悪の教典(下) の商品レビュー

貴志祐介【著】

2012/01/06

いやあすごい。これがピカレスクロマンというものか？殺しまくる姿に共感してくるところが恐ろしい。こうなれば続編で蓮実は脱獄して生き残った３人と関係者も殺してもらおう。告白に続いて文学上は高校生は災難続きだ。本年度の本屋大賞は決まりだと思ったのだが。

2012/01/06

図書館にて。
ついに読み終わった～！！という感じ。
あまりに乱暴な展開にもしかしてこれってやけっぱち？？って思ったら、全くそうではなかったのがこれまためちゃくちゃ怖かった･･･。
あまりの残酷な描写に思わずごめんなさいと思いつつ飛ばし読み。
ラスト、2人が生き残っていたのは読んでいる途中から薄々わかってはいたけれど、最後の最後でまたぞーーーーっとさせられた…。
本当に、生まれながらにこんな風に生れついた人は世の中にいると思ってしまう。そう思わせる説得力のある展開、これぞ小説家の力量、さすがだと思う。

2012/01/03

上巻はそうでもなかったんだけど、この下巻はなんだかバトロワみたいな雰囲気の作品だった。
生徒を惨殺するに至る経緯とか、恐ろし過ぎてこんな人世の中にいたら私は生きていけないだろうなって感じ。
スプラッタな感じが好きな人ならいいだろうけど、ダメな人にはかなりキツイ内容。
私は普通のミステリーとかサスペンスのが好きだなぁ…

2012/01/03

なんというか、
後半は、一気に読まないとキツいかと…

ええ、下巻の3分の2は駆け足で一気読み。ネタバレすれば、バトルロワイアル的に。

いやー、ジェフリー・ディーヴァーのキャサリン・ダンスとか、ライムに捕まえてほしい感じの犯人。

頭いいんだか、変なところで齟齬のある犯人というか…

前半のほうが、面白かったかな。
ちょっと荒唐無稽に終わり過ぎ。

2011/12/28

スリル満点。先が気になって一気に読んでしまいました。でも次々と殺人が繰り広げられて、読み終わったあとに良い気分はしなかった。。

2011/12/28

少し傲慢な所はあるけど、爽やかで有能な英語教師…。
最初の印象はほんの10数ページで破られました。何だこいつ…。
また、舞台となった学校もメチャクチャな教師多すぎです（笑）

上巻で、彼の邪魔になる人物を用意周到に一人一人抹消？していく所はまだよかったけど、下巻では何だかバトルロワイアルみたいになってしまったのが残念。もっと精神的な恐怖やマインドコントロールの怖さのような描写が見たかった。上巻ではそんな肉体派？みたいなイメージもなかったのでクラス全員殺戮のシーンではいきなり超人ハスミンになってしまった気がした。逃亡を謀る生徒たちの所にタイミングよく現れる所も。
全部を通して、彼の計画が悉くうまくいくのも、ちょっと説得力に欠ける感じがしました。
一人で一クラス全員、1人も逃がすことなく殺すなんて、どう考えても無理だと思うんだけど…。いける！と考えられるところが彼の怖さでありおかしさなのでしょうか。

でも、安全な所から見ているだけなら、ただの希代の嘘つきじゃないか…と思えるんだけど、もし自分がそこにいたらきっと騙されてるんだろうなぁ。
何だか模倣犯のピースにすごく似てる感じがした。

2012/05/06

上巻ですべて計算しつくされた行動が面白かったのに、突然殺戮に走るなんて無鉄砲すぎると思います。
別人の行動と思えてしまいます。なんだかなあ～

2022/08/09

上巻から数ヶ月おいて、下巻を読了。なんやかや、やっぱり一気に読めるのが、貴志作品だけど、上巻にもまして下巻は展開がぶっ飛んでて、完全にリアリティなくなっちゃった。如何せん、主人公が超人すぎる。

2011/12/18

皆様のレビューにも書かれているように、さすがに無理がありますよね。頭脳明晰なのはとても理解できるが、肉体的にもタフネス過ぎるのかなー。ラストの後味の悪さもちょっとねー。ただし、一気に読めます。

2011/12/14

蓮実聖司という表向きは教師の鏡のような先生が天才的な頭脳をもちいて殺戮を繰り返す。共感感情なく、人の感情が理解できないが、人の心を読み取ることに長け、先手を打って行く。
自分に不利になるとみれば容赦なく罠にはめたり、殺害していく。文化祭の準備のため、生徒を学校に宿泊させる。そのとき、性的関係にあった生徒を殺す計画を立てるが別の生徒に見つかってしまう。そこで蓮実の取った選択は生徒を全員殺すこと。集団殺人の夜が始まる。
蓮実聖司の人格形成を細かく描写していたが、両親の殺害やアメリカでの出来事など、よく書けてると思う。ただ、最後の集団殺人は狂気の沙汰とは思えない、殺人を楽しんでるだけであまり面白味に欠けた。計画も杜撰であるとしか思えない。前半は面白かったが、後半はイマイチだった。