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ねむり の商品レビュー

3.6

142件のお客様レビュー

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2011/11/15

20年以上読まなかった春樹作品・・・この長さなら大丈夫。 何度も読めば、もっと深遠な部分が浮かんでくるのかも。 差し挟まれる絵が、私は苦手だった。やはり彼とは気が合わないw

Posted byブクログ

2011/10/30

眠れなくなって、生活にすり減らされていく自分に気づく。夫にも子どもにも眠れないということを打明けず、自分で乗り越えようとする。 『アンナ・カレーニナ』の小説を読み、小説を読んでいない間も続きが読みたくてたまらない。 主人公の苦悩や葛藤に共感した。村上春樹が精神的に苦しかった時...

眠れなくなって、生活にすり減らされていく自分に気づく。夫にも子どもにも眠れないということを打明けず、自分で乗り越えようとする。 『アンナ・カレーニナ』の小説を読み、小説を読んでいない間も続きが読みたくてたまらない。 主人公の苦悩や葛藤に共感した。村上春樹が精神的に苦しかった時に書いた作品らしい。主人公が『アンナ・カレーニナ』のお供にコーヒーを飲み、チョコレートを食べているので、読むとチョコレートを食べたくなる。

Posted byブクログ

2011/10/28

読み慣れた村上春樹の小説も、ドイツのイラストレーターのイラストとセットになって装丁がほどこされると、こんな新鮮なスタイルになるのか! 何か、再発見したような気分!

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2011/10/09

「幸福な家庭の種類はひとつだが、不幸な家庭はみんなそれぞれに違っている。」アンナ・カレーニア 何を幸福と捉えるかなんて、自分にしか決められないし、自分自身だって案外勘違いや錯覚をするものです

Posted byブクログ

2011/09/28

『私は傾向的に消費され、そのかたよりを調整するために眠る。それが日々反復される。朝が来て目覚め、夜が来て眠る。その反復の先にいったい何があるのだろう。何かはあるのだろうか? いや、何もない、と私は思う。たぶん何もない』 村上春樹の本について語ることには、ひどく怯えたような躊躇い...

『私は傾向的に消費され、そのかたよりを調整するために眠る。それが日々反復される。朝が来て目覚め、夜が来て眠る。その反復の先にいったい何があるのだろう。何かはあるのだろうか? いや、何もない、と私は思う。たぶん何もない』 村上春樹の本について語ることには、ひどく怯えたような躊躇いがつきまとう。それはもちろん村上春樹という名前の大きさに起因するところもある。しかし彼が大作家であるという認識が連れてくる畏怖のようなものなのだ、と単純に割り切ってしまうことができない何かがそこにはある。底なし沼を目の前にした時に感じるであろう寄る辺のなさと似たような感覚を伴う躊躇いなのである。 大概の本は、読み終える頃には何か言いたいことが自分の中で形になってくるのだが、村上春樹の本を読んでいる時には、何か言いたいという気持ちばかりが募ってくるばかりで、ちっとも言いたいことは形にならない。何か言おうとしても、そのどれもこれもがどこかピントのずれたものでしかないように思えてしまう。 自分の無知に直面してしまった時(自分自身には決して物理的に直面することはできないのに、自分の馬鹿さ加減ははっきりと目の前に突き付けられてしまうことが可能だというのは、なんて業の深い生き物であることか、人間とは)、全身に一瞬にして浴びせられる冷たい汗のようなものを何度も何度も浴びせられる。村上春樹はヒントを与えてもくれない。 どこへ行こうとしているのか、あるいは、どこへも行かないのか、それだけも知りたい。どうしてなのか、何のモチーフなのか、何を言いたいのか。そんな疑問ばかりが次々とわいてくる。そして、きっと、眠れなく、なる。

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2011/09/27

1月31日に2月1日に持って行く本のラインナップとしてtweetしていた。感慨深い。怒涛の中学受験の日々が続き、感想書き忘れていた。 面白かったから、待ち時間雑念なく過ごせた、気がする。再読だな。

Posted byブクログ

2011/09/12

たまたま図書館で見かけて。 う~ん、村上さんは初期作品は好きなのだけれど、どうも「ノルウェイの森」あたりから苦手で…。 本作の改稿前は「眠り」というタイトルで、「ノルウェイの森」直後くらいに書かれ、ノルウェイ後の行き詰まりから脱出した記念すべき作品なのだそう。 苦手だなあと思いつ...

たまたま図書館で見かけて。 う~ん、村上さんは初期作品は好きなのだけれど、どうも「ノルウェイの森」あたりから苦手で…。 本作の改稿前は「眠り」というタイトルで、「ノルウェイの森」直後くらいに書かれ、ノルウェイ後の行き詰まりから脱出した記念すべき作品なのだそう。 苦手だなあと思いつつも、読ませてしまうあたりが村上氏というべきか。

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2011/09/04

この本は年末に買い求めました。 装丁がこのようですから当にビジュアル系で、年末のクリスマスやお正月気分に合った雰囲気の下の購入となりました。 21年前に書いた「眠り」という短編を”文章的にヴァージョンアップ”させた と村上さんはあとがきで書いています。そして何よりこの本の多くの...

この本は年末に買い求めました。 装丁がこのようですから当にビジュアル系で、年末のクリスマスやお正月気分に合った雰囲気の下の購入となりました。 21年前に書いた「眠り」という短編を”文章的にヴァージョンアップ”させた と村上さんはあとがきで書いています。そして何よりこの本の多くのページを 割いて載っているイラスト画が東ドイツ在住のイラストレーター、カット・メンシックさんの手によるもので、文章を読まなくても、イラストを観るだけでも想像出来そうないい塩梅の出来具合です。 村上さんが先に出版されたドイツ版を観て日本版も出したいと思った経緯は なるほどと思えます。 21年前の元の「眠り」は読んでいませんが、この「ねむり」はある日突然眠れなくなってしまった若い主婦の日々の苦悩を描いています。 村上さんが初めの「眠り」を書いたのは1989年の春だそうです。 あとがきによれば、作家として悩まれていた時期のようです。 一介の平凡な主婦が突然理由もなく、眠りを奪われる理不尽さ、今までの日常生活との乖離した内面が吐露されます。 作品として苦悩を昇華できるレベルまで持っていく作家の精神性は、不屈なんだろうと思います。

Posted byブクログ

2011/09/16

こちらは本当に眠れなくなって十七日めからはじまる話なのだけれど、逆に起きているのになにやら眠くてまったく起きている感がせず、「間断のない覚醒」を感じること、ある。そんなときの気持ちを思い出して、読む。

Posted byブクログ

2011/08/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

突然眠れなくなった30歳主婦のお話。 段々現実と乖離していく主人公も、ラストが怖いのも、とても魅力的な短編。 なのですが・・・ この挿絵はいらないかな~。 妙にアニメチックで、雰囲気はあるのですが、いかんせん「浮いている」感じがします。そこが残念。

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