしているのだろうか てことはないだろう。

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2012/01/15

挿絵が作品を神秘的、幻想的にさせていますね。読了後にせっかくだから、本棚から「TVピープル」を探し出して、「眠り」も再読した。うむ、「ねむり」の方がいい感じですね。文の言い回しや比喩が、推敲され洗練され分かりやすくなっている。全体としてなめらかになったイメージがある。オリジナルに...

挿絵が作品を神秘的、幻想的にさせていますね。読了後にせっかくだから、本棚から「TVピープル」を探し出して、「眠り」も再読した。うむ、「ねむり」の方がいい感じですね。文の言い回しや比喩が、推敲され洗練され分かりやすくなっている。全体としてなめらかになったイメージがある。オリジナルにはオリジナルのいい面もあるとは思うけど。主人公が眠れなくなった時点で、既に死んでいるという仮説も立てられそうだなと、読みながら思いました。

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2011/12/27

短編「眠り」の改訂版。さすがに、ホンダ・シティは古過ぎでしょう(笑)村上さんの作品はかなり読んでる方だと思うが、わりと好きな部分と、どうも噛み合わない部分がある。この「ねむり」は噛み合わない部分が多いみたい。日常に重なる非日常の危うさと連なる過去、僕もロシア文学を読み漁ったけど、...

短編「眠り」の改訂版。さすがに、ホンダ・シティは古過ぎでしょう(笑)村上さんの作品はかなり読んでる方だと思うが、わりと好きな部分と、どうも噛み合わない部分がある。この「ねむり」は噛み合わない部分が多いみたい。日常に重なる非日常の危うさと連なる過去、僕もロシア文学を読み漁ったけど、「アンナ・カレーニナ」は避けて「戦争と平和」は何度も読んだ。やはり人様々好みってとこだろうな~

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2011/12/18

この話どの短編集にはいってたんだっけなぁ。。 アートとのコラボレーション。 なかなかいい。 なんか…この色使いとかが…ゾクゾクっと不吉な感じを伝えてくるような。

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2011/11/18

挿絵つきの短編小説。 著者自身一気に書き上げたのか、テンポの良い作品に仕上がっている。 村上ファンとしては若干物足りない感じがするが・・。

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