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中原の虹(2) の商品レビュー

4.2

55件のお客様レビュー

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2023/11/17

色々な人々の視点から中国の歴史が見れるから、変わらずおもしろい。 西太后と光緒帝の選択・決断は、そうするのかと驚いたけど、すごい。 また時代が進んでいくから、次も楽しみ。

Posted byブクログ

2023/11/08

張作霖や袁世凱ら軍閥が勢力を蓄えつつあった頃、死期を悟った西太后が考え抜いた結論は「清国は私が滅ぼす」ことにあった。 光緒帝(第11代皇帝)は、長い幽閉生活で健康を損ない、正気を失っており、列強諸国は清国の覇権を握るまたとない好機であり、西太后の死を待ち望んでいた。西太后は次の皇...

張作霖や袁世凱ら軍閥が勢力を蓄えつつあった頃、死期を悟った西太后が考え抜いた結論は「清国は私が滅ぼす」ことにあった。 光緒帝(第11代皇帝)は、長い幽閉生活で健康を損ない、正気を失っており、列強諸国は清国の覇権を握るまたとない好機であり、西太后の死を待ち望んでいた。西太后は次の皇帝として指名したのは、わずか3歳の溥儀であった。・・・〝この国では、往古から何よりも大切な大義。天の命令。それさえあれば、この国が列強の植民地になることはなく、四億の民が奴隷にされることもありません。畏くも太后陛下と皇帝陛下は、テレグラムを用いて親しくご相談なされた結果、この大清国はお二方の代でおしまいにしようと、ご聖断なされました・・・〟

Posted byブクログ

2023/11/30

2巻。蒼穹に出てきたキャラクターが次々と登場してきて面白くなってきました。 文秀と玲玲が日本で夫婦として暮らしていて、しかも子供まで生まれていて、その子供が復生(フーション)という玲玲の婚約者だったタンストンのあざなで呼ばれていたのが泣けた。 幽閉されている光緒帝と西太后が通信で...

2巻。蒼穹に出てきたキャラクターが次々と登場してきて面白くなってきました。 文秀と玲玲が日本で夫婦として暮らしていて、しかも子供まで生まれていて、その子供が復生(フーション)という玲玲の婚約者だったタンストンのあざなで呼ばれていたのが泣けた。 幽閉されている光緒帝と西太后が通信で会話するシーンに号泣。歴史に疎いのでどこまでが創作でどこまでが史実なのかはわからないけど、浅田次郎の描く西太后像はとても好きだ。愛情深くて強く美しい女性。春児の前でだけは子供みたいな素の顔を見せるところもチャーミングで可愛い。最初はただの暴君にしか思えなかったんだけどな。いつの間にか好きになってしまった。 そんな西太后がついに身罷る。そして歴史が動いていく。溥儀という聞いたことのある名前が出てきました。いわゆるラストエンペラーというやつ。この壮大な歴史ロマンに触れた感じ、歴史の話は難しいけど、やっぱり面白い! 2巻は他にも春児と蘭琴の対話など胸熱シーンがてんこ盛りでした。 西太后を失った清の国はどうなっていくのか。兄弟の再会はあるのか。蒼穹のラストで毛沢東に出会った王逸も今後登場してくるかな。王逸好きなので。楽しみです。 3巻に続く。

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2023/05/20

壮大だった…!物語が大きく動き、先が気になりすぎて、一気に読んでしまいました。あんな結末になるとは全く想像してなかったから、読んだ後驚きすぎて余韻がすごかった。 西太后は、世間からはとんでもない悪女として知られているけれど、物語の中では誰よりも国民のためを思う、聡明で慈しみのあ...

