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ねむり の商品レビュー

3.6

142件のお客様レビュー

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    17

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/08/01

『TVピープル』が出たのって21年も前なのか。あのときの「ねむり」とどこがどう変わっているのか調べてみようと思ったけれど、単行本は実家においてあることに気づいた。そうか、結婚前だもんなー。眠ることから解き放たれた、もしくは眠ることから見放されたオンナ。身体は美しく変化し、感性は研...

『TVピープル』が出たのって21年も前なのか。あのときの「ねむり」とどこがどう変わっているのか調べてみようと思ったけれど、単行本は実家においてあることに気づいた。そうか、結婚前だもんなー。眠ることから解き放たれた、もしくは眠ることから見放されたオンナ。身体は美しく変化し、感性は研ぎ澄まされていく。行き着く先はどこなのか…

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2011/05/12

村上春樹氏の作品には抵抗があって、デビュー作以外読んだことがなかった。この本はカット・メンシックのイラストが魅力的だったので、トライしてみた。 裕福な専業主婦がある日突然眠れなくなり、変貌を遂げていく物語。 主人公が「覚醒した暗闇」に向かって変化していくさまが見事で、ありえない話...

村上春樹氏の作品には抵抗があって、デビュー作以外読んだことがなかった。この本はカット・メンシックのイラストが魅力的だったので、トライしてみた。 裕福な専業主婦がある日突然眠れなくなり、変貌を遂げていく物語。 主人公が「覚醒した暗闇」に向かって変化していくさまが見事で、ありえない話でありながらも、奇妙なリアリティを持って迫ってくる。ラストも衝撃的で、やっぱり村上春樹ってすごい書き手なんだなと納得。 『ねむり』の原版である「眠り」も読んでみたい。

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2011/05/06

ものすごく眠れない、不眠の時期にこの本と出会いました。 不眠の女性のお話とのことで、運命だと思いました。 これで共感しながら読める!と思ったのもつかの間。 この本は、とてもよく眠れる本でした(苦笑) この本のページを繰ると、あっという間に睡魔が訪れ、 毎回、深い眠りを満喫する...

ものすごく眠れない、不眠の時期にこの本と出会いました。 不眠の女性のお話とのことで、運命だと思いました。 これで共感しながら読める!と思ったのもつかの間。 この本は、とてもよく眠れる本でした(苦笑) この本のページを繰ると、あっという間に睡魔が訪れ、 毎回、深い眠りを満喫することができました。 そんな訳で、私にとってこの本は、本来の意味での「ねむり」の本でした。

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2011/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とにかく怖かった! 小説を読むときの面白さの指標として、私はドキドキ感を重視しているような気がする。 怖いっていうのはとても面白い、につながることが多いのだけど、この小説は「面白い」よりも「怖い」がやや上位になっていて、読み続けるのをためらったくらい。 何がそんなに怖いんだろう、と考えると、それがよくわからない。 ただ、わけのわからない悪意みたいなものが、突然自分の中に直接攻撃をしかけてくる、みたいな状況が怖いんではないかと思う。 理由や出自がはっきりしている悪意なら戦いようもあるけど、「わけがわからない」悪意。その圧倒的な力になすすべもない、次に何が起こるかまったく予想がつかない悪意。 しかし、いつもながら、チョコレートの描写がおいしそう。

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2011/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イラストのページを抜けば、せいぜい60ページ程度の短編。レタスとチーズのサンドイッチ、トルストイ、ホンダ・シティなど村上春樹らしい道具立て。ラストの、港でホンダ・シティに乗った主人公が左右から知らない男たちに揺さぶられる情景は、眠っている主人公を誰か(たとえば、夫や息子)が起こそうとしている暗示のような気がしてきた。

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2011/04/19

イラストつきの短編小説。最近眠れない日が続いたり、眠り続けたりと自分が気になってるワード。小説も好きな感じだったけど、イラストの感じが本自体が好みかも。

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2011/09/04

10年ちょっと前に書いたちょっとながい短編小説にもう一度筆をいれ、ドイツのイラストを交えながら、とても上品な装丁になっています。「ノルウェーの森」がヒットし、ちょっとスランプ気味のときに、もういちどしきり直しをして、書いたようです。とても村上春樹らしい、ちょっとなぞに包まれていな...

10年ちょっと前に書いたちょっとながい短編小説にもう一度筆をいれ、ドイツのイラストを交えながら、とても上品な装丁になっています。「ノルウェーの森」がヒットし、ちょっとスランプ気味のときに、もういちどしきり直しをして、書いたようです。とても村上春樹らしい、ちょっとなぞに包まれていながら、全体で独特の雰囲気をかもし出している、すてきな短編でした。

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2011/03/26

眠りから書き換えた箇所は判別つかず、こんなお話だった、そうだそうだと思ううちに読み終わりました。夫と子どもにはねむりがあって、自分にはねむりのこない時間帯は恐いほど自分に正直な生き方をしているのに、家族でない他人に邪魔される運命に転がっていきました。ねむりが不要=クールダウン不要...

眠りから書き換えた箇所は判別つかず、こんなお話だった、そうだそうだと思ううちに読み終わりました。夫と子どもにはねむりがあって、自分にはねむりのこない時間帯は恐いほど自分に正直な生き方をしているのに、家族でない他人に邪魔される運命に転がっていきました。ねむりが不要=クールダウン不要の生き方をしているとテンションがあがり続け、事故にでもあわないと思考の暴走をとめられないと恐くなりました。

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2011/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イラストがあまり好みじゃないかも。 でも、相変わらずの世界観。このままではいけない!立ちはだかる何かに立ち向かわなくては!覚醒しなくては! 主人公がシティに乗って港にいる時、何者かが車をひっくり返そうと揺する。「何かが間違っている!」と強く思う。

Posted byブクログ

2011/03/16

このはなしは3回目か4回目 けっこうすき 今回改稿されているようだけど かわってるところがわかるようなわからないような 装丁と挿絵がよいです あとがきも

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