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悪の教典(下) の商品レビュー

3.6

489件のお客様レビュー

  1. 5つ

    74

  2. 4つ

    162

  3. 3つ

    171

  4. 2つ

    33

  5. 1つ

    4

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2012/08/02

2010年度『このミステリーがすごい!』第1位。2010年度『週刊文春ミステリーベスト10』第1位。 “高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。君は、他の生き物を見境なく襲う、狂った肉食の羊だ。...

2010年度『このミステリーがすごい!』第1位。2010年度『週刊文春ミステリーベスト10』第1位。 “高校を襲う、血塗られた恐怖の一夜。極限状態での生への渇望が魂を貪りつくしていく。風雲急をつげる超弩級のエンタテインメント。君は、他の生き物を見境なく襲う、狂った肉食の羊だ。”―帯より。 『新世界より』に次いで、貴志祐介作品、2作目。 発売当初に、気になって購入したまま、あまりのボリュームに躊躇して、長らく積ん読状態だったのを、本屋大賞ノミネートを機に着手。 下巻の展開は、ちょっと現実味に欠けるかな。『木は森に隠せ』って、ちょっと強引かも。 伏線がいろいろあったので、だいたいのラストの予想はつきました。 上下巻それぞれ400ページ超を、一気に読ませるリーダビリティの高さには脱帽。頁を捲る手が止まりませんでした。 上巻の方が、内容に惹かれたけど(3日で読了)、下巻の方が、一気に読めました(上巻を読み終わったその日の夜に、一晩かかって読了)。読み終わった後、ものすごい疲労感(単なる寝不足?)。 ちなみに、優香は下巻を3時間で読破したらしい…。 下巻は、一言で言うと、ホラー。 特設サイトに、「校内見取り図」や、「二年四組クラス名簿」があるので、参照しながら読むといいかも(ちなみに、ハスミンはtwitterもやってます)。 読んでる間、脳内にビジュアルイメージが浮かんできました。映画化されたら面白そう。ハスミン役は、誰が合うかなぁ…。 面白かったんだけど、内容的に非倫理的なので、☆☆☆☆☆寄りの☆☆☆☆。

Posted byブクログ

2012/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教師・蓮実による大量殺人の開幕。 上巻で、蓮実は必要を生じたら殺人を犯すと考えたが、それがこんな結果になろうとは。バトルロワイヤル。 後半は読むスピードが加速。 冒頭で蓮実がなぜMBAをもちながら教師になったかが明らかに。 でもそんなことは関係ない展開=大量殺人を起こし、結局蓮実は2人の生徒に敗北し。 いや、万全の状態なら勝っていたのだろうか。 全員殺してまわるなんて体力的にどう考えても無理。 なのにやりのけたのは蓮実だから。でも狂いだしたきっかけは彼の過去のささやきによってだった。 彼の過去に迫るかと思いきやそのままスルーされたし。彼は動揺しているように見えたけど、なぜそう感じるのか分かっていないようだった。 しかし、共感能力がないからといってどうして殺すという選択をするのだろう。 ごめんなさいコレが未だに分からない。それが排除するには簡単な方法だから? 個人的に、サイコパス(反社会性人格障害)の蓮実を主人公にしたら、恐怖がよく伝わらないと思った。 貴志さんの「黒い家」を読んだときは、人間こそ恐怖の象徴だと怖気上がったのに。 「悪の教典」はなんだろう、殺人方法を淡々と見ていく感じだ。

Posted byブクログ

2012/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続きが気になって一気に読んだ。面白かったが、蓮実が次々と人を殺しすぎている感が残った。もっと殺す以外に別の方法で解決してくいき、驚かされるというのを期待していたからかな。

Posted byブクログ

2012/07/28

後半のスリル感が良い。ただ、色んなレビューにもあるが、パーフェクト計算人間ハスミンなのに最後は行き当たりばったり大量殺人になってしまっていたところが??全体通してはgoodな作品だった。

Posted byブクログ

2012/07/26

長かったのにすらすら読めて面白かった 上巻読了のときまではハスミンに対して 興味がありましたが、下巻の終盤になるにつれハスミンが怖くなり すっかり入り込んでしまってました。 サイコパスこわー 毎回言いますが、貴志さんの世界観好きです

Posted byブクログ

2012/07/17

サイコ野郎ハスミン、下巻。 学校での描写より、ちらちらと見えるハスミンの過去描写のほうが面白い。 一時ネットで流行った(?)サイコパスの思考テストみたいな感じで、蓮実ならどう考えるか、心のない人間ならどう考えるかを貴志さんが考え抜いた本だと思う。 でもさすがに一クラス全部殺しち...

