悪の教典(下) の商品レビュー
下巻。ハスミン覚醒後の怒涛の展開が凄まじかった。ここまで情け容赦ない悪人というのも気持ちがいい。映像化に向いてる作品だなと思いました。(実写キャストが自分のイメージと違うので映画は観に行きませんが) ハスミンのキャラは魅力的ではあるのですが、天才的な頭脳の持ち主という設定なのに行...
下巻。ハスミン覚醒後の怒涛の展開が凄まじかった。ここまで情け容赦ない悪人というのも気持ちがいい。映像化に向いてる作品だなと思いました。(実写キャストが自分のイメージと違うので映画は観に行きませんが) ハスミンのキャラは魅力的ではあるのですが、天才的な頭脳の持ち主という設定なのに行動や思考が短絡的すぎてどうも頭良いようには思えないところもありました。冷酷なサイコパスの面だけでよかったのに女子高生に淫行働いてるの見るとなんかただの俗物に見えてくる不思議…。園田先生の熱さには心打たれました。いい先生じゃないか。あと変人の猫山先生がなんか好き。そして何より久米先生が不憫で不憫で……。 先生陣のキャラの濃さに比べたら生徒達は数が多くてあんまり覚えられませんでした。まぁ主要キャラ以外の生徒達は「その他大勢」というくくりで読んでても差し支えないと思います。多分。 ああいう嫌~な感じが後を引くラストは割と好きです。 読み終わった後で公式サイトを見てみたら、生徒名簿や学校の見取り図なども載ってたので先に見ておくのもいいかも。
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下巻の半分くらいから、読むのが辛い感じになってきました。これは!と思う登場人物でも、どんどん殺されていくので…。 田浦教諭の存在が中途半端だったな。結局彼女は、蓮実に情報提供していたのかな。 それと、蓮実が中学校の同級生の女の子を殺せなかった件とか、美彌を殺すのに躊躇する件は、何...
下巻の半分くらいから、読むのが辛い感じになってきました。これは!と思う登場人物でも、どんどん殺されていくので…。 田浦教諭の存在が中途半端だったな。結局彼女は、蓮実に情報提供していたのかな。 それと、蓮実が中学校の同級生の女の子を殺せなかった件とか、美彌を殺すのに躊躇する件は、何のために書かれたんだろう?良心の呵責とか必要なくね? この内容で、こんなに長い必要はない気がした。同じ貴志祐介の作品なら、やっぱり「黒い家」のがスピード感もあって面白かった。
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下巻は想像していたとおり、今までの計算し尽くされた殺人から、猟奇的な殺人へと変貌していく。上巻に比べ、人物描写が少ない分、分かりやすいので、人によっては読みやすいのかもしれない。わたしは耐えられず、飛ばし読みに。下巻の採点は非常に難しいのでは…。
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下巻も一気読みしてしまいましたが 良くあるパターンの、スプラッターになってしまったな 上巻の内容が活かされてないような気がする
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最後まで読んでじわじわ感じたんだけど、蓮実先生みたいなサイコパスはこの世界に生まれ落ちたらどう生きていけばいいんだろう。 すっごい極論になるけど、彼は彼らしく生きているわけで、でもそれは社会とは相容れない生き方で、ふつーの人だったらその社会と相容れない部分を受容しつつある程度は自...
最後まで読んでじわじわ感じたんだけど、蓮実先生みたいなサイコパスはこの世界に生まれ落ちたらどう生きていけばいいんだろう。 すっごい極論になるけど、彼は彼らしく生きているわけで、でもそれは社会とは相容れない生き方で、ふつーの人だったらその社会と相容れない部分を受容しつつある程度は自分の生き方を修正できるけど、彼みたいな人にはそれはできないわけ、で……。 恐ろしいことはいくらでも、本当にいくらでもこの世界に転がっているんだなあと思った。
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見せ場である大殺戮シーンが若干冗長でハラハラ感が欠ける事もあったが、映画もとても気になってきた超一級のスリラーである。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
先生が生徒を皆殺しにする、そういう展開ありきで書かれた作品なのかなあ。そこへの持って行き方が強引というか、「木を隠すなら森の中」にあまり納得がいかないしツッコミたくなるのですが、それを除けば楽しめた。こういう殺人鬼的なキャラクターを主人公に描いている話は初めて読んだので、興味深くもあった。 あまりにも人が死ぬので、若干感覚がマヒしていたけど、夢を持っていた少年たちが殺されたとき、蓮実にようやく怒りを感じることができた。 まあでも、上巻のほうが面白かったかな。最後は生徒をただただ殺す話に終始してた感じはある。猫山先生とか、水落先生とか、憂実とか、もうちょっと生かされててもよかったんじゃないかなって思う。 自分の通っていた高校の先生も裏ではこんな感じだったりして、と疑いたくなる。子供は読まないほうがいい本かもね。 【メモ】 作中で登場した「三文オペラ」の原題はDie Dreigroschenoper で、こちらも3グロッシェンオペラ=銅貨3枚のオペラ、という意味。日本語でもドイツ語でも、同じような表現をするのだなあ。ふしぎ。なんでだろう。
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最高のゲス教師、ハスミン。こんな先生が本当にいたら困るけど、いそうな気がするのは、他の登場人物が現実的だからかも。
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ある種の爽快感と嫌悪感が入り混じり、 読んでてハイになる。 どうしようもなさがたまらない。 映画も見てみよう。。
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読み始めたらまさにpoint of no return・・・一気に読み終えた。 でも怖かった。なぜみんなを殺さなければならないのか理由はわかったけど理解できなかった。 やっぱり映像化すべきじゃなかったんじゃないかって思う。
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