コトラーのマーケティング3.0 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
消費者とともに商品をつくりあげていくのがこれからのマーケティングというもの。 生産者主義、消費者主義の次には人間主義がくるという話。人間主義とは収益性と社会的責任を両立すること。 その組織で働くことでしか得られない経験を生み出す。 社員の6種類 楽して稼ぎたがる 柔軟な脇役、仕事は優先事項でなく流れに身を任せる 仕事を挑戦の機会とみなしリスクと報酬を求める チームとして成功したい 確実な前進を目指す。前途有望なキャリアパスを求める 目に見える足跡を残したがる。会社に永続的な影響を与える機会を求める。 4種類とすると 勝成長と達成を求める馬に乗る社員 高リスク高報酬型社員 柔軟性を求めるライフスタイル型社員 世界を救おうとする社員
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・消費者のコミュニティは3パターン。 プール型:消費者は同一の価値を共有しているが、必ずしも互いに交流するとは限らない。彼らを結びつけているのは、ブランドに対する信念と愛着だけだ。 ウェブ型:消費者は互いに交流する。結びつきを支えているのはメンバー間における1to1リレーションシ...
・消費者のコミュニティは3パターン。 プール型:消費者は同一の価値を共有しているが、必ずしも互いに交流するとは限らない。彼らを結びつけているのは、ブランドに対する信念と愛着だけだ。 ウェブ型:消費者は互いに交流する。結びつきを支えているのはメンバー間における1to1リレーションシップである。 ハブ型:強力な人物の周りにひきよせられ、忠実なファン層を形成する。 消費者は互いにつながるか(ウェブ)、リーダーにつながるか(ハブ)、考えにつながるか(プール)。 ・コーズマーケティング:特定の商品を購入することが環境保護などの社会貢献に結びつくと訴える販促キャンペーン
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かなり概念的な内容なので,今は全く必要とは感じませんでした。 目次を読んでサラッと終わらしました。 大量に暇な時間ができたとき,しっかりとインプットします。
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いかなる製品・サービスにより収益を上げている事業体であっても本書は有益であると思います。 従来のマーケティングに加えて、これから考えていかなければならない事ですね。 大変勉強になりました。
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現在の社会ではまだ実現されていないとはいえ、消費者の社会的志向の存在を明らかにした点で意欲作だと思う。
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「フラット化する世界」「未来をつくる資本主義」「ハイ・コンセプト」など、ここ数年世界で起こっている変化を捉えた様々な著書を引用しつつ、「マーケティング」という切り口から一本の筋を通していて、とてもわかりやすい。
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製品中心のマーケティング1.0,消費者志向のマーケティング2.0,ソーシャルメディア時代の価値主導のマーケティング3.0。今、マーケティングが何をめざすべきか。マーケティングの神様、コトラーがとく。
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掴みどころがハッキリしない。 言いたいことはわかるが、これからはソーシャルと言うこと以外は色々ごちゃ混ぜ。 本の厚みをだすためじゃないかと疑う。
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ここ数年気になっているZappos、Amazon、Method、Desny、スタバに青山フラワーマーケット。 そんな企業に関する本を結構読み漁ったが、ここにそのエッセンスが抽出されているようだった。 3.0と次世代の新しい理屈に見えるけど、二重数年前にも同様の行動指針はもちろんあ...
ここ数年気になっているZappos、Amazon、Method、Desny、スタバに青山フラワーマーケット。 そんな企業に関する本を結構読み漁ったが、ここにそのエッセンスが抽出されているようだった。 3.0と次世代の新しい理屈に見えるけど、二重数年前にも同様の行動指針はもちろんあった。やっと時代が追いついたという感じでもある。 本当は、もう次のステージに向かって進んでいるのだろうとも思えるのだが、その気配はここに載ってはいなかった。 ただ、言語明瞭意味難解。あとがきで解りやすい翻訳と自画自賛していたが、それほどスムーズに読めた訳ではないのが、勿体無い。
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コトラーは、マーケティングを 体系化した。 そして STP;セグメンテーションを明確化し、 ソーシャルマーケティングの確立をした。 マーケティング1.0 製品中心 フォードはいう「顧客は好みの色のクルマを買うことができる。好みの色が黒である限りは。」 マーケティング2.0 消...
