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悪の教典(下)

貴志祐介【著】

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商品詳細

内容紹介 晨光学院町田高校の英語科教諭・蓮実聖司、32歳。ルックスの良さと爽やかな弁舌、ハスミンとのあだ名で生徒に絶大な人気を誇り、PTAや職員の間でも抜群に評判のいい教師。そんな彼が実は、反社会性人格障害(サイコパス)だった。高いIQをもつ殺人鬼は、“モリタート"の旋律とともに犯行を重ねていく。三人の生徒が蓮実の真の姿に気づくが時すでに遅く、学園祭の準備に集まったクラスを襲う。血塗られた恐怖の一夜、蓮実による狂気の殺戮が始まった―― 2010年ミステリー界を震撼させた戦慄のエンターテインメント。
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2010/07/30
JAN 9784163295206

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商品レビュー

3.6

488件のお客様レビュー

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2024/03/13

上巻で既にハスミンワールドに引き込まれた読者は、下巻で怒涛の恐怖のジェットコースターに乗せられ「悪」の深淵に真っ逆さま、後半以降は「エグい」の連続です笑。 さすがの貴志祐介先生、殺戮シーンを盛込みまくりです。この先生の作品は、読んでいて精神的にこっちがやられてしまうのでは…と思...

上巻で既にハスミンワールドに引き込まれた読者は、下巻で怒涛の恐怖のジェットコースターに乗せられ「悪」の深淵に真っ逆さま、後半以降は「エグい」の連続です笑。 さすがの貴志祐介先生、殺戮シーンを盛込みまくりです。この先生の作品は、読んでいて精神的にこっちがやられてしまうのでは…と思わせるほどの鬼畜がたまらなく面白い!!今回も裏切りませんでした。

Posted by ブクログ

2024/01/29

映画の方を先に観て原作だとどんな感じなのかなと思ったのがきっかけです。 映画だとハスミンはこれこそ完璧な人間って感じだったんですけど原作はちょっとミスがある多少人間味のあるハスミンが観れて面白かったですw

Posted by ブクログ

2023/12/15

主人公は自分が天才だと思ってるらしいが、話が進むほど幼稚な考えで行動する事が多くなる。最後の『担当クラス40人を殺す』と決意するのも、死体を隠すのが面倒だから……という何とも無茶苦茶な思考回路だった。 先に最後の方を少し読んでしまって『クラスメイトを殺していく』というのは分かって...

主人公は自分が天才だと思ってるらしいが、話が進むほど幼稚な考えで行動する事が多くなる。最後の『担当クラス40人を殺す』と決意するのも、死体を隠すのが面倒だから……という何とも無茶苦茶な思考回路だった。 先に最後の方を少し読んでしまって『クラスメイトを殺していく』というのは分かっていたけれど、それにしてもあんまりな理由だ。 所々に出てくる知識は読んでいるだけで面白い。 良かったと思えるのはそれくらい。 生徒とやりまくる教師の話は他でも読んでいるので正直、お腹いっぱいだ。さらに『無理やり挿入』……馬鹿な。そんな事をしたら、傷ついて大変な事になるだけで、気持ちよいと思えるわけがない。そう躾けたからとなっていたが、そんなファンタジーエロをここに持ってくるのか。こんなに博識な事を色々と組みこんで書かれているのに、エロに関してはファンタジーとか幻滅する。 さらに言えば、エロ教師は主人公一人ではない。養護教諭、体育教諭、美術教諭と……そんなに生徒とやりまくる先生ばかりが集まる高校はヤバいだろと突っ込みたい。 しかも、主人公も養護も美術も生徒との同意の元にそれが行われているという。 どこから突っ込んでいいんですかね? 相思相愛なら卒業まで待てよと言いたいし、それが出来ない教師はロリコンでしかない。 ただ、主人公に関しては大人の養護教諭とそう言う関係らしいし、カウンセラーにも手を出そうとしている。節操がない。そもそも、高校教師をやっているのも若い女とやりたいからという、高校生かと突っ込みたい思想しか持っていない。 さらに主人公以外にも殺人を犯している教師までいる。 教師側の倫理観が崩壊している。この時点で主人公の『凶悪さ』や『異常さ』は半減する。なにせ、他のキャラの倫理観が崩壊しているのだから、『そんな世界』としか思えない。 それでも前半は『何が起こるのか分からないワクワク感』はあった。 携帯電話でのカンニングの攻防は面白いなとも思えた。 それが中盤、教師を電車の中で自殺に見せかけて殺すというシーン辺りで、何だこれ?と思った。さすがに電車の中での自殺なんて聞いたことがない。物語だから何でもありとはいえ、あまりにも突飛すぎるし電車の中で首つり死体があれば、まず自殺ではなくて殺人を疑うだろう。あっさりと自殺で決定している理由が分からない。 続く殺人も『秘密がばれそうになったから』という理由で行われる。 最終的に一クラス全員+教師3人を殺して『秘密を隠喩』しようとするが、この殺戮の後半もカラスの幻影や銃が喋り出す幻聴の描写が入り主人公が意外と『普通の人なのではないか』という疑惑しかない。 共感能力がなくても殺人の実行はストレスであり、過度のストレスがかかれば幻聴・幻覚を見るようにもなる。 主人公はただの小物なキャラに成り下がってしまったなと思ってしまった。 最終的に、録音音声が見つかり主人公の犯罪が発覚するが、その前にあんなに銃を打っていたら消炎反応が出るものではないのだろうか? 手袋はしていたが、衣服にも大量に射撃残渣は残っているのでは?と思うのだが、その検査すらせず主人公の話だけを鵜呑みにする警察はどうなのだろうか。 ここまで、様々な知識が織り交ぜられていて読むたびにため息が出そうになったのに、最後の最後であまりにも稚拙なのでは?と思う事が多すぎる。 もちろん全て『物語だから』で呑みこめばいいのだろうが、雑な部分と作りこまれてる部分の差が激しすぎて……どうなってるのだろうか?と思ってしまう。 エロ部分はあまりにもファンタジーを詰め込みすぎだし、グロ部分は『頭を吹き飛ばされた』『死体が転がっている』『血だまりに伏せてじっとしていた』という程度の可愛い表現なのでそこまでではないと思った。 物語や人物から受ける恐怖もない。 捕まった犯人が、通報者(生き残った生徒)に復讐をするかもしれないというのも、ありきたりな『恐怖』なのでそこまで怖いとも思わなかった。

Posted by ブクログ

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