壮大だった…!物語が大きく動き、先が気になりすぎて、一気に読んでしまいました。あんな結末になるとは全く想像してなかったから、読んだ後驚きすぎて余韻がすごかった。 西太后は、世間からはとんでもない悪女として知られているけれど、物語の中では誰よりも国民のためを思う、聡明で慈しみのある人物として描かれていました。ただただ天才としか思えなかった。 反対に袁世凱は、いい人と思わせといてやっぱり自分のことしか考えられない最低なやつでした。好きになれなかった。今後は改心してくれ。 日本に亡命したあの2人も出てきて、嬉しくなりました。またいつか活躍して欲しいなー。春児と春雲はもう大活躍だし、大物だし。いつかみんなで再会して欲しい! 途中でカタカナと漢字だけ、ひらがなだけのページが出てきて、ほんと心くじけて読むのやめようかと思ってしまった。でもそこを乗り越えて最後まで読んで、本当に本当に良かった!

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2023/02/17

2023年2月12日読了。 面白くなって来た〜!! 吉永少尉のお母さんが東京で文秀と玲玲夫妻と交友を保っていると知った時の鮮やかなまでの驚きがもう……! 吉永少尉の亡くなったお父さんが漢学者だったなら、状元で登第した少爺のことを尊敬しないはずなかったんだ…… ひとまわりも年の違...

2023年2月12日読了。 面白くなって来た〜!! 吉永少尉のお母さんが東京で文秀と玲玲夫妻と交友を保っていると知った時の鮮やかなまでの驚きがもう……! 吉永少尉の亡くなったお父さんが漢学者だったなら、状元で登第した少爺のことを尊敬しないはずなかったんだ…… ひとまわりも年の違う夫婦だが、柳川夫妻はまるでつがいの小鳥のように仲睦まじかった ありがとうございます〜!!!! そして2巻の最後まで読みました。慈禧様は少なくとも春児にとっては唯一無二の仏様だった。四億の民の一人である春児にとっては仏様だった。ああ。 龍が死んでしまったあと、本当にこれからどうなるのだろうという気持ちばかりが焦ります。あと肇国の礼親王ダイシャン様が本当に優しくて大好きになっちゃった。慈禧様を労る方が一人でもいてくれて良かったなぁ。

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2023/01/09

ついに西太后が人生の幕を閉じようとしているなかで、この先をどうするのか次の皇帝をどうするの、それぞれの人の想いがたくさん詰まっていてその暖かさや忠義に涙が出てくる。

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2022/01/13

西太后の人生が終わるとともに、清王朝も終わりを迎えようとしている。 それぞれの天命の下、時代も動く。 文秀が登場するだけでホッとする。

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2021/08/14

愛新覚羅溥儀の継承は、当人が幼少であったことは別として、家系図から見れば順当に見える。しかし、当時の人々にとってはサプライズであった。

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2021/06/21

李鴻章亡き後、皇帝も西太后の力も衰えたこの国の支配を目論む袁世凱の前に立ちはだかり存在感を増してゆく張作霖将軍。 一方、清国の命運を握る西太后と光緒帝は列強からの侵攻を食い止め国と民を守るため密かに心を通じ合い驚くべき決断をする。そして遂にラストエンペラー溥儀が時期皇帝として指名...

李鴻章亡き後、皇帝も西太后の力も衰えたこの国の支配を目論む袁世凱の前に立ちはだかり存在感を増してゆく張作霖将軍。 一方、清国の命運を握る西太后と光緒帝は列強からの侵攻を食い止め国と民を守るため密かに心を通じ合い驚くべき決断をする。そして遂にラストエンペラー溥儀が時期皇帝として指名される! 広大な国土の中で繰り広げられる異民族の支配が続く中国大陸の長い歴史のなかで、植民地支配の波に翻弄される清国(中国)とその為政者の深く重い歴史。 高校で習った歴史の内容はすっかり忘れてしまったがこのシリーズであらためて勉強させてもらった。この先も楽しみ。

Posted byブクログ

2021/03/10

 視点が清が興る前の女真族のダイシャンや物語の舞台清の終わり間際の奉天や北京に飛ぶけれど、本巻は外国に蹂躙される前に清を滅ぼそうと覚悟した西太后と光緒帝ら清側の描写が細やかだった。国と民の誇りを守るためとはいえ悲しすぎる覚悟だと思った。

Posted byブクログ