コトラーは、マーケティングを 体系化した。 そして STP;セグメンテーションを明確化し、 ソーシャルマーケティングの確立をした。 マーケティング1.0 製品中心 フォードはいう「顧客は好みの色のクルマを買うことができる。好みの色が黒である限りは。」 マーケティング2.0 消費者志向 情報技術とインターネットがコアテクノロジーとなった。 今日の消費者は十分な情報を持っており、類似の製品を簡単に比較することができる。 製品の価格は消費者によって決められ、その消費者の選好はバラバラである。 顧客は 王様である。ただ、ここでの顧客とは 集団だった。 目的;消費者を満足させ、つなぎとめること。 マーケティング3.0 『価値•ビジョン』ある提案 ニューウェーブ;ソーシャルメディア社会 (安価なコンピュータや携帯電話、低コストのインターネット、オープンソース) この技術は、個人が自己を表現することや他の人々と恊働することを可能とする。 人々を消費者と見なすだけではなく、マインドとハートと精神を持つ全人格的存在ととらえる。 自分たちの不安に対するソリューションを求めるようになっている。 目的;世界をよりよい場所にすること。 顧客一人一人のこころの中まで入り込み 感動させる。 そのためには、企業は 『より大きなミッションやビジョンや価値を持ち、世界に貢献することをめざしている』 マーケティング3.0は、文化的課題を企業のビジネスモデルの中心に据えるマーケティングである。 消費者との双方向交流、協業的なあり方。協業 協働 共創。 この仕組みを どうつくるかが重要となる。 自分のライフスタイルにあった製品やサービスを生み出したいがために 共創する消費者をどう探し出すのか? 未来企業のメタファーとしてのヒトデ。 ヒトデには アタマがなく 細胞が寄り集まって 協働している。 ヒトデとは ちょっとイメージが悪いが 〈英語〉では asteroid,sea star,starfish 〈中国語〉では 海星。 グローバル化のパラドックスの時代。 トーマスフリードマンは 『フラット化する世界』 ロバートサミュエルソンは 『世界は今なお丸い』 グローバル化は ナショナリズムを 呼び起こす。 中国の経済における台頭。 1 資本主義は民主主義がなくても成立する。 グローバル化は 経済を開放するが 政治は解放しない。 2 経済統合を必要とするが、平等な経済を生み出さない。 民営化、自由化、安定化は 国の格差が生まれ富の分配の不平等がある。 3 グローバル化は 均一な文化ではなく 多様な文化を生み出す。 パラドックスは 貧困、不公正、環境の持続的可能性、地域社会に対する責任、社会的な目的。 マーケターは 人類学と社会学についてある程度理解しておかなければならない。 マーケティングを考えていると単に商品の市場調査や戦略立案だけでなく 企業の 本質的な姿 『あるべき姿』が重要な ポイントとなりますね。 短期的な利益だけを追求することによって起こる企業のゆがみ。 いっていることとやっていることの食い違い。 顧客本位と言いながら 結局は 経営者や幹部本位になってしまうことの 危険性をはらんでいる。 企業が 持続的継続的に 事業をすすめるためには 長期的なビジョンや 価値観の形成が不可欠となる。 そのビジョンに基づいて 会社自体の仕組みなども変えていかざるを得ない。 経営陣にとって 持続的な可能の長期的利益を財務的な観点から みてみると 1 コスト生産性の向上 2 新しい市場機会が得られることによる売上の増大 3 企業のブランド価値の向上 の 3つがあげられる。 人間中心の考え方と精神性を重視する暮らし方で多様性のもたらす課題を克服する。 非常に刺激的な 本だった。 中国にいて、確実に大きく変化していることがよくわかる。 その中でなにをすべきなのか? 会社のビジョン、ミッション、理念が 必要であることを痛感した。 ニンゲン中心のマーケティング。 将来は 自然とニンゲンのバランスあるマーケティングとなっていくのだろう。
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