悪の教典(下) の商品レビュー

貴志祐介【著】

2012/02/07

２日間で読了!蓮実が自分の帝国をつくり上げていくのは読んでてあんまりいいもんじゃなかったけど、学級内などの閉鎖的な場で帝国をつくる教師は現実にもいそうだな と読みながら感じた。上の方が作品的にひきこまれる部分がたくさんあった気がする。

2012/01/29

怖い！でもどんどん読めちゃう。

先生がどんどん生徒を手にかけていくんだが、最後唯一生き残っている生徒が逃げ出したけれど、先生はおそらく気づいていたんじゃないかと思う。
生徒を残らせることによって、さらなる人生の愉しみを作り出してしまったのでは。
いかに、生き残った生徒を苦しめるのかという快楽を・・・。
怖いなー。

でも、あんな人はこの世にいると思う。
身近にいる。

2012/01/28

まさか「バトルロワイヤル」に移行するとは。
一気に読ませるがミステリとしての意外性は無いに等しい、シドニィ・シェルダン的作品。7.0

2012/01/23

上巻にぞっとする不気味さがあっただけに残念な展開、結末。早々に予想がつくラスト。もっと、怖がらせてほしかった。

2012/01/19

感情の欠落した悪魔的な人物が主人公。いとも簡単に最初の殺人シーンの描写が出てきた時には、背筋が寒くなったけど、最後の大量殺戮に至るや、胸糞が悪くなって、どうにもこうにも。。ずっと前に読んだ、綾辻行人の「殺人鬼」に迫る感じ悪さ。まぁ題名からおよその見当はついてたものの。。続けさまに暴力臭ぷんぷんの著書にあたってしまうというのも、巡り合わせが悪いというかなんというか。。

2012/01/17

　片言隻句あるいは枝葉末節にケチをつけようと思えば、登場人物の高校生が無能すぎるだろうとか、ネイティブスピーカーはそんな頭悪そうな英語使ったりしないだろうとかいくらでも突っ込みどころを探すことができる。また自然主義的に読解する限りにおいては、特に新規性のあるミステリーホラー小説というわけでもない。

　しかし、蓮実という男と学生たちを、国際的な競争に晒されて鍛えられた人材と競争のない分野で無菌状態でのうのうと生きてきた国内の人材という対置で捉えたらどうだろうか。国際的な基準で優秀と認められるような一人の人材には、いくら束になっても適わないということのメタファーとして読み解ける。

　荒唐無稽で、突っ込みどころ満載の展開も現実の世界の別の出来事に置き換えると別の視点で読むことができるのだ。

2012/01/17

一気に読みました。
店頭で表紙の鮮やかさはすごく目をひいてました！
表紙をみてこれは期待できそうだとわくわくして上下巻を
購入しました。
感想はもともとホラーも好きなので世間の評判ほど
胸が悪くなるとか読後感悪いとかそういうのは感じなかったです。
むしろ、やはりこの手のジャンルはこの作家さんはうまいよなーと。
ただ何度も何度も書いてしつこいですが、余韻という部分では
話があまり記憶に残らないというかフラッシュバックしてこないというか。

2012/01/15

上巻は、ぞくぞくするような面白さがあったのに、下巻はグダグダで無理があるしでガッカリさせられた。
思いつきや設定は素晴らしいのだろうけども、最後まで書ききれない？質を維持できていない？

2012/01/08

上巻はおもしろかった。
下巻は消化不良。
上巻が予想外で期待してたせいもあり個人的には後半がなんかひねりがたりなく感じました。
でも全体を通しては読みやすかったです。

2012/01/07

もちろん下巻だけを読むはずもなく、上下で一冊なので感想は込みで。
良くも悪くも貴志ワールド全開の作品です。
読んでいる時にはページをめくる指が止まらなくなる中毒性があるくせに、読み終わってしまうと何も残らない（笑）。
サイコで天才的な頭脳を持つ主人公の教師が生徒や他の教師を超人的な戦略で殺し続ける作品。ただ、読後感はそんなに悪くないです。