悪の教典(下) の商品レビュー
何と後味の悪いお話なのだろう。面白いけど、後半は思いつきの犯行も増えていって、ちょっと無理がある部分も多かった気がする。前半の完璧さを保って、最後まで終わってほしかった。
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下巻は学校に閉じ込められた生徒と先生の戦い。 生徒1人1人が虫のように殺されていく。これを単なる殺人ゲームにさせない貴志祐介がすごい。 読んでいる当日、予定があったにも関わらず、徹夜で読んでしまった下巻。どうしても、続きは明日に、とは思えず一気に読破。 映画化になるようなので是非見たいが、実写は衝撃が強そうなので一人では見られないかもしれない。でも伊藤英明じゃ少しミスキャストのような。 私は図書館などで借りて、とても気に入った本(★5)だけを購入する。この本は是非とも実際の本棚に入れたい。
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中盤までは、邪悪な『鈴木先生』的な、学校を舞台とした心理サスペンスなのだが、後半はノンストップ殺戮劇場になってしまうのが少し残念だった。だが、上下巻の長丁場を考えると効果的な変化なのだろう。 かなりボリュームのある作品だが、一気に読める。エンターテイメントとしては文句なしでし...
中盤までは、邪悪な『鈴木先生』的な、学校を舞台とした心理サスペンスなのだが、後半はノンストップ殺戮劇場になってしまうのが少し残念だった。だが、上下巻の長丁場を考えると効果的な変化なのだろう。 かなりボリュームのある作品だが、一気に読める。エンターテイメントとしては文句なしでしょう。最近になって知ったが、映画化されるらしい。ドラマ『鍵のかかった部屋』のように成功してほしいものです。
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純文とは程遠い世界でこれはこれで楽しみました。 最後のはあまりにあっさりと分かってしまったけど、 ハスミンが絶妙に魅力的です。
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サイコパスの描写は、もう不気味としか。バトルロワイアル状態。けど、終盤の綻びが発覚する切り口がなかなかいい感じで展開して、この物語の気味悪さの顛末としては納得だった。好きな話じゃないけど、悪くないんじゃないか。
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面白かったが、人が死にすぎてマイナス1.人の構築した高校のシステムに入ったウィルスは自身の失敗により、さらに暴走を始める。 以下「悪の教典#9(キングクリムゾン)」(和訳 武田浩一氏) -----------------------------------------------...
面白かったが、人が死にすぎてマイナス1.人の構築した高校のシステムに入ったウィルスは自身の失敗により、さらに暴走を始める。 以下「悪の教典#9(キングクリムゾン)」(和訳 武田浩一氏) -------------------------------------------------- 【第三印象】 一人の男、石くれから生まれ 時代の埃を踏みにじり その手でおのが魂を炎上させ 木に掛けしロープにて世界を絞殺し ついには哄笑が冷たく吹きすさぶ 人々の耳もとに高鳴る恐怖 その忌まわしき鎌首をもたげ 恐慌が……そして死が…虚風に… 鋼鉄の意志の男が跪拝する 熱気に燃え盛る灯明を手に 黒夜の表皮を突き破る 憐憫の刃を引き抜くが あまたの王達に口付けされ その宝玉にて拡声されし言が男を盲いさす 誰しも崩壊を予期しえなかった壁が 正道の祭壇が 砕け落ち……そして埃に…虚風に… 生きた人間はこの艦内をうろつくことはならぬ 「危険なり!」 艦橋のコンピュータに音声出力させれば 「異物発見!」 「プログラムをロードせよ 我は汝ら自身なり」 いかなるコンピュータとても邪魔だてはならぬ 熱き血潮のみがこの痛みを贖えるのだ 新たな清澄なる有明の護衛官達よ さあ戦況図を描かしめよ (演奏部の盛り上がりを挟んで) 喜べ! 栄光は我々のもの! 我らが若者どもの死は無駄ではなかった その墓には供花は要らぬ 磁気テープが彼らの名前を記録した 私こそここにある全てだ 「汝らは否定! 原始! 制約! 我こそ汝らを永らえる者なり!」 だが、お前に生を与えたのはこの私だ 「汝らはそれ以外何ができたというのか?」 正しき道をなさせんがためだ 「我は無謬なり! 汝らは如何に?」 ------------------------------------------------------- まさにこの詩の示すとおりに話は進んでいく。 死に直面することで生きている実感を感じる生徒達、 生を奪うことで悪魔から神になろうとするもの。 そして今までの神をも巻き込もうとするもの。 その先にあるのは、新世界秩序をつくろうとする 神になれなかった一人の天使。 仕込まれたウィルスはさらに拡散を続け世に悪魔の 下僕達を作るであろう。 それでも旧世界の秩序を収めるものは、 自分達に牙を向いた堕天使に対し容赦ない鉄槌を下すのだ。 本当の恐怖は顔の見えない誰かのほんの少しの狂気。 いくら表現を変えたところで、狂気の渦は徐々に広がり、 やがて多くを巻き込んで、世の常識をなぎ倒すだろう。
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一気にサイコホラーの世界に引き込まれた。夜読むのがちょっと怖くなるくらい。でも先が気になる。 とにかくハスミンが怖すぎる。いろんな意味で。冷静に考えればこんな教師いるはずないのだが、読んでいるときはこんな教師今後あらわるかもしれないと思ってしまう。教師という独特の職業の特徴をとら...
一気にサイコホラーの世界に引き込まれた。夜読むのがちょっと怖くなるくらい。でも先が気になる。 とにかくハスミンが怖すぎる。いろんな意味で。冷静に考えればこんな教師いるはずないのだが、読んでいるときはこんな教師今後あらわるかもしれないと思ってしまう。教師という独特の職業の特徴をとらえているからかもしれない。 伊藤英明で映画化ということだが、ハマり役かと。
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前から話題だったし気になってはいたけど上下巻あるし、しかも分厚いし・・となかなか踏ん切りがつかなかった。 ただ現在海猿で話題の伊藤英明が悪者をやる、ってんで思い切って読んでみた。 結果、一気に上下巻とも読んでしまった。それだけ「どうなるの・・!?」と行方が気になって仕方なかった。...
前から話題だったし気になってはいたけど上下巻あるし、しかも分厚いし・・となかなか踏ん切りがつかなかった。 ただ現在海猿で話題の伊藤英明が悪者をやる、ってんで思い切って読んでみた。 結果、一気に上下巻とも読んでしまった。それだけ「どうなるの・・!?」と行方が気になって仕方なかった。 さすがに「いくら天才か知らんが、こんなにうまくいくわけないだろ」と少々ひくところはあったが、面白かったか面白くなかったかで言ったら面白かった。 ただ「面白かった~」というより「面白かった・・」とずっしりくるような。「青の炎」でもそう思った記憶が・・・。
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下巻はひたすら殺人が繰り返される。怖い、気持ち悪いが気になるから一気読み。上巻に比べラストも含めあっさりしすぎ。わたしは読み返すことはないが、話題になった本だけはある。映画はどうなるのだろう。。
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読んだ後に心臓がバクバクいっているのが聞こえた。興奮した、というか恐怖やらなんやらで。完璧な人間はいない、っていうのは真にはこういうことなのかもしれない。
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