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ねむり の商品レビュー

3.6

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2011/03/15

かなり前にオリジナルを読んだけど、ストーリーが奇妙すぎてよく覚えていた。 改稿されても奇妙で面白い。「何かが間違っている」印象的。 イラストは好みじゃないけど、ストーリーと調和していてとてもいい。

Posted byブクログ

2011/03/06

最近、とても面白いと思った本。 しかし、なんともいえない気持ち悪さ感。 意識の世界を無意識が包み込んでしまったら、こんな風になるのではないかと直感的に思った。 そして時間の区切りのない永遠という感覚、それは死という事もまた意識させるものだなと思った。 新版の装丁がまたすごいなと思...

最近、とても面白いと思った本。 しかし、なんともいえない気持ち悪さ感。 意識の世界を無意識が包み込んでしまったら、こんな風になるのではないかと直感的に思った。 そして時間の区切りのない永遠という感覚、それは死という事もまた意識させるものだなと思った。 新版の装丁がまたすごいなと思う。日本の本では、こんなに装丁にお金をかけるのはないんじゃなかろうか?

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2011/04/03

村上春樹の短編の中でいちばん大好きな「ねむり」が新装ということで購入。でもイラストがわたしには合わなかった。挿絵が強烈過ぎてせっかくの小説に色がついてしまう感じがしたので星3つです。TVピープルの中に収められているほうが、わたしにとっては良いです。 「ねむり」は何度も読み返した作...

村上春樹の短編の中でいちばん大好きな「ねむり」が新装ということで購入。でもイラストがわたしには合わなかった。挿絵が強烈過ぎてせっかくの小説に色がついてしまう感じがしたので星3つです。TVピープルの中に収められているほうが、わたしにとっては良いです。 「ねむり」は何度も読み返した作品。なんでもない主婦が突然眠れなくなり、でもそれで体調が悪くなるわけでもなく(むしろ若返り)、だけど最後は壊れていくというようなあらすじ。 どうしてこの作品が好きなのかというと、なんでもない普通の人にも闇があるということ、幸せそうに見える人でも壊れかけているということ、そして大きな闇を抱えた人や崩壊寸前の人がすぐ隣にいても、たとえそれが家族であっても、周囲の人間は誰も気付かないということが、とてもリアルに感じられるからです。恐ろしいほどの孤独。こわいけれども「みんなそうなのかな」と思うと救われもする。 何度読み返してもいつも共鳴できる素晴らしい作品だと感じていただけに、本作はイラストが好みじゃないのが残念。

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2011/03/05

 村上春樹の作品を連続で。2つ目は既に読んだことのある短編「眠り」のリメイク的な作品。イラストをいれた形の本で、アートの色を濃くしている。イラストが思いの外グロいので、ちょっとイメージよりも暗くなってしまうけれど、単調な日常から急激に落ちてゆく黒い闇の世界感がより鮮明になる気もす...

 村上春樹の作品を連続で。2つ目は既に読んだことのある短編「眠り」のリメイク的な作品。イラストをいれた形の本で、アートの色を濃くしている。イラストが思いの外グロいので、ちょっとイメージよりも暗くなってしまうけれど、単調な日常から急激に落ちてゆく黒い闇の世界感がより鮮明になる気もする。

Posted byブクログ

2011/02/24

読み進めるうちに、学生の頃読んだ記憶が蘇ってきてこの感じはこの小説だったかと再認識。 記憶の奥底に深く刻まれていたようです。 長くも無く短くもない長さで作品世界に引き込まれました。 『眠り』との違いはわかりませんでした。まだ単行本有るので読み比べしてみます。

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2011/02/20

21年前の「眠り」をバージョンアップした作品。 イラストを入れただけではなく、文章にも手を加えているらしいが読み比べてない。 イラストは微妙な感じだなぁ。日本人には合わないかも、感覚的に。

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2011/01/27

本の雰囲気と装丁やイラストは合っているのかもしれないけど、ぼくはこんな感じのイラストがあまり好きじゃないし、内容もあんまりだった。

Posted byブクログ

2011/01/24

根底に流れていく切迫感がたまらない。ねむれなくなったわたしはたんたんと、いや日常をよりいきいきと何かに取りつかれた様に過ごしていく。やはり「ねむり」を取ったら人間はやはり異常な段階にはまらずをえないのか。また、アールヌーボーチックなイラストが尋常じゃない。

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2011/03/26

眠ることが出来なくなった女性のお話。 21年前に発表された短編小説「眠り」が洗い直しをされてちょっと不気味なイラスト付きで「ねむり」となって贅沢な一冊として生まれ変わる。 昔読んだはずなんだけどほとんど覚えてなかった。村上さんらしい不思議さをもったなんともいえない怖さがイラストと...

眠ることが出来なくなった女性のお話。 21年前に発表された短編小説「眠り」が洗い直しをされてちょっと不気味なイラスト付きで「ねむり」となって贅沢な一冊として生まれ変わる。 昔読んだはずなんだけどほとんど覚えてなかった。村上さんらしい不思議さをもったなんともいえない怖さがイラストとマッチしてゾクゾクっと心に染みこんでくる。 この作品がある意味村上さんの中でエポックメイキング的な作品だったというあとがきも興味深く読めました。

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2011/07/16

ドイツ語版のイラストレーション(カット・メンシック画)で装丁された異色作。紺色の表紙と硬質なイラストはカチッとした印象でシャープ。1990年に出版された「TVピープル」(文藝春秋)所収の『眠り』を改稿・改題したものだ。 著者のあとがきによると、たまたま手にしたドイツ語版の完成度が...

ドイツ語版のイラストレーション(カット・メンシック画)で装丁された異色作。紺色の表紙と硬質なイラストはカチッとした印象でシャープ。1990年に出版された「TVピープル」(文藝春秋)所収の『眠り』を改稿・改題したものだ。 著者のあとがきによると、たまたま手にしたドイツ語版の完成度が高く、そのイラストを生かした装丁でリライトしてみたいという気になったとのこと。20年ぶりに改稿とあって、その間の世界観の違いが気になるところ。さすがにイラストは日本のスタイルと一味違うドイツ風。まるで眠りの質が違ってくるかのようだ。もちろん、眠れない女性が主題なので、ここでは眠れない様子というべきかもしれないが。文春文庫の「TVピープル」や、新潮社の短篇選集「象の消滅」に収録されているオリジナルと読み較べてみるのもなかなか楽しい。

Posted byブクログ