サイコ野郎ハスミン、下巻。 学校での描写より、ちらちらと見えるハスミンの過去描写のほうが面白い。 一時ネットで流行った(?)サイコパスの思考テストみたいな感じで、蓮実ならどう考えるか、心のない人間ならどう考えるかを貴志さんが考え抜いた本だと思う。 でもさすがに一クラス全部殺しちゃえっていうのはなあ。 それまでにも自分の周りに不審死が多いし、いくらなんでもばれるだろという殺しが多くなってきました。 サイコパスは主人公にしたら、イマイチ怖さが伝わらないな。 貴志さんの「黒い家」に出てくる菰田さんの方が、ぞくぞくする。 これはさすがに死刑になると思いますが……。 その前に脱獄しそうだな。 同じ犯罪者ものでも、「青の炎」は捕まらないで! と思ったけどこれはもう「とにかく捕まえろ」と思った。 これは怜花と雄一郎は、恐怖で普通に暮らせないよな。 あと稲田耀子が出てきてびっくり。 「ダークゾーン」よりこっちが先かな??

Posted byブクログ

2012/07/17

主人公の思考のぶっ飛び方、大量殺人を犯していく過程で歪んでいく精神状態、殺人者に恐怖する人の表現や行動 ここらへんは貴志さんらしい表現で見事に引き込まれてしまった。 毎回、貴志さんが書く猟奇殺人者の異常性とスリル感は凄いなと思ってしまう 作品に触れると最初は(上巻)では変態で...

主人公の思考のぶっ飛び方、大量殺人を犯していく過程で歪んでいく精神状態、殺人者に恐怖する人の表現や行動 ここらへんは貴志さんらしい表現で見事に引き込まれてしまった。 毎回、貴志さんが書く猟奇殺人者の異常性とスリル感は凄いなと思ってしまう 作品に触れると最初は(上巻)では変態ではあったが大量殺人を躊躇したり、人間らしい部分もあったが主人公が後半ではただの悪魔になっているんだからその変貌ぶりには驚く また学校という聖域が見方を変えると不用意に警察が介入出来ない領域になっており、それが教師によって悪用される危険性についても貴志さんは伝えているような気がした。

Posted byブクログ

2017/08/17

冷静に1人づつ生徒を殺害していく先生 下巻でまさか生徒全員殺害という話になるとは思わなかったので驚いた。 どきどきしながら読んでいました。 ホラーですがストーリーにはいりこんでしまって まるで惨劇を近くで見てる感覚で がんばれ生徒たちと思いながら無残に事務的に殺害されていく様に...

冷静に1人づつ生徒を殺害していく先生 下巻でまさか生徒全員殺害という話になるとは思わなかったので驚いた。 どきどきしながら読んでいました。 ホラーですがストーリーにはいりこんでしまって まるで惨劇を近くで見てる感覚で がんばれ生徒たちと思いながら無残に事務的に殺害されていく様に 驚きながらも先を読まずににはいられず一気に読みました。 これが映画化されるとのことですが 映像にするにはかなり衝撃だと思いますが どんな作品になるかは興味があります。

Posted byブクログ

2012/07/08

楽しみにしていた下巻だったけど、正直少し期待外れだった。期待し過ぎただけかもしれないけれど。上巻は殺し方がスマートだったけど、下巻はなんだか誰でもかまわずでまるきりバトルロワイヤルみたいだった。 映画化するみたいだが、どの部分に焦点をあてて創るのだろう。

Posted byブクログ

2012/07/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

後半はひたすら文化祭準備期間のある半日の出来事が語られる。 この出来事そのものには「モダンタイムス」内のある出来事を 想起させられた。 また、比較的蓮実の対抗勢力となりえそうな主要人物が 次々と蹂躙されていく描写では、 「新世界より」の終盤に似た絶望感を味わえた。 避難袋のくだりでは「そして誰もいなくなった」を 連想した。 終盤にこれといったどんでんがえしがないのが驚き。

Posted byブクログ